容姿・経歴・その他メモ

「超人」を作り出す前段階として、現行人類の範疇で最も完成された遺伝子は何かというテーマで‟先行試作頒布型 Z式人工胚‟は作成された。過去の試作品と異なり安定したこのシリーズは
・全個体が万能の才覚と人類史全ての疫病への耐性を持って誕生する。
・両性具有の身体を持ってあらゆる遺伝子の受け皿となり欠陥のカバーも果たす。
・繁殖利用とDNA劣化による事故を防止するため、男女双方で繁殖が可能になると同時に老化が停止する。
・全てのシンドロームへ適性を持ち、希望するブリードで誕生する。
と、「究極」では無くとも「完全」と呼べる能力を備えていた。

研究費の捻出及びデータの獲得のため‟先行試作頒布型 Z式人工胚‟は全8体作成され、秘密裡に世界中へ売却された。その内一体が行き着いたのがUGN日本支部である。
彼の支部は「ゾディアックウェポンの13番目」を扱いうるチルドレンを探していたが、極めて不安定なそれは微かにでも適性が欠けたものを食い殺し続けていた。そこに白羽の矢が立てられたのがこの「完全なオーヴァード」であるこの個体であり、その期待は見事叶えられた。

彼(本人の性自任)は過去を隠蔽されUGNチルドレンとして育てられた。強大な力と重要性を持つ彼にはUGNでも人格者と名高い講師が専属で付き、戦闘や知識を学ばせるほかにも「弱者を尊重し、あらゆる個性を尊ぶ道徳」「他の生命を犠牲にしない効率的な食生活」「見ず知らずの人を傷つけないための知識」「性や金銭など物的な欲求に囚われず、正義を求めて戦う心」など、大切な事柄も教えられた。
しかし、完全な遺伝子に完全な教育が施されているにも関わらず、彼は精神的に衰弱してしまう。

転機となったのが、当時最優秀の一人であったチルドレン「XXXX(登録抹消済み)」との接触である。当該人物は彼を連れ出し、共に生きた鶏を捌き、酒と共に食させたあと、夜街で女性と性交渉を行わせた。
その日から彼の精神状態は目に見えて回復。完全な遺伝子を持つ彼が何故このような欲求より回復したかは不明であり、現在は既に調査不可能。

その後、彼は「XXXX(登録抹消済み)」の反逆に呼応しUGNを離脱。一時は誘拐と考えられたが、「マスタールーラー」迎撃戦にて敵陣営で出現し、UGNに自主的に攻撃したことから現在はFHエージェントと見なされている。

ストーリーとの問題があれば通常のgunチルドレン出身に改変可。


FHセル:赤の女王

オーヴァードの存在を公開し、市場や軍事へ参画させ現行人類と競争させることを目標とするセル。
セルとしてはオーヴァードによるノーマルへの優越→支配→奴隷化→駆逐を唱えているが、指導者である“マスタールーラー”としては逆に不安定という弱点を持つオーヴァードがノーマルにより絶滅させられても良いと考えている。
大規模なテロリズムではなく、堅実な社会への侵食を持ってレネゲイドを隠し切れないものとするために活動するほか、武闘派はワーディングを行っているオーヴァードを襲撃し情報公開を加速化させている。
なお、自称はナチスの後継組織であるが、民族至上主義を掲げていないためそう見なす外部の人間はほとんどいない。
そして真の理念を理解するセルメンバーは殆どおらず、大抵の構成員は「優れたオーヴァードが劣ったノーマルを支配するセル」と認識している。

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