「あなたご存知ですか？　右耳から入り込んだバベルの鳥がうとけだす時間の意味を」
「あるいはニワトリ胚の中にマルピーギが見つけたヒトのひな型が握るのは潮騒ですか？　ところで彼は見つめ返されたとか」
「衝突は既に4度目を迎えているんですねぇ、最初が火星、次はペルセウスですが一つ飛ばしましょうか、飽きてはいけませんよ」
「つまり歩き出したわけだ！　僕は僕が僕のものである紫の砂漠と黄土色の空にそびえるたった一人の小さな岩陰をも！」
「さあ、この景色に見覚えは？」

戦闘では対象に問いかけを行う、という形で幻覚を見せているようだ。証言によれば対象は
・「ウルトラバイオレットの砂に足元から飲み込まれる」
・「あまりにも遠くにある小さな人影がじっとこちらを見ている」
・「突然足元の地面が底なしになり、自分が空に向かって落下するような感覚を覚える」
といった幻覚を見ているらしい。
多くの場合、対象はこういった幻覚によってレネゲイドコントロールに著しい負荷がかかり、一時的に戦闘能力の一部、またはすべてを喪失する。
語り掛ける内容こそエキセントリックなきらいがあるが、その効果としてはソラリスの範囲内と言えるだろう。



追記：一部の対象は、彼のエフェクトの影響下において「ありえない記憶」を思い出すことがある。
　　　以下にその例を記載する。
　　　・ [データ抹消]
　　　・ [データ抹消]
　　　・ [データ抹消]

　　　いずれの場合も「レネゲイド星人」またはそれに類する単語についての言及が見られることから、
　　　対象はエフェクトの効果によって彼の（偏った）知識の影響を受け、一時的に記憶の混濁が発生したのだろう。
　　　……それ以外に説明のしようがあるか？