“零度の灯”戸田シオリ
プレイヤー:まっきぃ
「凍えるほどの焔を、見たことはありますか?」
- 年齢
- 19
- 性別
- 女
- 星座
- 射手座
- 身長
- 157cm
- 体重
- 48.3kg
- 血液型
- AB型
- ワークス
- 放浪者
- カヴァー
- 放浪者
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- サラマンダー
- ウロボロス
- HP最大値
- 31
- 常備化ポイント
- 8
- 財産ポイント
- 4
- 行動値
- 5
- 戦闘移動
- 10
- 全力移動
- 20
経験点
- 消費
- +149
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | 優秀な姉がいた。同じ顔なのにわたしとは大違いの、強い姉。わたしなんかのために死んでしまった。 | |
---|---|---|
双子 | ||
経験 | 姉の死と共に、わたしの"日常"も消え去った。もうあの日々には戻れない。 | |
喪失 | ||
邂逅 | Dロイス『究極のゼロ 』に差し替え | |
任意 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | 姉を殺したあいつに怒ったのか、何も出来なかったわたし自身に怒ったのか。きっとそのどちらもが、力を呼び覚ました。 |
憤怒 | 17 | |
衝動 | 侵蝕値 | わたしさえいなければ。何度も何度も、そんなことを考えてしまう。 |
自傷 | 16 | |
その他の修正 | 4 | 《イージーフェイカー:万能器具》+1、《原初の黒:ライトスピード》+3 |
侵蝕率基本値 | 37 |
能力値
肉体 | 4 | 感覚 | 1 | 精神 | 3 | 社会 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 2+1 | シンドローム | 0+1 | シンドローム | 1+2 | シンドローム | 1+0 |
ワークス | 1 | ワークス | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 6 | 射撃 | RC | 1 | 交渉 | ||
回避 | 3 | 知覚 | 意志 | 1 | 調達 | 3 | |
芸術:写真 | 1 | 情報:UGN | 3 | ||||
情報:FH | 1 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 究極のゼロ | ― | 《コンセントレイト:サラマンダー》か《リフレックス:サラマンダー》を組み合わせた判定のダイスを+3個する。ただし、組み合わせた判定で上昇する侵蝕値の合計を+1する。 | ||||
仇敵 | "タロット・ザ・タワー"星詠 瑠璃 | 同情 | / | 嫌悪 | OR | 赦すことは出来ないけど、せめて覚えていてあげるくらいはしてあげる。 | |
ともだち | "忘却姫"櫟 七海 | 友情 | / | 不安 | GR | まだ分からないことも多くて困惑するけれど、大事な人……だと思う | |
― | |||||||
― | |||||||
― | |||||||
― |
メモリー
関係 | 名前 | 感情 | |
---|---|---|---|
『無関係』 | 名も知らぬ少女 | 感服 | わたしが、勝手に、一方的に想うだけ。"救えなかった"と思うことが、彼女の覚悟に泥を塗るような気がして、ちょっと複雑。 |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
コンセントレイト:サラマンダー | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
組み合わせた判定のクリティカル値を-Lvする(下限値7)。 | |||||||||
リフレックス:サラマンダー | 2 | リアクション | シンドローム | ― | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
組み合わせた判定のクリティカル値を-Lvする(下限値7)。 | |||||||||
炎神の怒り | 3 | メジャーアクション リアクション | 【肉体】 | ― | ― | ― | 3 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた判定のダイスを+[Lv+1]個する。ただし、あなたは3点のHPを消費する。 | |||||||||
フレイムタン | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉 | 対決 | ― | 視界 | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた白兵攻撃の射程を視界に変更する。このエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を-[5-Lv(最大0)]する。 | |||||||||
