猫を名乗る通り、性格は気分屋で気まぐれ。
餌（報酬）さえ与えれば報酬分の仕事はこなしてくれるが金払いのいい方に直ぐに付いていく。
そんな彼女だが、情報屋としては一定の矜持があり自分の手で得た情報以外はどんなに大金を積まれても決して売らない。
逆に言えば、彼女が自分の手で得たと認識した情報は骨の髄まで金に変える為、口は決して硬くはない。
また片付けができない性格であり部屋は基本的には汚部屋、ハッキング能力で部屋を借りて部屋が汚くなったら自分の痕跡を消して汚れた部屋の掃除を他の人間に任せて自分は新しい綺麗な部屋に住むを繰り返している。

彼女特有の能力として現実を情報に変換、それを改竄することで特定の事象を引き起こすことが可能。
これはハヌマーンの感覚強化とブラックドッグの電子情報の視覚化、そして彼女の中にいるレネゲイドビーイングの持つ力が組み合わさった結果、生まれた能力であると考えられて「いた」。
しかしアドヴェンス事件を機に彼女の中のRB……もう一人の私が完全に目覚めて、今までの能力が使えなくなった代わりにグレイプニルとしての能力に完全な形で目覚める。
舞が当たり前のように行っていた現実改竄はグレイプニルの改変能力が不完全に目覚めたものであり、あまりにも未知のレネゲイドであった為か、現実改変能力の前例があったブラックドッグ及びにハヌマーンのクロスブリードであると誤診されていたようだ。
元々、現実改竄能力に特化していたということもあり、グレイプニルの能力にも直ぐに順応して、それを利用した諜報活動も行っている。
またレネゲイドビーイングとして完全に覚醒した。本人的にはまだ人間のつもりであり、『もう一人の私』と折り合いをつけながら人間として行動を行っている……が、彼女に影響されてか、上位存在染みた発言をすることも稀にある

彼女の中に宿り、また現在は同じ体を共有しているレネゲイドビーイング。
協力同化型のレネゲイドビーイングであり、当初は彼女の中で寝ているだけで特に何も行動を起こさず、発言もすることもなく、ただただそこに存在しているだけだった。
ゼノスのリーダーである都築京香に対して『彼女』について尋ねるも、レネゲイドビーイングであること以外は伝えられず、また（当初は）発見されたばかりのウロボロスシンドロームの可能性が高く、自分が当たり前のように使っている現実改変能力はウロボロスの能力の発露の可能性が高いと伝えられていた。
だが『彼女』の正体はウロボロスなどではなくもっと厄介なもの……15年前に地球に飛来するも隕石以上の大きさになれず、大気圏で燃え尽きてしまったAdレネゲイドの一角であった。
ほんの僅かな塵程度しかない体を生き残らせる為、『彼女』はイギリスのスラムで捨てられていた赤子……彼女の身体に宿ることでその命を長引かせることに成功する。
しかしながら塵ほどに燃え尽きた体で行動することは難しく、レネゲイドビーイングとしての自我を再生させるには人間の時間で一人の一生ほどの時間がかかり、結局は再生することはない――と思われていた。
アドヴェンス事件の数日前、都築京香の妙な動き……それこそ一介の情報屋に過ぎない自分にすら分かってしまうほどの不自然な動きに興味を惹かれた彼女はゼノスに接触を試みて、そこでもう一人の都築京香、『アナイアレイター』と出会ってしまう。
彼女の中に『彼女』が眠っていることに気が付いた『アナイアレイター』は損傷していた『彼女』のレネゲイドを再生させて目覚めさせることに成功する。
そのまま『彼女』は彼女の身体を改変し、レネゲイドビーイングのものに作り替えて、そのまま乗っ取ろうと試みるが、彼女もまた長期間の間、グレイプニルシンドロームに触れていたこと、また現実改変を得意としていたことが幸いし、身体構造の改変は許すも自我の書き換えに対して抵抗し、結果的には人としての意識を保ったまま、人型のレネゲイドビーイングに覚醒する。
現在では二重人格のように『彼女』、仮名「エクス」と体を共有しており『アナイアレイター』に協力して大量絶滅を引き起こそうとしている彼女を御しながら自分の欲望の為、UGNやFH、ゼノスにシャルヴと様々な組織で情報屋として働きながら情報の収集を続けている。