ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

ニズ - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

焦がれ臥す蛇龍ニーズヘッグニズ

プレイヤー:暖ゴロ

ニズはいつでもあなたのお傍におりますよ!!!!!」

年齢
さあ?
性別
女(?)
星座
ニーズヘッグ座
身長
169cm
体重
教えません
血液型
Venom型
ワークス
レネゲイドビーイングC
カヴァー
恋に生きる乙女(ストーカー)
ブリード
クロスブリード
シンドローム
キュマイラ
エグザイル
HP最大値
31
常備化ポイント
4
財産ポイント
4
行動値
3
戦闘移動
8
全力移動
16

経験点

消費
+34
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 何万年前なんでしょうね、アレ。
旧き記憶
経験 今思うと最悪ですよね。いや、まだ本体はそこで寝てるんですが。
過酷な環境
邂逅 やっぱり、あなたの魂は美しい。一度は血に塗れても、深奥は変わらなかったのですね。
慕情
覚醒 侵蝕値 レネゲイドビーイングって呼ばれてるのも最近知りましたが。
無知 15
衝動 侵蝕値 愛に呪われたもの、とか言うとカッコいい気がしませんか?
飢餓 14
その他の修正11ヒューマンズネイバー、欲望の姫君
侵蝕率基本値40

能力値

肉体5 感覚1 精神1 社会2
シンドローム3+2 シンドローム0+1 シンドローム0+0 シンドローム1+1
ワークス ワークス ワークス1 ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃 RC3 交渉1
回避 知覚1 意志1 調達
知識:瑞希様3 情報:UGN1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 遺産継承者レガシー:欲望の姫君 《砂の刃》《クリスタライズ》取得。代償:何かの収集を求められる。侵蝕率基本値+6。
クソ鳥 フレスヴェルク 執着 嫌悪 もうあの伝言リスもいませんし、あいつも死んだんですかね?
瑞希様 純愛 偏愛 今のニズはあなた様のために存在しているのです!!!!!

メモリー

関係名前感情
嗜好品 ユグドラシル 美味 まだどっかに生えてないですかね

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
ヒューマンズネイバー 1 常時 自動成功 自身 至近 RB
衝動判定のダイスを+LV個。侵蝕率基本値+5
オリジン:レジェンド 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 2 RB
シーン中、自身の行う【精神】を使用した判定の達成値を+[LV×2]。
コンセントレイト:キュマイラ 2 メジャーアクション シンドローム 対決 2
組み合わせた判定のC値を-LV(下限値7)。
砂の刃 1 メジャーアクション 〈RC〉 対決 視界 2
攻撃力+[LV+2]の射撃攻撃を行う。ガードした場合、ガード値-5。
クリスタライズ 1 メジャーアクション シンドローム 対決 4 100%
組み合わせた攻撃の攻撃力+[LV×3]、装甲無視。1シナリオに3回のみ使用可。
完全獣化 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 6
シーン中【肉体】の能力値を使用した判定のダイスを+[LV+2]。発動中は素手以外のアイテム装備、使用不可。
細胞侵蝕 6 メジャーアクション 〈RC〉 対決 単体 視界 4
射撃攻撃を行う。命中した場合、対象に重圧と邪毒を与える。邪毒のランクはLV。1シーンに1回のみ使用可。
魔獣の本能 1 メジャーアクション
リアクション
〈RC〉 2
組み合わせた判定を【肉体】で行える。
異形の祭典 2 メジャーアクション シンドローム 対決 [LV+1]体 3
組み合わせた攻撃の対象を[LV+1]体に変更する。1シーンに1回のみ使用可。
鍵いらずの歩み 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
まあ、蛇ですので。どんな隙間でも入り込んで瑞希様についていきますよ!!!!!
死の眼光 1 メジャーアクション 自動成功 単体 至近
は?なんですか。毒殺されたいんですか?という圧をかけます。

コンボ

龍然リューゼン

組み合わせ
《完全獣化》
タイミング
マイナーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
6
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

シーン中【肉体】の能力値を使用した判定のダイスを+[LV+2]。発動中は素手以外のアイテム装備、使用不可。

巨大な蛇龍の姿になる。厳密には、遥か彼方で眠る"本体"の影を纏っているにすぎない。
獣化中に死毒袋とかの効果発動するの?については、持ってるだけで常時効果あるタイプのアイテムは良くない?という思想です。
だって獣化した途端デモンズシード切れてエフェクトレベル下がるの意味わかんないだろ

