容姿・経歴・その他メモ

「ぜんぜんわかんないっス！！」

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　彼女はバカだった。どのくらいバカかと言うと、脳外科医が匙を投げるどころか匙で手術を始めるくらいには、彼女はバカだった。きちんと説明すると、言われたことを徹底的に理解しないと何もできないというタイプのくせに、理解力に大きな問題を抱えるバカだった。
　ある日を境に、彼女はバカではなくなった。ある日、彼女は哲学的問題を突き付けられた。彼女は必死に考え抜き、答えを導きだそうとした。そうして頭をフル回転させていると、普段以上の速度で思考回路が回り出した。回って、回って＿＿＿最後には脳がショートした。そして、その勢いで死んだ。
　しかし、彼女の内なるレネゲイドたちは諦めなかった！彼らは“思考する人格”として別の人格を生み出し、彼女を生かそうと試みたのだ。結果は大成功だった。ただし、副作用として彼女の体内のレネゲイドはRBとなり、独立した自我を持つようになってしまった。結果、勝手に虎白の中から飛び出していった。
　RB側は虎白から離れられないのか、基本一緒に行動している。とはいえ、別に離れられないわけではないので、互いに好き勝手動いている。しかし、同じレネゲイドウィルスを共有しているが故、侵食率が高まると互いに同調・干渉し合うようになるので、離れることが難しくなってくる。
　彼女は本質的に言えば頭は良いのだが、彼女なりのこだわりや突飛な思考飛躍、極端に遅い理解速度等、もろもろの奇跡が重なって生まれたバカなのである。

　UGNとは協力関係にあるイリーガルである。保護と言う名目も兼ねてUGNエージェントとして今後活動していかないかと提案されたが、よくわかんなかったので断った。でも、協力だけはすることにした。何故なら、横にいるよくわかんないドッペルゲンガーみたいな奴を、よくわかるようにしてくれるかもしれないと考えたからである。

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