容姿・経歴・その他メモ

和倉 金継は、プロ野球選手の父と元ジャーナリストの母から生まれた。
裕福な生活を送っていた金継は、父に野球を教わりすくすくと育っていた。だがある日、父がジャーム化し家族を襲おうとする。
金継に秘められていた対抗種のレネゲイドが目覚め、その場で父を殺した。金継はその凄惨な記憶を失い、母は決してそれを口外せず金継を育てた。

それまで以上に、野球にのめり込んだ。高校時代は甲子園にも出場、一回戦負けを喫するも青春を謳歌した。
負けた時に涙を流し、父の墓前で報告し、野球をやっていてよかったと、心から感じた。
だがそれが終わると、燃え尽きたように金継は気力を失った。その心の隙に入り込むのか、嫌な夢を繰り返し見るようになる。
父が、苦しそうに自分の前で呻く夢。自分は、それに手を下し――――。

逃げるように、街に出た。野球部仲間と一緒に居れば楽しさで気がまぎれる。
そうして向かったのが、メイド喫茶だった。最初は渋々だったが、金継はかわいらしく優しいメイドの包容力に依存するようになっていった。

その中でも最推しのメイド、めろ。彼女の店には高校を卒業し、大学生になっても通い詰めた。
彼女の前では、いつも皺が寄っている金継の眉間も緩むのだ。

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