6年前からUGN日本支部で活動しているエージェント。コードネームは『ミザリー・ラヴズ・カンパニー』。長いので『ミザリー』と呼ばれるか、気にせず本名で呼ばれることが多い。
　殆どUGNチルドレンのような特殊な出自も相まって、同期からはとして扱われることも多かったが、現在はK市の支部長に（嫌々ながらも）就任した。とはいえ、普段の勤務態度はすこぶる悪く、周りからは昼行燈と称される。当人曰く「ナンバー1は似合わない」らしく、人に指示を出したりするのは苦手らしい。
　しかし、UGNエージェントとしての実力は本物で、「その名の通り、相対すること自体が不幸」と言われるほどに白兵戦に特化しており、オーヴァード複数人を相手取れるような人智を超越した能力こそ無いが、真正面からの1対1であれば右に出る者は殆ど居ない。もっとも、能ある鷹は爪を隠すタイプで、レネゲイド自体をあまり好く思っていないせいか、自分の能力をひけらかすような真似はしない。

　ジャーム化の治療をお題目にUGNとFHの共同研究として進められていた、プロジェクト・アダムカドモンの被験体の一人。レネゲイドに対する耐性を付けられた被験体は賢者の石の耐久実験に参加させられていたが、プロジェクト凍結による隠蔽処理が行われたために秘密裏に処分され、ロストナンバーとなった。
　当人も処分されて命を落とす予定だったが、寸でのところでUGNエージェントによって保護される。しかし、被験体についての情報は一切残されておらず、本当の名前や親類がいるかどうかすらも不明で、文字通りすべてを失くしてしまっていた。DNA検査でロシア人の血と日本人の血が流れていることだけは分かり、戸籍を偽造して「八坂」というそれらしい名前を偽造して新たな人生を歩むこととなる（八坂は保護したエージェントの苗字で、未だに身元保証人）。
　（記載途中）