容姿・経歴・その他メモ

翔一には記憶がない。気が付いたら路地裏にいて、気が付いたらボロボロで、気が付いたら生きていた。
何も思い出せぬまま親切な男に拾われ、その男に保護され、善悪も判らぬままに人生が始まった。
「常識」は何一つわからないが、「良識」は生まれながらに備わっていたようで、身分がないなりに仕事を始めた。居酒屋でのアルバイトは、あるいは彼にとって天職だった。様々な人々との触れ合いは、空っぽの心を豊かにした。
ある日、仕事終わりに食事をとっていると、隣の席に一人の青年が座った。年のころは同じか、自分のほうが少し年上に見えた。彼は人懐っこい性格で、気だるげな態度とは裏腹に翔一との会話を求め、それを楽しんだ。
話の中で青年は翔一に記憶がないことを知った。翔一はその時、少し話過ぎたと感じていた。この話をすると誰もが翔一に憐みの目を向けたからだ。だが、青年は同情こそすれど憐れむことはなく、翔一に贈り物をした。
「苗字」だった。「立花」と名乗った青年は翔一に自身の名字を与えると、別れを告げた。次は北のほうに行くらしかった。
こうして、「立花翔一」は誕生した。記憶はない。戸籍もない。だが、自分は誰なのか、迷うことはもうなかった。

自分が哀れだとも、不幸だとも思わない。記憶はないが、友人も、家族もできた。何を不満に思うことがあろうか。
立花翔一は今日もバイトに出かける。新たな友人が、どこかで待っている。

実は1歳にも満たない年齢だったことが分かった後も、たばこだけはやめられなかった。
が、どうせ非合法な存在なので、別にいいだろうと結論付けている。
大切なことは一つだけ。大切なものを守れるかどうかだ。そして、その大切なものの中に「立花翔一」は入っていない。

履歴

伝承者　オートアクションで非戦闘時にのみ使用できる。戦闘不能状態の、Ｅロイス「？？？」によってジャーム化したキャラクター１人を選択し、〈意志〉による判定を行う。難易度は判定時にＧＭによって決定される。この判定に成功した場合、選択されたキャラクターはシナリオから一時的に離脱する代わりにＥロイス「？？？」の効果を受けなくなる。離脱がいつ終了するかはＧＭが決定する。この効果を使用した時、あなたの侵食率が1d上昇する。
　このDロイスは「伝承者」としても扱い、「伝承者」の効果を使う場合、ＨＰを失う効果を適用せず、また判定時にダイスを＋１０個することができる。この効果を使用した場合、「伝承者」の１シナリオに使える使用回数を１回消費する

セッション履歴