氷炎の剣 | 3 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
そのシーンの間、武器[氷炎の剣]を作成し、装備する。 | |||||||||
地獄の氷炎 | 5 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | リミット | |
《氷炎の剣》と組み合わせて使用する。《氷炎の剣》で作成する武器の、攻撃力もしくはガード値を+[Lv×3]する。使用時に攻撃力とガード値のどちらかを選択し、片方にだけ適用すること。 | |||||||||
先陣の火 | 2 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
そのラウンドの間、あなたの【行動値】を+[Lv×5]する。このエフェクトは1シーンに1回まで使用できる。 | |||||||||
原初の赤:ギガンティックモード | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | 範囲(選択) | 武器 | 4 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃の対象を範囲(選択)に変更する。ただし、判定後にあなたの装備している武器はすべて破壊される。 | |||||||||
原初の白:オーバーロード | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 5 | 80% | |
あなたが行う攻撃の命中判定の直前に使用する。その攻撃の攻撃力を+[使用している武器ひとつの攻撃力]する。ただし、このエフェクトを使用したメインプロセス終了時に選択した武器は破壊される。 | |||||||||
原初の黒:ライトスピード | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 7 | 100% | |
そのメインプロセスでは、あなたはメジャーアクションを2回行える。判定が発生する場合、それぞれ別途に処理すること。また、そのメジャーアクションでは、判定のクリティカル値を+1する。このエフェクトは1シナリオに1回まで使用できる。 | |||||||||
イージーフェイカー:万能器具 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
大気やその場にある物質を使って、日用品を作り出すエフェクト。テレビやラジオ、携帯電話や洗濯機などはもちろん、小さな家や食器、工具なども作り出すことができる。GMは必要と感じたなら、〈RC〉による判定を行わせてもよい。 | |||||||||
炎の理 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 至近 | ― | ― | |
炎を作り出すエフェクト。ただし、この効果でダメージを与えることはできない。GMは必要と感じたなら、〈RC〉による判定を行わせてもよい。 | |||||||||
熱感知知覚 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
熱を視覚として知覚するエフェクト。あなたは暗闇でも熱でものを見ることができ、残熱を追って熱を持つ対象を追いかけることができる。また、体温の変化から人の感情や体調の変化を読み取ることもできるだろう。GMは必要と感じたなら〈RC〉による判定を行わせてもよい。 | |||||||||
快適室温 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 至近 | ― | ― | |
一定の空間の温度を絶妙にコントロールすることで、そこで過ごす者にとって最も快適な温度をもたらすエフェクト。シーン内の気温をあなたが快適だと思う温度に調節できる。シーンの一部だけを変更してもよい。快適な温度は人に平穏、日々の生活への活気と長寿をもたらす。 | |||||||||
不燃体 | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
熱に強いことをあらわすエフェクト。あなたは、通常の炎や寒さからダメージを受けない。この効果はエフェクトによる攻撃には効果を持たない。 |
コンボ
舞い踊るヒルガオの花
- 組み合わせ
- 《氷炎の剣》《地獄の氷炎》
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- -
- -
- -
- -
- -
- -
そのシーンの間、武器[氷炎の剣(命中:-2/攻撃力:+12(100%以上で13)/ガード値:6)]を作成し、攻撃力もしくはガード値のどちらかを+15(100%以上で+18)する。その後、装備する。
最前線に舞う絆の花
- 組み合わせ
- 《炎神の怒り》《コンセントレイト:サラマンダー》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- ―
- 対象
- ―
- 射程
- ―
- 侵蝕値
- 6
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4+7
