容姿・経歴・その他メモ

主よ、我らを救いたまえ。

主よ、我らを救いたまえ。



……主よ、なぜ答えてくださらないのです。

あなた様が授けてくださった、人の声を聴く力。主の声を届ける力。

今や、人の声は聞こえません。両親も、兄妹も、隣人も、司祭様も、返事をしてくださいません。

今や、主の声を届ける先もありません。



……主よ、私の声は届きません。

祈る言葉が毒となり、体を蝕むのです。

祈ることで、あなた様のもとへ届けることしかできないのです。

なぜ、私にこの力を与えたもうたのですか



……主よ、故に私は祈り続けます。

一人でも多くを救うために。

人が人を傷つけるのならば、あなたのもとへ送り続けることが、救いとなりましょう。

私を知る人がおらずとも。魔女と蔑まれようとも。


……故に、私は孤独ではないのです。

兄弟姉妹の影法師、この時代で得た居場所、仲間たち。

私の夢幻の命が尽きるまで、祈り続けることをやめません。

どうか、あなたに神の加護がありますように。

曰く、ある日突然オルクスの能力に目覚めたらしい。これが神の啓示であると考え、人々の悩みを聞き、導いてきた。

魔女狩りの時代、祈りの言葉をかけ、幾人もの人を送り届けた。いつしか、祈りの言葉が、呪いとなった。

祈るたびに、人が苦しんだ。祈りの言葉が毒となり、多くの人を苦しめていった。それでも救いを求め、彼女は祈り続けた。

そして、彼女の周りから誰もいなくなっていった。それでも、祈ることだけはやめなかった。

居場所を求めて旅をして、隠れ住んできた。それでも、祈ることだけはやめなかった。

「これは、罰なのだ。祈りを届けられなかった、私への、罰。」

現代まで、老いることなく旅をつづけた。昔の記憶は薄れても、祈ることだけはやめなかった。

多くの人を救う祈りを、より多くの人に伝えるために、彼女はUGNへ協力するに至った。

彼女の祈りは毒である。彼女の言葉は毒である。

それを向ける先は、無辜の誰かを傷つける裏切者(ダブルクロス)。

―――祈りましょう、彼らを主のもとへ届けるために。

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