容姿・経歴・その他メモ

容姿

膝ほどまで伸ばして銀髪と金色に妖しく光る瞳、くすんだ白い西洋鎧が特徴的な女性。身の丈ほどの大きな武装を常に持ち歩いており、データに存在しないイレギュラーな存在であることも相まって、一般人からは少々気味悪がられている。

経歴

その道ではかなり有名な名家の生まれ。最初に人を殺したのは、家に侵入してきた盗賊を近くにあった優勝トロフィーで殴り殺した時。それ以来"人を殺すこと"に快感を覚えるようになった。多少の道徳を持っているつもりなのか、飽くまで対象はヴィランや悪人にとどまっている。……が、勿論そんなことがいつまでも許容されるわけも無く。最初のうちは、家の汚点としてか、娘への一応の愛情としてか権力で揉み消されていたが、独り立ちできる年齢になった瞬間勘当されてしまった。
日本に来てからは、ヴィランを合法的に殺して回れるようにヒーローに志願したが、その力の未知性や人格の破綻等の要因から正規のヒーローに含めないことにされてしまった。データベースやランキングに記されることは無いが、まぁ、人殺しの名目になればなんでも良いので、政府に活動が許容されているだけで本人的には十分なのだろう。

何故かヴィランズネットにアクセスすることができ、ヴィラン側の企みを先回りして潰したり、ヴィラン討伐のクエストを受注して報酬を貰ったりしている。

「ふむ、ヴィランズネットはセキュリティに定評がある、との話だったが……。私の精神性がヴィラン側に寄っているから？……流石にそれは失礼だとは思わないか？お前」

その他メモ

「欺瞞、傲慢、大いに結構！"やらぬ善よりやる偽善"と、昔から言うだろう？何、格言を都合よく使う人は嫌いだと？クハハハ！私も嫌いだね！……そんなことはいいんだ。確かに私は、快楽の為にヴィランを潰して回ってるだけなんだが。まぁ、合法だからいいんだ。なに、案ずることは無いさ。正義が私の味方である限り、私は市民の剣であり続けよう。」

「え？立場が逆だったら？クハハハ！そんなの決まってるだろう！ヒーロー根絶やし、皆殺しさ！」

家族関係

幼少期のニア・ダフニーは、典型的な”お嬢様”だった。その道の名家に生まれ、ピアノ、ヴァイオリン、礼儀作法。品格を示すことに有用なことは何でも教わり、また何でもこなして来た。

転換期は、13歳のある夏の日だった。家に強盗が押し入ったのだ。幸い、父や母を喪うことは無かったが、使用人が何人か殺され、またニアもその毒牙にかかる、はずだった。
──ニアはその強盗を、部屋に飾られていたトロフィーで殴り殺したのだ。

血に濡れたトロフィーを持ったままのニアからその話を聞いた父は、ニアを、引き攣った顔で、恐怖を帯びた目線で、確かに「見た」。

何故ならば、その時ニアは、確かに笑っていたからだ。無理やりではなく、恣意的ではなく、心の底から、溢れ出るように、漏れ出すように、その笑みを。

父はその後、娘の無事を喜ぶでも無く、使用人の死を悲しむでも無く、「ダフニー家の一人娘」に付いた”殺人”という明確な「汚点」、それを拭う方法を模索していた。結果、権力で揉み消すというなんとも乱暴な手段に出たのだが、この際それは大して重要な話では無い。

問題は、父が、ニア・ダフニーから目を逸らした事にあった。最初の段階で、気付いたはずの、理解したはずの、殺人に快楽を見出した、ニア・ダフニーの”狂気”から。

ニア・ダフニーは止まらなかった。以降、近隣でひったくりが出た、痴漢が出た、夜間盗みを働く者がいた、若い女性が誘拐された、街で連続殺人犯が出た、etc……そういった、悪党の話が出てくる度に、ニアは、それらを探し回り、殺した。

倫理も知っていた。道徳も知っていた。だが、彼女にそれは無かった。一度知った快楽に、取り憑かれるように、突き動かされるように、ただ人を殺し続けた。

父は、遂にはそれに耐えることが出来なかった。彼女が二十歳になった時、ニア・ダフニーはダフニー家の一人娘から、ただの殺人狂のニアになった。

父は彼女を見なかった。見ていたのは、彼女に付属している肩書きや能力に過ぎなかった。
父が彼女を彼女として見たのは、彼女が最初に人を殺したあの時だけだった。

今も、ニアは”ダフニー”を名乗り続けている。それはあるいは、一種の承認欲求、一人の人間として家族に見て欲しかった、ニアという一人の少女の名残なのかもしれない。


もっとも、ニアの口からそれが語られることは無い。きっと彼女は理由を問うても、楽しいから、気持ちが良いから、そんな単純で破滅的な答えしかしないのだろう。

ぼやき

真昼の星、「電波望遠鏡を遥かに凌駕する視力でものを見る」って書いてあるんですが、2014年にアルマ望遠鏡が"視力2000"を達成したらしいです。視力2000がどんなものかというと、500キロメートル（東京-大阪間程度）先に置かれた野球ボールの大きさを見分けられるらしいです。それを遥かに凌駕する視力ってなんでしょうね。北海道から沖縄に《援護の風》飛ばせるとか《ワーディング》で日本全土覆えるとかそういう話？

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