彼らが各地を転々としているのは、人工的に製造されたレネゲイドビーイングである相棒を、彼女の力を狙うFHセルや、保護という名目で監視の網の中に縛り付けるUGNから守るため。
両腕の火傷も能力を暴走させた相棒を助けるために追ったものであり、彼女のためならもう何度でも同じことをするだろうと彼は語る。

翠人は自作のレールハンドキャンと高周波ブレードを使った独自の戦闘スタイルを取るが、その根幹、剣術は師であるフィリエ・アニストラのそれを自己流に魔改造した代物である。
術理を壊し、組み換え、築き上げたそれは、もう一振りの紫電刀（レイル・ザン）である。

#0 shell
ブラックドッグとハヌマーンの能力を掛け合わせ、自身の周囲に電磁殻を形成。これを刀身で斬り裂くことで刀を電磁加速させ、その勢いで敵を斬る基本の構え。フィリエの奥義「万雷」をデチューンしたものであり、その剣閃は余剰エネルギーから軌道に蒼い炎を生じる。翠人にとって、殻とは壊すものである。

#1 progress
電磁殻を踏み込み、己を加速させての高速突進強襲斬り。どんな態勢からでも出せるが、無茶な動きは当然肉体に甚大な負荷を強いる。だが、翠人はこれを気にすることはない。彼の破壊衝動は、己自身にすら向けられているが故に……

#2 ripped
電磁殻による反射を利用した2連斬り。電磁殻を鞘替わりとすることで、"2連続抜刀斬り"という不可能斬撃を可能としている。当然ついてこれない腕は引き裂ける。

#4 dunno
不意打ちの早撃ち。当然、弾丸は電磁殻を通過するためさらに加速される。

#5 thirsty
刀を鞘に納めての居合いの構え。これから6番、8番、9番などに派生する。当然鞘には電磁/炸薬複合式の抜刀加速装置が仕組まれており、肉体への負荷を引き換えに剣速をさらに高める。

#6 frisk
居合いによる大回転斬り。電磁加速により4、5回は回転し、そのままの勢いで敵を引き裂く。

#8 regret
敵を待ち構え、カウンター気味に合わせる居合い斬り。待ち構えとはいうものの、電磁殻の性質を利用することで"構えたままこちらから距離を詰める"ことも可能。そこから理不尽に"迎撃"する。

#9 party
不意打ちの早撃ち、再び。こちらは敵の態勢を崩すためのdunnoと異なり、ファニングショットとオーバーチャージにより全弾を一気に相手に叩き込む。

#11 above
斬り上げに合わせ、己を敵ごと電磁加速させ打ち上げる大胆な技。これは落雷に相当する斬り降ろし、13番のshadeへつなげるための起点技でもある。

#12 awake
電磁殻を応用した空中での姿勢制御と、それを利用した空中斬撃。たいていaboveとshadeの間に挟み込むように使われる。スタイリッシュ。

#13 shade
空中で電磁殻を天井（あしば）とし、蹴り下ることで繰り出す空対地斬撃。フィリエの落雷との違いは、aboveからのコンボの締めとして屋外でも頻繁に使用されること。

#14 crush
超電磁一刀亜流、斬撃技混成接続。射撃も含んだ1番から13番までの技を、一気呵成に畳みかける。流石に反動が強すぎるので、日に2度は撃てない奥義。

#16 salty
重音の声による"狂化"を受けた状態で放つcrush。衝動に身を委ねて勢いのままに放つ連携は、オリジナルの切れ味、その域に届かんとする。