- 8
- 100%以上
- 4+8
- 7
- 4+7
【肉体】による判定の際に使用できる。判定のダイスを+7個(100%以上で+8個)し、クリティカル値を-2(100%以上で-3)。そのメインプロセスの終了時、3点のHPを消費する。
最前線に舞う絆の花・R
- 組み合わせ
- 《炎神の怒り》《リフレックス:サラマンダー》
- タイミング
- リアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- ―
- 対象
- ―
- 射程
- ―
- 侵蝕値
- 6
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4+7
- 8
- 100%以上
- 4+8
- 7
- 4+7
【肉体】による判定の際に使用できる。判定のダイスを+7個(100%以上で+8個)し、クリティカル値を-2(100%以上で-3)。そのメインプロセスの終了時、3点のHPを消費する。
戦場の華
- 組み合わせ
- 《炎神の怒り》《コンセントレイト:サラマンダー》 > 《原初の白:オーバーロード》
- タイミング
- メジャーアクション+オートアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 11
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 80%以上
- 4+7
- 8
- 6+-2
- 48
- 100%以上
- 4+8
- 7
- 6+-2
- 56
- 160%以上
- 4+9
- 7
- 6+-2
- 64
- 4+7
【舞い踊るヒルガオの花】の使用が前提。白兵攻撃を行う。命中判定のダイスを+7個(100%以上で+8個)し、クリティカル値を-2(100%以上で-3)し、武器の攻撃力を2倍にして攻撃を行う。そのメインプロセスの終了時、3点のHPを消費し、装備している[氷炎の剣]は破壊される。
武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
[氷炎の剣] | 白兵 | 〈白兵〉 | -2 | +[Lv+6]+3 | 6 | 至近 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
携帯電話 | 0 | その他 | ― | 連絡のためだけに使っている。 | |
思い出の一品 | 2 | その他 | ― | 小さなナイフ。アクセサリとしてしめ縄と鈴がついている。 あなたが行う〈意志〉判定の達成値+1 | |
コネ:UGN幹部 | 1 | コネ | 〈情報:UGN〉 | 〈情報:UGN〉の判定のダイスに+2個する。 | |
コネ:要人への貸し | 1 | コネ | 〈情報:〉 | 任意の〈情報:〉判定の際に使用する。その判定のダイスに+3個する。1シナリオに1回まで使用できる。 | |
リーサルシャイン | 10 | その他 | ― | あなたが使用する「武器を作成し、装備する」か「素手のデータを以下のように変更する」と書かれたエフェクトで作成された武器、ないしは変更された素手の攻撃力に+3する。 | |
マクスウェルプログラム | 15 | その他 | ― | あなたとエンゲージする対象が何らかの判定を行う直前に使用する。その判定のダイスを+3個か-3個する。この効果は1シナリオに3回まで使用できる。 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | 24 | 215 | 25 | 15 | 279 | 0/279 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
概説
一人旅をし、各地の写真を撮るフリーのカメラマンということにしている放浪者。肝心の写真は下手だが下手ゆえの一般人に合う感性があり、その道に入り始めたばかりの人などに人気がある。
元々はUGNのサポートスタッフとして働いていたが、双子の姉である戸田サオリをFHエージェント"タロット・ザ・タワー"に殺害された際、オーヴァードとして覚醒。かつては仇敵を追ってあちこちを渡り歩いていたが、討ち取った後は別の目的で再び旅へと赴いた。曰く「お姉ちゃんが「いつか家を建てるならここ!」と定めた条件リストに当てはまる物件探し」とのこと。焼きたてふっくらなパンを売ってるパン屋さんが近くにあって、休日はお出掛けできるよう駅がそれなりに近くて、でも騒がしいのは嫌だから静かな住宅街で――とわがまま放題な条件に当てはまる物件はそうそうないだろうが、急ぐ旅路でもないので本人は気にしていないようだ。
旅をしているものの大きな荷物は持っておらず、もっぱらエフェクトの力でこなしている。《万能器具》で一通りのキャンプセットを作り上げ、《炎の理》で火を用意する。火の心配をする必要がなく、宿泊用具の持ち運びを必要としないため、一人旅と言いつつあまり苦労はしていないようだ。
- 好きなもの
- お姉ちゃん
お姉ちゃん特性のデカおにぎり
たき火が爆ぜる様
あんパン - 苦手なもの
- 公共交通機関の分かりにくいダイヤ
納豆
落雷
詳細
