一般家庭に生まれ普通の生活を送ってきた速水が非日常へと足を踏み入れたのはとある事件がきっかけである。
成人し、一人暮らしをしていた速水の近所に住んでいた、少年がFHの計画に巻き込まれオーヴァードに覚醒。そのとき、普段から仲良くしていた速水もその場におり、この事件に巻き込まれる。覚醒した少年は恐怖とショックにより一時的な暴走状態に陥ってしまう。その際速水が何度も声をかけるが少年の暴走が沈静化することもなく、速水も少年に襲われてしまうところで駆けつけたUGNエージェントに鎮圧される。しかし、その後少年は暴走と鎮圧時に受けたダメージが原因で速水の腕の中で死んでしまう。その際、守ることのできなかった後悔と身近な死の恐怖が速水を覚醒へと至らしめた。
その後UGNに入り、速水が思い知ったことは年に数十人の少年少女たちがUGNで保護できずに処分、FHなどの敵性組織への誘拐などで尊い命が失われている現実であった。それから速水は覚醒して間もない少年少女や、覚醒したことを隠して生きている者たちをUGNに保護するために活動することに固執するようになる。それが子どもたちにとって最善なのかはわからない。でも少なくとも最悪の未来は回避できると信じて彼は今日も保護対象に声をかけ続けるのだ。

チルドレンから慕われているため、チルドレンの初任務に同行することも少なくないが、本人はチルドレンが傷つくところを見たくないためあまり乗り気ではないらしい。しかし、自分が同行しなかったことでチルドレンが大怪我を負うことはもっとつらいため、今まで同行任務を断ったことは無い。

物腰柔らかな中年男性。誰にでも敬語であり、怒ったところを見たものはいないという。そのためか相手に警戒心を抱かせることなく接近できる能力に長けている。彼にUGNへと勧誘されたチルドレンは少なくなく、まさに彼はハーメルンのCNにふさわしい男である。
顔に傷があるがこれは覚醒の時事件で少年につけられた傷。消すこともできたが、本人は戒めのためと言ってそのままにしている。
常に救急隊員なみの医療器具を持ち歩いており、保護の際に不可抗力でできてしまった傷や同行したチルドレンの傷を回復するために使っている。また、応急処置の腕はプロ並み。

口笛を吹くことで対象を深い催眠状態に落とすことができる。これにより、覚醒間際で混乱しているものや暴走状態のものでも最低限のダメージで対象を保護できる。また。FHなど対象に危害を加えようとするものには強制の言霊を精神に直接送り込むことで対象の戦意を喪失させる事ができる。
また、対象に自分の妄想を吹き込み信じさせることで相手に自身の能力の限界を錯覚させて行動させることもできる。

年を取って声が若干ドスの利いた声になってしまい、これでは若い子に嫌われてしまうと思い最近ボイスチェンジャーを買った。
救えなかった少年からもらった折り紙の兜は彼にとって思い出の品であると同時に、あのときのトラウマを思い出すものである。

一人称　私
二人称　あなた
三人称　〇〇さん