簡単な　キャラ説明

クソ雑魚症候群に罹った最古の吸血鬼。
鮮血のように美しい赤髪も、過去の恐ろしい栄光もどこへやら。
今じゃ鼻水垂らしたクソガキ達の餌食になっている。

昔のトゲや傲慢さはかなり丸くなり、例えるなら懐古厨のジジイ。
UGNもFHも変わらずどうでもいいと思ってるが、UGNの社食により秩序の方面に軍配が上がりつつある。

一人称

我輩

二人称

貴様、親しくなると名前呼び捨てが増えていく

好きなもの

赤ワイン、カマンベールチーズ

苦手なもの

自分の話を聞かない人、ガキ、小賢しい悪戯

特技

ワインの目利き、裁縫

趣味

編み物

近況

毛糸を買って帰っている途中に猫に襲われ、死んだ。

ややこしい　キャラ説明

嘗て、数多の従者を従え、国一つを壊滅まで追い込んだ男がいた。
知らせは世界中のUGNエージェント、ひいてはアクシズさえをも震撼させた。
各地で根を張るFHのエージェント達、それもリエゾンエージェントでさえも震え上がった。

彼の名前を知れば誰もが夜な夜な眠れずに怯えていた、とも言われている。

大量の従者と共に闊歩するその姿は"｜深紅の行進《ブラッドマーチ》"と呼ばれ、
現在もちょっとした御伽噺として子育てママに絵本で読み親しまれている。
「夜更かししていると、ブラッドマーチの一人にされて、ずぅっと夜を歩き続けてしまうよ。」

しかし誰が信じるだろうか。
苦手なレバーを無理矢理口に詰め込まれているこの男が──

──その行進を率いていた"｜始祖の吸血鬼《地球史上最古の吸血鬼》"であることなど。

こと数日前のこと。階段を登るのが大変になった彼は渋々医療機関を訪れ、診察を受けた。
ただの膝痛かと思えば、どうやら……「急性古代種クソザコ症候群」に罹患してしまったとのこと。
言われてみればなんか最近脂っこい血を受け付けなくなったし、体をあちこちぶつけては
4春日分の痛みを感じていた……まさか、ついに自分にも「死」が訪れるのか……？？？

「そ、その……まさか我輩が難病に罹ったなんて言うまいな！？ついに死ぬのか！？」
「難病ではありますね。それもHPが1になるタイプの。死にはしますが死にませんよ。」
「待ちたまえ。然らば、ブラム=ストーカー特有の血液消費は！？従者を携える分の血液コストは！？」
「そこは自力でやりくりしてもらって……」
「ギーッ！！！！！！！」

という感じで、悲惨な病にかかってしまった超始祖吸血鬼は静かな隠居を始めるのであった。
現在の彼は、血を100倍に希釈した濃度でなければまともに飲めない状態となっている。

それどころか従者一人を共に立たせるだけでかなりキツイ。登山くらいキツイ。
過去の栄光は既にモノクロのアルバム。今では近所のクソガキに「ハム」という仇名で呼ばれている。
あとクソザコ症候群になってから心なしか職質が増えた。路傍から襲ってくるクソガキを恐れて何が悪い！？
従者の面倒をワンオペで見ていたこともあり、クソガキの介抱はもはや朝飯前。
最近では親御さんから世話になっているからと菓子折りをたくさんもらった。

しかし定期的な健康診断は欠かせないため、渋々UGNのお世話になっている。
ただ、UGNの方針や大儀などには一ミリも賛成しておらず、UGNという道具を
余すことなく使い果たしてやるさフフフ…くらいの魂胆でいる。

UGNお手製のまろやかほうれん草スープが最近の好物。既に絆されている。

「今の生活はどうかって？愚問だな。不平不満しかないが。」
「薄い飯しか口にできんわ、角に足をぶつければ死ぬわ…まるで老人のようだ。」
「思い出話を共にできる盟友も…拾い上げ、可愛がり、我輩を称えた眷属達も先立ち……」
「……我輩の栄光もつまらぬ御伽へ変わり果ててしまった。」

「だがな、だがな……決して悪い事でもない。」
「小僧が100と書かれた文字をよく見せびらかしてきたり、小娘が花の輪を押し付けてきたり…」
「それに心なしか浮かれてしまっている我輩がいる。これが"老い"というものなら────」

「────余興の如し人生を、愛してやろうと思ったのさ。」

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