容姿・経歴・その他メモ

髪

黒

瞳

赤

肌

肌色

「どいて。私には、やらなくちゃいけないことがあるのよ――！」

概要

　元一般人。黒い長髪と赤い目、黒ニーソ。
　黙っていれば高嶺の花といった美人であろうものの、後述するフラフラと居場所を求めて彷徨う性質から理解者に恵まれない。
　何かと厄介ごとに首を突っ込みたがる悪癖を持ち、漠然と『己は此処にいるべき人間ではない』と考えている困ったちゃん。
　現在は一般家庭で暮らしているが、元は大手財閥の娘で、幼少期に母親から縁を切られて分家の家に引き取られ育った。
　落ち着いた素振りを演じているが根は激情家で頭も悪く、気が逸りがち。それは自分も認めている欠点である。

　外目からは判断できないが、戦闘用のプログラムと体術行使のためにナノマシンを導入し、脊椎の伝達系に対してハードワイヤードによる強化手術を行っている。
　殆ど有機パーツで出来ているため肉体面での機械化は項のポートを除いて存在していない。これは主治医でもある石津さんの方針で、よく彼女からメンテナンスを受けているとか。

能力設定

　発現した異能は『失墜する黒鉄伯<Lead Zeppelin>』。
　重力と磁力を体の末端部から発する能力。
　効果範囲が狭いものの、力の方向や力場の調整に高い集中力を要する重力・磁力操作を感覚的に操作できるため、近接戦闘において有利となる。
　これを用いて足場の安定化と重心移動、移動の際の力の移動を調整できるため、如何なる場所でも安定した戦闘力を発揮できる。
　まだ効果をうまく使いこなせていないため、足先に発生させた重力塊を、電磁加速・調整した足によって直接的に叩きつける用法を基本としている。

　名前の由来は70年代のUKロックバンド『レッドツェッペリン』から。その由来はLead ballon(大失敗の意味)と飛行船ツェッペリンをかけたもの。
　必殺技であるStairway To Heavenも歌詞の意味の一説では『愚かな選択をして天国の階段を一段ずつ買っている女と、それを見てまだ道は選び直せるあなた』という構造をとっている。
　いずれも道を戻れるにもかかわらず、間違った方向にばかり進んでいく彼女を暗示している。


　本来は重力子と光子の双方を操ることで念動力のように物体に働きかける能力だが、本人が力の使い方をマスターしていない関係から自身の身体周囲に対してしか発揮できない。
　元々は魔眼の発現すらおぼつかない状態であり、才覚も凡庸な特別な力を持たないオーヴァードに過ぎなかったが、エージェント登録の際に世話になった『蜘蛛の巣』での訓練を経て漸く魔眼を顕現させ、安定化させることに成功する。

　魔眼の用法は後述の『玻璃染花』と、左手の手元に生成して姿勢を安定させるよう球体で展開される。
　訓練施設に入るまでは持ち前の格闘センス頼りにとにかく手足に纏った重力子、光子を直接ぶつけて殴り倒す、というスタイルでいたが、魔眼の制御とハードワイヤードの手術を受けるにあたり、より強力な敵と戦えるように古武術の刀術を操る洗練された戦術に切り替える。

　独り武道の訓練を続けていたことで基礎が出来ていたこともあり、半年の訓練期間を経てオーヴァード戦用の刀術を修めた。
　当初は型通りの剣術で、オーヴァードとしての特性を殺すような使い方をしていたところを、P市支部長の指導によって、彼の知る重力刀使いの剣を教わり、才能が開花を始める。

　経験も浅く特別な力に恵まれない彼女だが、それ故に様々な部分を削り、日常を削り、一刻も早く強くなろうと訓練を積んでいる。
　体を置き換える度に、誰かを斬る度に、殺人の禁忌感が薄れていくことに気付かないまま。

武器設定

〇結晶重力刀(Quartz Blade)『玻璃染花』
　美崎の使用するRラボ謹製高周波振動刀。特殊な強化水晶で出来た刀身を持つが、これを鋳型として自身の魔眼を"流し込む"ことで、水晶の刃に黒い刃紋を作り出す。高度なRCを擁する重力刀を、美崎が使用するための補助具。
　重力刀としてだけでなく、特殊な圧電素子で出来た水晶の刃は電流を帯びることでピエゾ効果を発し、高周波振動を伴った斬撃を放つ。強大な重力と電磁加速、高周波振動の三つで以て斬り捨てる彼女のみに扱える硝子の剣。
　名前は硝子細工に漆を流し込むが如くして刃を形成する事から、硝子の造花に譬えて美崎がそう名付けた。その太刀を振るえば、魔眼の闇が軌跡として残り、宛ら毛筆書きのような黒の軌跡に見えるという。
　『……しかし、玻璃かあ。なんでこんなところまで、あいつの顔がちらつくのかしら』