蛇毒ヴェノム

組み合わせ
コンセントレイト:キュマイラ魔獣の本能砂の刃細胞侵蝕異形の祭典
タイミング
メジャーアクション
技能
RC
難易度
対決
対象
[LV+1]体
射程
視界
侵蝕値
13
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
5+6
8
3
3
100%以上
5+7
7
3
4

龍然リューゼン前提。
射撃攻撃を行う。ガードした場合、ガード値-5。
命中した場合、対象に重圧と邪毒を与える。邪毒のランクは7(侵蝕率100以上の場合8)。
蛇体の口から猛毒のブレスを発射する。

貫鍼ニードル

組み合わせ
コンセントレイト:キュマイラ魔獣の本能砂の刃
タイミング
メジャーアクション
技能
RC
難易度
対決
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
6
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
5+6
8
3
3
100%以上
5+7
7
3
4

龍然リューゼン前提。
射撃攻撃を行う。ガードした場合、ガード値-5。

頭部の棘を発射する。硬く鋭い棘を超音速で飛ばす純粋な物理攻撃だが、わずかに相手の装甲を溶かす毒を含んでいる。
なお、この棘は人間体でもアホ毛として生えているものである。

世界樹喰らいユグドラシル・エイトル

組み合わせ
コンセントレイト:キュマイラ魔獣の本能砂の刃細胞侵蝕異形の祭典クリスタライズ
タイミング
メジャーアクション
技能
RC
難易度
対決
対象
[LV+1]体
射程
視界
侵蝕値
17
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
5
3
100%以上
5+7
7
3
4

龍然リューゼン前提。
装甲無視の射撃攻撃を行う。ガードした場合、ガード値-5。
命中した場合、対象に重圧と邪毒を与える。邪毒のランクは8。

蛇体の口から猛毒のブレスを放つ、蛇毒ヴェノムの強化版。かつて世界樹を蝕んだ神話の再現。

死運の翼エインヘルヤル・ヴィンゲ

組み合わせ
コンセントレイト:キュマイラ魔獣の本能砂の刃クリスタライズ
タイミング
メジャーアクション
技能
RC
難易度
対決
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
10
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
5
3
100%以上
5+7
7
3
4

龍然リューゼン前提。
装甲無視の射撃攻撃を行う。ガードした場合、ガード値-5。

広げた翼から羽根を射出する。貫鍼ニードルに近い性質の技だが、単純に射出するものの量が多いため威力が高い。
この羽根は人間体でもナイフのように扱うことができる。

一般アイテム常備化経験点種別技能解説
死毒袋 10 一般 自身の与えるバッドステータス邪毒のランク+1。また、自身は邪毒でのダメージを受けなくなる。
ストレンジフェイズ 15 一般 自身の行う「技能:〈RC〉」のエフェクトによる攻撃の判定ダイス+3個。"サイドリール""リーサルシャイン"と同時取得不可。
デモンズシード 3 一般 《細胞侵蝕》選択。選択したエフェクトの最大レベル+1。ただしそのエフェクトの侵蝕率+1。

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 7 114 28 15 164 0/164
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

「瑞希様!!!!!あなたのニズが参りましたよ!!!!!!!!!!」

「なんですか?ニズにはあなたに構う暇とかないんですけど」

「はあ~~~???あなたのためにニズが動くとかありえませんが。瑞希様の先々の面倒を消すためにあなたの目的に便乗するのがちょうどよかっただけですから。」

「…………私は、あなたが幸せであればそれでいいのです。何万年生きようと、あなたと過ごす100年足らずがたまらなく愛おしいのです」

概要

UGNをはじめとする複数のレネゲイド組織が重要監視対象としている、強大なレネゲイドビーイング。
北欧神話に伝わる大蛇あるいは龍「ニーズヘッグ」そのものであると自称している。その真偽は定かではないが、真実だと信じさせる程度の力は有している。
現在のニズはあくまでこの世のどこかで眠っているニーズヘッグ本体が見ている夢のようなものらしく、本体の100分の1にも満たない力しかないという。
時折謎の木片を煙草のように咥えていることがある。これはかつて齧っていたユグドラシルの一部であるという。
ニズ自身はどこの組織にも属していないが、UGNエージェントの「瑞希」という女性に執着しているため基本的にはUGN側。ただし、UGNのことはあまり信用していないらしい。

