バッドシティで鍛え上げたルール無用な素手ゴロ戦闘を得意とするファイター。
バロールの重力操作を利用した縦横無尽な動きは、戦闘以外でも発揮されている。
一方で、依然と比べてあまり守りに重きを置く戦術はしていないという。
直してくれる人がいる環境だから……なのだろうか？

以前は父親より盗んだ貰った聖槍を用いたクロスカウンターを得意としていた。
『絶対勝利』の祝福と呪いを受け継いだその遺産は、現在は彼の元いたチームに引き継がれている。

自分にも他人にも厳しいスパルタインテリヤンキー。
好きな日本語は義を見てせざるは勇無きなり。
受けた恩はきっちり返すことを好み、自分の生きる場所がシャバと違うという自覚もある。
一方で家族や仲間を誰よりも大事にしている。
真面目――というか良くも悪くも堅物。転校二日目で校則を守るために髪を染めてきたのがその表れだろう。

以外にも敬虔なクリスチャンであり、日曜のミサは欠かさない。
親父のことは心底嫌いだが、昔の彼を知ってる人曰く、性格も戦闘スタイルもあまりにも似すぎていてすぐにわかったという。
一通り一人で生きれるよう仕込まれているので、料理や家事なんかも一通りはできる。
一人の女のために、全てをなげうつ父の姿を見てきたからか、女性には一切手を出さない……
と言っていたのだが、UGNに来てからはなんだかんだモテるようで……？

フランスの音楽家の名家ヴァンセン家に生まれた子。
FHのマスターエージェントであった父の子供を歯牙にもかけない姿に怒り、覚醒。
セルの6割を壊滅させつつ、宝物庫にあった聖槍を奪って逃走。
父親の古くの｜“敵”《友》を訪ね、50年ほど前に父がいたという極東の国、日本へとやってきた。

なんやかんやあって（後継人に武者修行として）、日本一危険とされる東京近郊湾岸エリアーー通称：バッドシティへ。
初日に下級生をいじめていた番長をぶっ潰してからはいろいろと面倒ごとにあっているとのことだ
やってきた当初、ここらを納めていたDawn Seekersに喧嘩を売り、トップの金剛龍生にタイマンでコテンパンにされた。
その際に「喧嘩はバッドシティの日常だが、喧嘩が終われば対等なダチだ」という言葉に感銘を受けた。

その後、意気投合した仲間たちとチーム:｜娑龍流魔亜入《シャルルマーニュ》連合を結成。
FHエージェント春日終夜とレディエイターズを相手に戦い、見事勝利をおさめバッドシティに一時の平穏を取り戻した。
しかしながら、その動乱はUGNの警戒を引いたようで、要監視対象となってしまう。

チームの皆が自由に過ごせるためにと、｜頭《トップ》だったロンは自らUGNエージェントとして活動することを提案。
バッドシティとの橋渡しとして、高校卒業を機にチームを脱退し、今へと至るという……