父、母、兄の4人家族の一般家庭に生まれるも両親がヴィラン犯罪に巻き込まれて死亡。
それからヴィラン被害者の会という団体の支援の元生活を送りながらも助けられてばかりで何も出来ない己の弱さに苛立ちを募らせていった。

それからしばらくして、ヒーロー制度が確立され合格すれば誰でもヒーローになれる時代になった頃に兄が自分もヒーローになりたいと宣言し、その為の勉強を始め見事兄はヒーロー免許を取得。
あるヒーローのサイドキックとして活動を開始したが、サイドキックとなってまで学ぼうとしたヒーローが身勝手なヒーロー達のミスによって死亡してしまう。

その結果兄は失意の中、吹雪に愛用していた弓を託して失踪し、吹雪自身もその弓に宿っていた兄のレネゲイドウイルスに感染し覚醒する。

覚醒してからはRCを教わる傍らで兄を探していたがそんなある日に人気のために無駄なパフォーマンスなどを行うなど問題行動が目立っていたヒーロー達が次々襲撃される事件が発生し始める。
それは弓矢を用いた長距離からの狙撃という手法とネットで見つかった犯人と思わしき人物の一部始終を見てそれが兄であると確信。
兄の悪行にショックを受けつつも被害者達の死を悲しむ人々の声からかつて自分達も大切な人を奪われて苦しんだ筈なのにソレを知っている兄がこの様なことを繰り返していること、そして何よりそれを止められなかった自分に責任を感じる。

それ以降兄を止めるため、そしてこれ以上自分たちと同じように何かを奪われる苦しみを誰かに会わせない為にヒーローを志し、夜来学園へ入学。
その後学園でのヒーローライセンスを取得し、インターン先であった狼王『ロボ』の元でサイドキックとして活動しながら経験を積み卒業を機に独立。

現在は1年ほど前から主に大量殺人事件の犯人を追うヒーローとして活動を続けている。

家族を次々に失う中、周りから庇護を受けるばかりで見ていることしか出来ない弱い自分に対する嫌悪感から"弱い者には何も成せない"という考えが根底にあり、自他共に弱さや甘えを許さない厳しい性格。

厳しい態度から距離を置かれがちだがそれは大切なモノを失ってきたトラウマから来る彼女の防衛本能であり、仲良くしたいと思ったり死んで欲しくない人ほど失ってしまう事を恐れて距離を取ろうとしてしまう。

失うのは怖い、でも力があるのに見ているだけしか出来ないのはもっと嫌だから人を助けられる立場でいたいという思いからヒーローを志したが、そうして強くあろうと気を張りすぎた結果弱さを見せることが出来ず自分一人で抱え込んでしまうと言う悪癖となってしまっている。

弱さを嫌い、強くあろうとした結果己の弱さを凍り付かせてひた隠し、いつしか溶かす事を忘れてしまった少女。それが氷室 吹雪という存在なのである。

水色の髪に薄紫の瞳で、射撃の邪魔にならないように髪はショートカットにしている。
目はつり目気味で物事をハッキリという事から冷たい雰囲気を受けるが、その実信頼に足る相手の前では角が取れて柔らかい表情も見せるなど完全に冷たい人間では無い。

コスチュームは武器に弓を使うことから弓道服をモチーフに厚手のブーツや、外套に使えるマントを腰に巻き、姿勢制御のためのコルセットを巻いている。

エンジェルハイロゥ由来の矢に光を纏わせ高速化させることや長距離を見渡せる遠視を用いた長距離からの狙撃や速射を得意としている。
使用する弓矢はエフェクトによって性質を加えられる特別製であり、この特性を生かしてサラマンダー由来の凍結能力やウロボロスシンドロームを利用した様々なエフェクトによって貫通能力向上や、広範囲による拡散性能を付与している。