戸田シオリ、戸田サオリという双子は、同じ顔ながら正反対の存在だった。運動も勉強もでき人当たりの良さから皆の中心たる姉と、そんな姉の背に隠れ潜み、いつも不安そうな顔をしている妹。それでも、その姉妹はとても幸せで、お互いのことを愛していた。そんな彼らの運命が大きく転換したのは、三度。
一度目は、中学生の頃。ジャームによる事件に巻き込まれ、サオリはオーヴァードとして覚醒した。UGNのエージェントとなることを決めた姉を、少しでもサポートしたいと申し出たことで、シオリはUGNのサポートスタッフとして働くこととなった。命の危険はあったかもしれないが、それでも二人は一緒に支え合い、薄氷のような"日常"を護るため奮闘した。秘密を共有したことで、二人の仲は一層深まっていった。
二度目は、三年半前。二人がUGNに協力するようになって二年が経つ頃。二人で帰り道を歩いている時に、『ソレ』は現れた。強力なFHエージェント"タロット・ザ・タワー"。サオリはシオリを守るためその力を発揮しきれず、戦いに敗れた。そして、その命を――。シオリが殺されずに済んだのは、サオリがその命を賭して守りぬいた結果であるが、自らの半身ともいえる姉を喪ったことで、その人生は一変してしまった。
そして三度目は……二年前。長い暗闇を歩くようにして、憎しみで歩を進めて追い詰め、ついに仇を討った。喪った姉に囚われ、憎悪を糧に呼吸していた日々が終わり。やっと彼女は、一人の女の子になることができた。
今日も彼女は旅をする。明確な行き先を定めず、気の向くまま流れるように。その先に灯すべき火はもう、彼女の中に在るから。
"燃え尽きぬ灯"戸田サオリ
サラマンダーのピュアブリード。燃え盛る拳を用いた白兵戦が得意。
14歳の時に覚醒し、その優れた運動神経とレネゲイドコントロール技術の才覚を活かし多くの現場で活躍していた。彼女の活躍の裏には必ず双子の妹であるシオリの姿があったが、これはサオリ自身がシオリの同行を自身の活動における絶対条件として提示し、シオリも賛同していた結果である。シオリは非オーヴァードで突出した技術もないものの、サオリにとって重要な存在――ロイスであることが明白だったため、二人はいつも一緒にいた。
活動の幅が広がり、その勇名が敵味方問わず広まっていき、その命が狙われるようになってからは、危険が及ばないようにシオリを遠ざけるようになった。だが、たとえお荷物だとしても傍にいたいと言い切るシオリを邪険に扱うことはとうとう最期まで出来なかった。
彼女は斃れる瞬間まで、愛する妹の未来を憂いていた。その想いが届いたかは――。
"零度の灯"
戸田シオリのコードネーム。氷結能力を使いこなすサラマンダーながら、姉が使っていた炎を使う力を中心に扱っていった結果、『燃えているはずなのに凍えるほどに冷たい炎』を生むこととなった。それは灯たる姉を追い続けた彼女が得た、彼女だけの火。
戸田シオリのメモ帳
▽注意▽ 以下の内容には、シナリオのネタバレ要素を含みます。
2024.01.16 CODE:EVO 1話
トレーラーとハンドアウト
【トレーラー】
当たり障りのない確かな平穏。
それがたった一つの『異常』で終わりを迎える。
それがこの世界の日常。
人との出会いもまた、日々の常が変わるきっかけである。
探し物を見つけた時は、運命が変わる瞬間である。
それは突然のできごとだった。
物語の始まりとは唐突なものである。
その出会いは、止まっていた悪夢の歯車を再び動かした。
君は信じれるか? 彼女を、彼を。
君は貫けるか? 己の正義を、信念を。
Fast Contact~その出会いは必然的~
ダブルクロス。それは裏切りを意味する言葉――
【ハンドアウト(PC4)】
貴方には許しがたい存在がいる。FHエージェント「タロット・ザ・タワー」
彼女は君にとって深い因縁の相手だ。
貴方は彼女の起こした事件により、深い絶望、若しくは怒りを抱いた。(ここの設定は自由)
彼女を追い詰めるため、君はこの街への派遣を志願した。彼女によって巻き込まれ、犠牲者がでることを許してはならない。
今回こそ奴を追い詰め、必ずこの手で――――――
……私では、"奴"には勝てない。その事実から目を逸らしてきたのはひとえに、もしも立ち止まってしまったら、二度と歩き出すことが出来なくなってしまう――そんな気がしたから。
"奴"もそれを分かっているのか、私を積極的に排除しようとはしてこない。取るに足らない敵だからこそ、軽視し、侮り、玩具として扱う。これほど屈辱的なことがあるだろうか。いや、ないだろう。
――だから、やはり私は止まるわけにはいかない。
……ただの独り言を長々と書いてしまいました。別に誰かに見せるつもりもないのでそれでも良いのですが。しかしそれでは納まりが付かないので、今回あったことなどを書いていきましょう。
私は、"奴"に誘われるままUGNL市支部に転属を申請し、そちらへと訪れました。支部の表向きの仕事は探偵事務所――五割探偵事務所と言うそうです、解決してくれるか怪しいです。支部長の五割 真は、“半信半疑”のコードネームを持っており、これまたふざけたユニークな方です。うん。