外見

毛先の黒い白髪。頭頂に加え前髪から左右にもアホ毛が生えている。このアホ毛は必要に応じて瞬時に硬化し、発射することができる。
真っ赤な目には基本的にハイライトが入らず、瞳孔は蛇らしいもの。舌も生まれつきのスプリットタン。だって蛇だもの。
頬、肩、脚など体の各所に紫色の鱗が這っている。腰からは短い蛇の尻尾が生えている。
服装にさしたるこだわりはないらしいが、緑を基調とした軽装に身を包んでいる。

性格

一人称はニズ/私、二人称はあなた/お前。「私」の一人称は真面目なトーンの時だけ使うが、使用はごくまれ。
常に敬語口調で話すが、そこに敬意はあまり感じられない。
テンションと音量が大体一致しており、機嫌のいい時は声が大きい。そして機嫌の悪い時は酷く冷淡。
常に瑞希の傍にいるストーカーだが、瑞希側が半ば諦めるようにそれを受け入れているので公認。
瑞希を害するもの、近づくものには露骨な敵意を向けるがその度に瑞希から諫められる。そうすれば一発で落ち着くのであまり実害はない。
恋に生きる乙女を自称する割に恋愛スキルは低く、初心。
瑞希を様付けして呼ぶ一方、その周辺の人間に対しては至極粗雑なあだ名をつけて名前で呼ばない傾向にある。
嫌っているというわけではないらしく、瑞希を害さず善良なものに対してはごくわかりづらい形で心を許す。
たとえ憎まれ口ばかり叩いている相手でも、その声が大きめで感情豊かなら結構好かれている。本当に嫌いな相手はおぞましい絶対零度で接するため。
瑞希の周辺にいるニズをよく知るものは、彼女が狂人であるのは確かだが妙なところで思慮の深さや長命種特有のドライさを発揮する、感情表現がストレートすぎるだけの少女であるとわかるだろう。
好きなものは瑞希様、ユグドラシルの根。嫌いなものはフレスヴェルク、龍(同族嫌悪)、瑞希様の敵。

戦闘において

戦闘時には龍然リューゼンと唱え、10mほどの巨大な翼ある蛇龍へとその姿を変える。
これは"本体"の姿を借りている状態らしく、本当の本体はそれより遥かに大きいのだとか。
頭部から発射する超音速の針や猛毒のブレスを用いて戦う。すさまじい巨体から大量の毒を撒き散らすので、戦闘後の戦場はしっちゃかめっちゃかになる。
怒りに燃えるとその攻撃はさらに苛烈になり、かつて世界樹を蝕んだともいわれるより強力な劇毒ブレスを放つようになる。
また、翼についている無数の羽根をミサイルのように発射する攻撃も行うようになる。

遺産:欲望の姫君

瑞希の説得で渋々受けたUGNの検査で、ニズの体には「欲望の姫君」と呼ばれる果実の契約が宿っていることが判明した。
ニズが言うには、昔ユグドラシルの実を食べたことがあり、それではないかという。
その力はニズの毒をさらに強くしているが、代償としてその心には飢餓が植え付けられた。
欲望の姫君は力の対価に、契約者に何かの収集を要求する。ニズの場合、それは……「愛」であった。
何かを愛することも、何かに愛されることもないまま終焉を生き延びた蛇龍に、果実は愛を得ることを求めた。
これによってニズは渇愛の蛇龍となり、現状その欲求はすべて瑞希に向いている。
しかし、無理やり一線を越えるような真似はとらない。愛することだけでなく、愛されることも望んでいるからだ。
一方的に愛するだけではその飢えが埋まることはない。ゆえに熱烈なアプローチだけを繰り返し続ける。

