容姿・経歴・その他メモ

恵並莉、恵並茅の実父であり、UGN D市支部の現支部長。かつては大人数の部隊を的確に統率する高い指揮能力、彼らを援護する正確な射撃で知られる有力エージェントだった。
今はD市の英雄たる実娘、茅が全ての脅威を遠ざけている。彼が大部隊を率いる事も、ライフルのスコープを覗き込む事も絶えて久しい。もはや必要とされないのだ。


無様だと、衰えたと陰口を叩く人間もいるがこれで良いのだ。支部長として最優先すべきはまだレネゲイドを知らぬ社会の日常を守る事であり、自らのエゴや功名心を満たす事ではない。目的のために最も効率が良く成功率の高い方法が娘に頼る事ならば、あの子が十全に戦えるように環境を整える事こそが支部長の務めなのだから。
たとえそこに迷いが生まれたとしても、誰にもそれを見せてはならない。指導者が迷いを見せれば、組織全体に波紋が生まれる。規律を乱し、連携を失っても払えるほど、レネゲイドの脅威は甘くない。
模範的な支部長として振る舞い、組織を維持する事こそが長く日常を守る事に繋がる。無理をさせている事も多かろうが、こうする事が娘達の為でもあるのだ。


父親としては、あの子達に何をしてやるべきなのだろう。考えても答えは出ない。
こうして思い悩む度、脳裏には彼女の面影が浮かぶ。今も隣にいてくれたなら…………

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