容姿・経歴・その他メモ

「戦場常在。……俺なりの処世術だよ、糞ったれ」

経歴

日本では有名な刀鍛冶……の末裔。文明に置き去りにされたような片田舎にて、生まれ育つ。
一族相伝の鍛造技術を習得し、これを狂ったように極め続けた彼は、「体内の無機物から刀を鍛造する」技術を獲得……否、能力に覚醒した。家族は、閉鎖的な環境もあってか、異形へと変貌する少年を過剰に恐れた。不意をついて｜彼《化け物》を殺そうとし、──結果彼は天涯孤独となった。

露頭に迷った彼は、自らの死を偽装し、世界を放浪した。救いを求めるものを助け、悪を成すものを討ち、自らは刀を研ぎ続けた。片時も休むことなく。

放浪する彼が炎国に引き止められたのは10年前──、リユウと衝突したときのことだ。
人生の目的に飢え、刀を鍛え振ることで虚無感を埋めていた彼に、新たな目的を彼は提示してくれた。

今の彼は炎国のとあるスラム街にて、用心棒もどきの探偵業を営んでいる。
長い時間をかけて住民の信頼を勝ち取り、いつしか彼は街の人々に支持されるようになった。
もちろん、猫探しや浮気調査など、つまらない仕事は枚挙にいとまがない。
それでも彼が、こんな仕事を続けられているのは……。

能力

体内で刀を生産できる。素材はカルシウムや炭素……すなわち「骨」を主とし、体内温度を調整することで溶解させ成形する。
彼をこれを日常的に行い、その刃を体内にストックしている。

また、背中から巨大な四肢を作り出すことができ、その腕で自作の刀を振るう。
彼の刀はほとんどがこの運用に特化しているため、商品としては適していない。
強度も受け太刀を行うには不十分であり、彼の戦闘可能時間も長くはない。

これを補うため、彼の太刀筋は最速で敵を屠る方向へ成長していった。
その様は、さながら居合の如く。

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