容姿・経歴・その他メモ

主役を食うのはよろしくなかろうということで火力減（灰燼に帰すもの→アイリスの槍）しております。

　誰かの複製品としてFHに生まれ、実験や任務に駆り出される生活。過酷そのものな生い立ちだったけれど、別に不幸だとは思っていなかった。もちろん、それは外の幸せというものを知らなかったというのもあるけれど……僕の傍にハルカがいる、それだけで満ち足りていて、幸せだったからだ。
　ハルカが待っていると思えば、どんな任務だって熟せた。ハルカとの協働任務では、舞い上がって失敗してしまったこともあった。それら全て、大切な思い出だった。そんな思い出が、沢山増えていくんだと思っていた。

━━━横倒しの地面。腕の痛み。炎の熱。赤い何か。

　「お前のせいだ」

━━━揺れる視界。足の痛み。額から垂れる血。赤い何か。

　「FHがどんな組織か、分かっていただろう？」

━━━後ろに流れていく風景。足の痛み。鉄の味。赤い何か。

　「目を背けたな。続くわけの無い幻覚に酔い続けたな」

━━━視界一杯に広がる赤。手の痛み。人の熱。赤い何か。

　「オマエ(俺)が招いた結末だ。オマエ(俺)はまた守れなかった」

━━━人の熱。赤い何か。人の熱。赤い何か。

　「己の無力を刻み続けろ。その憎悪を二度も忘れるな。」

━━━僕が贈ったアクセサリー。虚ろな瞳。失われて行く熱。血に染まった彼女。

━━━剣の感触。

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