瑞希について

「うん、はじめまして。私は瑞希、よろしくね」
「ちょっと、ニズ……あまり脅かさないであげて」
黒髪長髪、黄色の目をした女性。18歳にして181㎝という高身長であり、豊満。橙色の和服を好む。
彼女は1年前までFHとして活動していたが、UGNとの交戦を経て保護された。
過酷な境遇にも屈することのない芯の強い女性であり、ニズの過剰な愛に困りながらもうまく手綱を握っている。
自己肯定感があまり高くないため、自分をどこまでも好きでいてくれるニズの存在には救われているところもあるらしい。
幼少期に一度ニズと会っているが、FHの洗脳を受けた影響でその記憶を失っている。
顔の右側に大きな斬り傷があり、右目にまで到達している。そのため右目の視力がないが、右目そのものはオーヴァード覚醒時に魔眼として再生した。
刀を用いた戦闘が得意で、魔眼からの重力を利用した空中殺法を織り交ぜた独自の剣技を用いる。

もともとは剣道を習う普通の少女だったが、10歳のある日に猟奇殺人鬼に両親を惨殺され、自分も殺されかけた際にオーヴァードとして覚醒。右目の傷はこの時のもの。
覚醒してすぐ、殺したはずの女が立ち上がったことに困惑する殺人鬼を怒りのままに竹刀で撲殺した。
殺人鬼を殺した後は寄る辺を失い彷徨っていたところをFH構成員に発見され、セルに連れていかれた。
しかし正当防衛だった殺人鬼殺しの以後さらに罪を重ねることを拒んだため洗脳され、心を失った兵器として扱われていた。
7年間を兵器として過ごし血に塗れていたが、封じ込められた心はずっと悲鳴を上げていた。
そしてとあるUGN支部との交戦時に敗北。非人道的な身体改造と洗脳を受けていたことが発覚し、ホワイトハンドに送られて正気を取り戻した。
しばらくは自分の行いに恐怖していたが、最終的にはおぞましい力であっても誰かを守るために振るうことを決意し、UGNエージェントとして生きることになった。
その矢先に瑞希を狙って襲ってきたのがニズであった。当初は自分の命を狙う敵、そしてヤバいストーカーとして警戒していたが、次第に打ち解けてきて慣れた。

