容姿・経歴・その他メモ

私が生まれた時から上には壁がいた。姉という壁。何でも出来て持っていた壁。その高みで笑っているのでしょう。
家でも外でもずっと比べっこされて、貶められた。
そんな惨めな私を外に連れ出してくれる王子様を夢見ている。
こんな可哀想な私を救ってくれる王子様。
高校の時に告白された。そのときは「やっと来てくれた」って本当に嬉しかった！本当に嬉しかったの。
けど、違った。付き合い始めてよく分かった。あいつの本命は姉だったんだ……。
本当に恥ずかしかった。あいつなんかを信じた私が。あいつなんかと間違えた私が。
別れを切り出しても笑っていた彼を殺してやろうと思った時、オーヴァードに襲われそうになった。
そのときに、彼が現れた。
彼はそのオーヴァードをぐちゃぐちゃにしたらしい。らしいってのはそんなこと目に入っていなかったから。
彼、伊庭宗一から目が離せなかったから。
やっと見つけた。
私の王子様が。
今の私は強くなることが目標。
強くなって、彼に会う。彼に会えたら、私のすべてを彼にあげる。全部をあげる。受け取ってもらう。絶対に。
その日が来るのを待っている。

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