物心つく前にFHに誘拐された花井は、レネゲイド研究の実験体として薬物を投与され、強制的にオーヴァードとして覚醒させられる。
何年にもわたる実験の末、能力が爪の操作だけだと判明したことで役立たずのレッテルを貼られ、処分の対象となってしまうが、死の間際に能力をフルに活用して研究者たちを強襲、施設から脱走した。

その後は当てもなく裏社会を彷徨い歩いていたが、オーヴァードの噂を聞いた神城グループからスカウトされ、当初は反発したが、神城会長自らの能力に敗北、その後説得を受けてグループの一員となる。

自分の居場所を見つけた彼だが、もはや戦う以外の生き方は考えられなくなっていた。
花井の目的はただ一つ、FHの壊滅だ。
今宵も彼は、復讐の爪を研ぐ。

両手両足の爪を操ることができる。
役立たずと言われた能力だったが、能力の修行を経て強力な殺傷力を身に着けた。
爪を硬質化させて岩を砕くほどの強度を得られるし、爪を伸ばすことで遠くの対象を貫くこともできる。
その他、足の爪をめり込ませることで壁面を歩いたり、爪を栓抜きの形にしてコーラの瓶を抜くこともできる。

万能な能力だが、爪の生成にはたんぱく質を消費するため、短時間に大量に伸ばすとエネルギーを多く消費してしまう。
そのため戦闘後は決まって大量のステーキを食う。