経歴

なお、この過去はすべてニズの自称である。虚偽である可能性があるというよりは、誰にもそれが真実であることを証明できないのだ。

北欧神話の時代、ニーズヘッグとして神話に語られた姿そのままに存在していた。
ニヴルヘイムで世界樹ユグドラシルの根を齧り、リスのラタトスクを介して大鷲フレスヴェルクと罵り合う。
ラグナロクを経てもなお生き延び、神の時代の終わりを見届けた。
しかし人の時代が始まると、神の時代……ラグナロク以前の存在であったニーズヘッグの存在は疎まれるようになった。
そして魔術師たちによって幾重にも及ぶ厳重な封印をかけられたのだという。
ニズはこれに抵抗しなかった。ただ漫然と存在していたこの頃のニズには、封印を拒んででもやりたいことがなかったのだ。
それから気の遠くなるような時間をニズは封印の中で過ごした。
身じろぎすらなく眠り続ける日々だったが、次第にそれにも飽き封印の中の(ニズ本体の巨体からすれば)ごく狭い空間を無意味に動き回るようになった。すると、鱗の隙間に何かが挟まっていることに気づく。
それは果実だった。生った枝ごと折れてずっと引っかかっていたらしい。匂いで、それがユグドラシルのものだとわかった。
しばらく眺めたり手慰みに弄ったりしていたが、そのうちに味が気になってしまい口にした。
その途端に力が漲り、勢いのままに封印の一部を破壊。湧き出す力に困惑し、また同時に強い渇望を抱いた。
それが何かもわからないまま、溢れる力と飢えに振り回される。そのうちに、自分を呼ぶ声が聞こえた。
有り余るエネルギーを逃がすように、自分の中から封印にできた隙間を抜けられるごく小さい思念体を作り出して声の呼ぶ方に放り投げた。
分身が目覚めたのは日本にあるゼノスの実験室だった。神話に名を残す存在をレネゲイドビーイングと仮定し、疑似的に再現する計画。
それによって生み出されたニーズヘッグの力を再現した人造人間に、ニズの思念が宿った。
想定外の事態に困惑するゼノス構成員を尻目に、ニズは施設を壊滅させて外に出た。人間に近い肉体を得たことで、飢えの正体がなんとなくわかったのだ。
愛。ひどく曖昧で危険な感情。かつて幾人もの英雄が愛のために非業の死を遂げたことを無感情に見ていたニズには、その意味を理解できなかった。だが、今の自分がそれを欲していることだけはわかった。
しかしその得方もわからず、人間の体にも慣れないまま歩き続けたために行き倒れてしまう。
それを助けたのが、まだ小学生だった瑞希だった。素性の知れぬ行き倒れを両親が仕事でいない家に招き入れ、看病した。
その不用心ともいえる優しさに、ニズは訳も分からないままに惹かれた。なんとなく、それが自分の知らなければならないものに近いとわかった。何よりも、魂が美しかった。死者を食らい魂を背に乗せる龍であるニズには、その魂の色を感じることができた。
しかし、ゼノス製人造人間は本物のニーズヘッグの力に耐えきれず自壊しつつあった。この体での活動がそう長くできないことを悟ったニズは、最後に少女の名前だけを聞いて家を出た。そして、誰もいない路地裏で泥のように溶け消えた。
その記憶がフィードバックされた本体は、もう一度その少女に出会うことを強く望んだ。飢えを満たすため。飢えの正体を、愛の意味を知るため。
5年ほどの時を経て、さらに封印の一部を破壊。これによって、思念だけでなく物理実体を持った分身を封印の外に出せるようになった。そこでかつて瑞希と交流した時の人造人間に似せた姿を用意し、送り出した。
しかし以前は日本にあるゼノスの実験室に転送されたが、今回は封印された地のすぐ近く……北欧のとある孤島からのスタート。
この時のニズには日本という国の名前もわからなかったため、瑞希を探すのには非常に苦戦した。
ついでに人間の文化を習得しながら、世界中を回って探し回った。
その果てにようやく瑞希を見つけたのだが……それは、洗脳されFHの兵器と成り果てた瑞希だった。
かつて自分に愛の欠片を与えた少女の惨状にニズは葛藤するが、しばらく悩んだのちに一つの結論に達する。
……これ以上、あの美しかった魂に穢れてほしくない。おぞましい怪物オーヴァードと成り果てた彼女を見ていられない。
…………私が、彼女を殺そう。そして魂を喰らって、永遠の存在として保とう。
それがニズのはじめて抱いた愛の形だった。あまりに歪み、しかし悲壮な美しき愛。
しかしそう決意して瑞希のもとに向かうと、その様子は様変わりしていた。UGNに保護され、洗脳が解けていたのだ。
それでも人間でなくなったことも血に塗れたことも事実。一度決めたことをそう簡単に変えることもできず、幾度となく命を奪おうと襲い掛かった。7年間を戦場で過ごした瑞希であっても、神話級のレネゲイドビーイングには敵わないはずだった。
しかし、殺すことができなかった。その太刀筋に、自分を見据える目に、あの時と同じ魂の美しさを感じたからだ。
命を狙って付け回しているうちにそこから次第に殺意が消え、代わりに歪な愛情が台頭してきた。殺意も愛情由来だったので、大して変わっていないと言えばそうなのだが。
つまり、単なるストーカーになったということである。しまいには常時隠れることもなく隣にぴったりつくようになり、愛情表現も過剰になってきた。
そのうちに瑞希も「ちょっと変だけど悪い子じゃないな」と思うようになり、現在は割とお似合いとなっている。

余談

愛される側の設定もちゃんとしてないとヒロインの味って出しづらくないですか?と思い、瑞希の設定も載せています。
というか元々一次創作で作っていたカプのコンバートなんですが、俺にとって「最高のヒロイン」ってこれなんですよ。
どこで植え付けられたのか分からない、「元気なストーカー」性癖。おり○ギの呉○リカか、メ○ドラゴンの○ールか……
エキセントリックでやかましくて普通に狂人なんだけど、まあ悪い子ではないし案外まとも、そして普段押せ押せなくせに妙なとこピュア。とってもかわいいと思いませんか?マイルドヤンデレというか。これで恋敵を殺してるとヴィランになっちゃうのでストライクゾーンから外れるんですよね。
そういう思想です。よろしくお願いします。(?)

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 34

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