容姿・経歴・その他メモ

錐月　在真

　白神学園高等部に通うUGNチルドレンの少女。小柄な体躯でたどたどしい口調で喋るためよく小中学生に間違われるが、歴とした高校一年生。いつも包帯やガーゼを巻いており痛々しい姿をしているが、本人がそれを気にする様子はなく、むしろ並のチルドレンよりも学校生活を楽しんでいる。

　一見すると無表情ながらも愛嬌のある元気な少女だが、その実極度のバトルジャンキー。「戦うことこそが私の一番の幸せ」と公言しており、その言葉通りに学校や友人付き合い以外のほぼ全ての時間を実践形式の戦闘訓練に充てている。しかしFHのように見境なく戦闘を行うことは一切なく、あくまで秩序とモラルに則った上で戦闘行動を行う。己の幸せは戦うことで満たされるが、他の皆の幸せを奪ってまでそれを満たすのは彼女とて本意ではないのだ。彼女の夢は「皆が幸せなまま己が戦い続けられる世界を作る」こと。彼女は戦うために戦っている。

　能力は「真実の伝達・身体強化」。ノイマン能力で自身の立ち振る舞いを精密に操作し、サブリミナルめいて己の情報を相手に“読ませる”能力。戦闘に於いては、相手の自覚なきまま情報を伝達し、その戦略や行動の選択を無意識の内に誘導する。深層心理に働きかける一見凶悪な能力だが、あくまで真実しか伝達することが出来ないため、闇雲に使えば己の手の内を明かすだけになるという扱いの難しい能力でもある。
　キュマイラ因子は「無し」。特定の動物に偏向したキュマイラ因子を持たず、純粋な身体強化に特化する形で能力が発現している。超常の膂力と柔軟性で繰り出される双斧“羅針旋斧”の破壊力は筆舌に尽くし難い。

　実は、彼女はとあるUGNの実験の生き残りである。UGNの闇と言うべき非人道的な実験で、彼女が戦闘を愛するのも実験で“調整”されたことによるもの。しかし、彼女はそれを不幸とは思っておらず、むしろ感謝すらしている。その実験のお陰で、自分はこんなにも幸せなのだから。そう思う心すら作られたものな(真実ではない)のだとしても。

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