容姿・経歴・その他メモ

両親と3つ上の兄との4人暮らし。
経済的に豊かではなかったが、真面目な兄と対をなすように比較的素直で明るい幼少期を送る。
誕生日に両親から買ってもらったサッカーボールを愛用し、傷だらけ、泥だらけになりながら公園で遊ぶ毎日だった。
しかし両親は経済的困窮の為に精神を患い気味であった。
ある日暁の傷や両親の様子を不審に思った住民が通報したのか、養護施設の職員が家を訪れる。
もちろん虐待等の事実は無い為すぐに職員は撤収。
しかしこの出来事以降両親は更に周囲への不信感を募らせ、その矛先は実の息子二人にも向けられるようになった。

ーーーー以下、ゼロ2話ーーーー

そしてついにある日、二人は暁の不用意な発言の為に自殺してしまう。
自身の言葉が両親の死の引き金となった事を理解してしまった日から、暁は本音を隠し笑顔を貼り付けるようになった。
その為今でも自分の手で大切なものを失ってしまうことを恐れている。
優秀な兄は奨学金を利用して大学まで卒業。現在は技術者としてレネゲイドに関する研究開発を行っている。

兄：寒河江了（さがえ　りょう）
貧乏生活をより痛感した所為か、弟に比べると非常にリアリスト。
周囲の人間には必要以上に期待してはいけない、信じられるものは基本的に己の手で得たもののみ。
自殺した両親を弱い人間、暁を世間知らずの甘ったれだと見做し呆れている。

ーーーー以下、ゼロ3話ーーーー

「それでも、守れるものは増えたよ」

一軒家ではどうしても両親の無残の姿を思い出してしまう為、N市支部の空き部屋に寝泊まりしながら日々を送る。
豊かな中学生活を送りながら、支部では主に天城に一から心技体を鍛えてもらう。
中学時代の2年間が暁にとっては最も過酷な時期だったかもしれない。

精神的落ち着きを得た高校入学後は大人しめの生活を送る。
部活は帰宅部。少しでも早く支部に戻り鍛錬を重ねるストイックな日々。
天城や熊平を始めとする周囲の大人と関わる内に、少しずつ当時の両親や家の状況を理解する。
そして自分の言葉があの惨劇の引き金になった事を理解した日
自身の犯してしまった過ちと、それでも生きていてほしかったという叶わぬ願いに自室で一人涙を流す。
それ以降、「当時あの場に居るべきだったであろう理想の自分像」を無意識に演じるようになってしまう。
無用な敵は作らず、かと言って愚かなほど無邪気ではなく、子供らしい可愛げを残しつつ、どんな人にも笑顔で対応する自分。
これ以上普通の子供達の中で生活する事に精神的な限界を感じ、大学進学はしないつもり。
周囲の人間には本当の理由は言っていない。

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