運用解説

　固定値を積んで殴る白兵アタッカー。最低限打点を確保しつつ、クライマックス用の大技も搭載している。
　打点確保のため巨人の斧を採用した反面、ダイスデバフに弱くなったのを、稼いだ固定値を利用したゲットダウンによってバステを拒否する。
　ワンコンボの燃費を抑えたのは、時間凍結によるコンボで連続攻撃の際の消耗を減らすため。ゲットダウンなどによるミドルでの消耗を減らしたためロイスも確保しやすい　全体のロイス確保のため時の棺も採用。

　RP的コンセプトとしては『構え』や『歩法』によって、通常攻撃を強化して打ち出す感じ。

ミドル

　ほぼ全リソースを戦闘につぎ込んだので探索なんかできるわけねえだろ！
　財産点すら残ってねえ……
　知識とかは三個振れるからまだマシじゃないっすかね

ミドル戦闘

　マイナーで近付いて巨人の斧で斬るだけ
　武器攻撃力と合わせて18打点　これを固定値25で無理矢理当てる


　　セットアップ：なし
　　メインプロセス：『漆玻璃』装備
　　マイナー：戦闘移動
　　メジャー：《巨人の斧》（3）

　　侵食値:3
　　ダイス;1dx+25
　　ダメージ固定値;18

　攻撃を受けた場合にゲットダウンでひらりと回避を試みる　固定値25あるので雑魚の攻撃なら何とか躱せるハズ

　　リアクション;《ゲットダウン》（2）
　　侵食値:2
　　ダイス;3dx+25

クライマックス

　雷神の降臨+時間凍結のコンボを解禁！
　雷神の降臨によって打点を一気に25点プラスし、時間凍結によって強化した状態で二回攻撃を試みる。
　高打点二回攻撃によって一気にボスを削り取る散弾


　　セットアップ：《雷神の降臨》(6)
　　イニシアチブ：《時間凍結》(5)
　　メインプロセス：『漆玻璃』装備
　　マイナー：戦闘移動
　　メジャー：《巨人の斧》（3）

　　侵食値:14
　　ダイス;4dx+25
　　ダメージ固定値;47

履歴

出自：
親戚と疎遠
　実の両親とは既に離縁しており、現在では分家の家に住んでいる。現在の姓も分家の家柄のもの。
　元の家柄は資産家であったが、裏でFHと関係を持ち、不正な金を融通していた経歴を持つ。
　しかし後述する事件をきっかけに当時の資産家の主である彼女の父親が死亡し、その際の諍いで母親と疎遠の状態になる。
　
経験：
被害者(一般社会)
　すべては、不運な偶然の連鎖であり。或いはそれを人は運命と呼ぶのか。
　発端は、財閥のパーティ会場の裏で起きたFHとの会合。UGNはその情報を事前につかみ、双方の組織が接触するタイミングを見計らって差し押さえる予定でいた。
　しかし当時、幼い頃の彼女はパーティ会場の中手違いでランプを倒してしまい、会場が火事に見舞われるというトラブルが発生。それが災いして差し押さえの計画はFH側に露見し、已む無く作戦は強行作戦に移行。
　戦闘は一際激しいものとなり、死者十数名を出す大混戦となり、徒に犠牲者を出して作戦は失敗。FHと財閥の関係は半ば蜥蜴の尻尾切り同然に断ち切られ、実際にどのような関係にあったのか分からないまま。ただ確かなことは、その時の犠牲者の中には、美崎の父も含まれていたということだ。
　事件は火元不明の火災の発生ということで表沙汰では処理されたが、その結果美崎とその母は『美崎の起こした火災で父は死んだ』と勘違いするように。
　母親との関係が悪化している原因で、美崎にとっても『己のやるべきこと』という妄念を刻みつけた一因となった。
　己はいずれ、それを償うために成すべきことを成さねばならない、と。
　そうした贖罪の意識は、能力の発現に伴って悪化していくこととなる……
邂逅：
　いいひと(谷修成)感情：慈愛/偏愛
　事件の捜査に携わり、傷心の彼女と接点を持つ。
　死んだ父親の代わりを求めている節がある。

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