幼い頃、家族との海外旅行ツアー中に大地震によって発生した地割れに巻き込まれた。
他ツアー客はなんとか逃げおおせたが玖斬だけは地下空間に落下した。
その際隆起していた尖岩に貫かれ一度死亡している。
この時オーヴァードへと覚醒し蘇生を果たしたが、地下空間からすぐに脱出できたわけではなく暫くの間真っ暗な地下空間で生活していた。
オーヴァードになった事で生存能力が上昇していたが、光の無い空間で長い間生活していた為視力がだいぶ退化してしまう。

数年後なんとか地上に戻ってきた時に出会ったのがとあるUGNのエージェントであり、玖斬の事情を汲んで一時的に保護し日本へと移送してくれた。
それから暫くの間はUGNの世話になっていたが、理念に準じるだけの判断能力が育って居なかったので、世間を知る為色々な場所や人と交流することを優先し独り立ちをする。
そしてサバイバル能力や身体能力の高さを活かした“何でも屋”の手伝いをしていた。

基本的にUGN自体（というより恩人）に義理のような物を抱いているので基本的にUGNの依頼には全面協力している。
ちなみに戸籍上は大地震による落下事故によって死亡扱いになってる。

出会い自体は取り分け特別では無いUGNイリーガルとして受けた依頼の中。
戦場に似つかわしく無い“匂い”と“音”が一つだけあった。
“敵”でもなければ“自然”でも無い“ソレ”に声をかけたのが出会い。
「オマエ、空は見たいか？」
それは過去に自分が過去に空を目指したから。
それは過去に自分が空の元で恩人に出会ったから。
子供じみたごっこ遊び、ただの真似事にも捉えられるその行動だが“意味”はあったのだろう。
画して少女は玖斬にとっては名も知らぬような施設から連れ出され、以降行く宛もなく同居している。

視力が非常に弱いため細かな作業が出来ない玖斬にとって桔梗はよき相棒となった。
今となっては「きーちゃん」と呼び信頼している。

太古の恐竜化石に自然形成された金属が纏わりついてできた塊。
それを剣斧の様に削り出した物。
正しくは削り出したというよりも武器の様に扱っているうちに剣斧の様に削れた物。
地下空間に落ちた際、玖斬の身を貫き死亡させた物品。
そして地下生活を共にした万能器具。

恐竜由来の高い生存能力や身体能力を有しており、戦場から必ず帰って来るオーヴァードとして評価を受けている。
そういった事を加味してイリーガルでありながらUGNから『九死一生(ナインライブズ)』というコードネームを与えられた。

遺産の影響なのか、凍土にいたのに寒いのが苦手。