基礎情報

能力測定

プロファイル

　「カリスマ占い師」を名乗る白髪と眼帯が特徴的な女性。現在はゼノスに所属するエージェントだが、それ以前はUGNエージェントとして活動していた。ゼノスに於いてはレネゲイドを用いた儀式行為の準備・実行と、それを用いた敵性存在の殲滅任務を担当している。余談だが、進杖　真理愛とはUGN時代の同期。

　一見するとお人好しだがどこか胡散臭く、掴みどころのない人物。どこか他者と一線を引いており、決してそれ以上踏み込ませようとしない。その一方で自身のことについては敏感で、身の危険を感じれば躊躇いなく組織を裏切るなど利己的な性格。とはいえ自分が不利益を被らない範囲でなら他人に手を差し伸べることもあり、人並み程度の倫理観と善性は持ち合わせている。あくまで自身の優先順位が高いというだけなのだ。

　能力は「テレキネシス・儀式短略」。前者のテレキネシスはごく一般的なオルクス能力だが、彼女のそれは重量や対象数に制限こそあるものの高い練度で修められており、単体でも強力。しかし、彼女の能力の真髄は後者、儀式短略の方にある。儀式短略はレネゲイドを用いた儀式行為を簡略化する能力。工数を削減したり、触媒を簡易なものに置換することで、迅速かつローコストで様々な儀式を行うことができる。彼女はこれらの能力に加え、UGNから持ち逃げした魔本「擬製:キンナバリの書」と、専用に調整された移動式汎用祭壇「祝福裁断」を用いることで、戦闘中であっても複雑な儀式を行うことが可能。乱戦の最中に陣を張って強力な呪いを放ち、発生した死体を贄に捧げてまた別な儀式を行う。このループに入った彼女の悪夢的な広域殲滅能力はUGN時代から並ぶものはいないとされていた。

　彼女は自分以外を愛することができない。正確には、自分以外を愛してはならない。彼女の持つ儀式短略の能力。一見すると非常に強力な能力だが、代償が存在する。
　彼女は「何か」の寵愛を受けている。「何か」が何者なのかは彼女にも分からないが、分かることは二つ。一つは「何か」は古今東西、あらゆる文化宗教を超越した儀式行為に対応していること。二つは、「何か」は彼女が儀式を行う度に彼女の一番大切なものを奪っていくこと。故に彼女は他人を心から愛してはならない。そうすれば最後、彼女の最愛は「何か」に持っていかれてしまうから。彼女の美しかった髪の色素と、左眼、臓器の半分は既に「何か」への供物となってしまった。

　彼女がUGNを離反しゼノスへ鞍替えした理由、それは自分を守るためではなく大切な他者を守るためであった。UGNには大切な人間がいる。故に、己が彼女を心から愛してしまう前にUGNから離脱したのだ。ゼノスに所属した理由は、都築京香よりゼノスへの協力を引き換えに「何か」から解放すると約束されたからである。

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