マスターエージェントレベルの戦闘についていけるくろくてかたい化け物、かなみみなと戦闘形体についてせつめいするぞ！

かなみブレイン：両手両足主要臓器に分割されている。メインの脳は頭部に存在するが単純な思考能力は七割ほどまで落ち込んでいる。各部が事前にプログラミングしたとおりに半自動迎撃するため、脳をつぶされた際に再生するまでの隙が生まれない。

かなみしょくしゅ：分割した脳により操ることのできる、各部から生える太さ数ミリの攻撃器官。銀糸のような見かけであるが弾性靭性ともに強く、穂先は尖り、筋肉により撃ち出すことができる。突き刺しての移動や死角への攻撃が主たる用途。
　　　　　　　　　『生ける針糸』と名付けたが、本人ですら結構忘れるのでうねうねとか触手とかが主な呼ばれ方。

かなみスキン：昆虫を参考にした甲殻であると共に、レネゲイドの流れを通じて周囲を知覚することが可能となっている。特に日常生活で見知った者に関してはその行動や意図を強く察する事が出来るので、無言の連携が可能。

かなみアイ＆イヤー：不要時は存在しないが、神経及び眼窩や鼓膜に近い組織は頭部甲殻下に形成されているのですぐに作れる。戦闘は肌の知覚で事足りる上に脳のリソースを無駄に取るので閉じるようにしている。

かなみハート：血液を高速で駆け巡らせるとともに、全ての脳の連携を取るレネゲイド神経（なにそれ？）も血管を利用している。無茶な構造の身体の中でも特に耐久性を考えていない部位であり、一時間連続でこの形態を取り続けると自壊の恐れがある。

かなみクロー：腕部は物を掴む機能を優先しており、殺傷力はいぬはそうおもいますモードに比べて大幅に落ちている。半面、脚部は長距離移動の際に制動を行うことを意識し、人や犬の時より強靭かつ器用。尾に当たる器官にも不完全ながら掴める爪が生成されており、掴むものさえあれば高度な戦闘機動が可能となっている。

かなみレネゲイド：キュマイラのウィルスは後天的に能力が変化し得るとはいえ、これほど大きく、かつ宿主の意に沿った変化は珍しい。エフェクトは精神性に強く左右されるため、本人の人格が類稀なる素質と組み合わさった結果であると推察される。
　　　　　　　　　ウィルスが特殊なものである可能性もあるが、精密検査を行っていないため不明。

「これで固定されている訳ではなく、その気になれば別の形を作ることもできます。物理的に成立するものを形取る手間と時間はかかりますが」