その支部には既に"奴"が訪れた後で、とある少女を保護してほしいと言ってきたらしいです。自分の正体を明らかにした上でUGNが依頼を果たすわけがないというのに、意味不明なことです。本当にムカつく。……ともあれ、件の少女は既に“忘却姫”櫟 七海が保護していました。半覚醒となっている彼女を放っておくことはもちろん出来ず、一旦は支部で預かるという形に落ち着きました。場所が"奴"に知られている支部では安心もへったくれもありませんが、結果的に言えばどこであっても変わりませんでしたね。
目を覚ました少女――泉 朱音は何故か遊園地に行きたいなどとのたまいました。護衛対象としての自覚が足りないのではないでしょうか……。まあ無理に押さえつけるわけにもいかず、先の通りどうせ支部に居ても安全とは限らないしということで、皆で遊園地に行くことになったわけです。こう改めて書いても非合理的過ぎますね……。
とにかく、重要なことはこの遊園地における時間において、私がきちんと五割さんに非礼を詫びることが出来たということです! 今後の協力において禍根やわだかまりを残したままでは出来ることも出来ません。幾度の失敗を経て、ようやく私はそれを実行に移すことが出来ました。それに、五割さんも私と同じで――いえ、それはここに書くべきではないですね。心にしまうべき大切なことがあると、私はよく知っています。
正直なことを言えば私はちっとも楽しいとは思いませんでしたが、皆さんはそこそこ楽しんでいらっしゃったのではないでしょうか。ですが、そのまま終わるなんてことはもちろんなく、"奴"が現れ、“エンドホワイト”白花 明日汰が裏切者であると言い、しかも護衛対象が襲撃されたとまで言ってきました。果たして、その言葉通りのことが起きていました。下手人はジャーム。ですが、自然発生とは異なり薬品により変異した存在。CODE:EVO……そんな名前の薬品が存在していたことさえ、私は知りませんでした。ましてや、人を一足飛びにジャーム化させるなど、正気の沙汰とは思えません。"奴"らしいといえばその通りですが、許されざる行いであることに変わりはありません。
そして、事件はそれだけに留まらず。裏切者であることを仄めかされていた“エンドホワイト”が、本当に裏切りを働いたのです。この支部にきて日の浅い私には分かりませんが、彼は信頼されていた。特に“香り立つ興奮”藍沢 風香からは、相当の困惑を感じました。
……きっと、"奴"に唆されたのだと。"奴"が元凶だと。
そう言われる度に、まるで私の無能さを糾弾されているようで、いたたまれなくて、申し訳なくて。だから私は、彼女が自ら大切な仲間を手にかけることのないよう、この手で――この手で、討ちました。彼を敵と断ずることの出来る強さを、まだ私は持っていません。でも、慰めの言葉も持たないから、強いフリをするしかありませんでした。そんなの、なんの言い訳にもなりませんが。
藍沢さんは、そんな私を「赦す」と言ってくれました。彼女には復讐をする権利があり、直接手にかけたのは私であり、元凶をのさばらせ続けているのも私なのに。なんて眩しくて、強い。これからもよろしくなんて、そんなことを言ってくれるとは思っていませんでしたから。私は、上手に応えられたか自信がありません。だから、私は私に出来ることで、この強い人に報いていこうと決めました。勝手に、こっそりと。恥ずかしくって、本人にはとても言えやしません。
ぐちゃぐちゃにペンで塗りつぶされた記述
ああ、しっぱいした。また、ダメなことをしてしまった。
でも、どうすればよかったの? なくしたものを、あんなにしあわせそうなかおでみせつけられて。
おねえちゃん。あなたがいないことを、もういちどつきつけられるのは、とってもつらいよ。
2024.02.12 CODE:EVO 2話
トレーラーとハンドアウト
【トレーラー】
君は出会った。一人の少女と。
君は見つけた。悪夢を終わらせる糸口を。
君は知った。止めなければいけない存在を。
いくつもの日常は、「一つの出会い」と「一つの手かがり」「一つの使命」によって交差し、同じ場所を指し示す。
そこにあったのは、絶望と狂気、悪意と悪夢の箱庭だった……
Garden of Nightmare
ダブルクロス。それは裏切りを意味する言葉――
【ハンドアウト(PC4)】
貴方には許しがたい存在がいる。FHエージェント「タロット・ザ・タワー」
彼女は君にとって深い因縁の相手だ。
貴方は彼女の起こした事件により、深い絶望、若しくは怒りを抱いた。(ここの設定は自由)
彼女を追い詰めるため、君はこの街への派遣を志願した。彼女によって巻き込まれ、犠牲者がでることを許してはならない。
今回こそ奴を追い詰め、必ずこの手で――――――
わたしには、分からない。"奴"を本当に追い詰めているのだろうか? その姿を追い、悪魔の薬を精製している島へと趣き、施設を壊した。確実に追い詰めているはずなのに、その余裕は崩れない……。
……ひとつ、懸念があるとすれば。『完成した』という薬。それを口にした男の自信に満ちた様子から嘘には見えなかった。だから、きっと成功した薬は――
……悪い方向にばかりものを考えてしまうのは悪い癖ですね。まだなんの確証もない仮定のことばかりを懸念しても始まらないです。とにかく、今回あったことを記録していきましょう。
前回の任務において、"奴"の為そうとしていることの一端を知ったUGNは、その研究施設があるであろう場所へと部隊を送り込み――ものの見事に返り討ちに遭ったそうです。敵の力を知らしめその警戒を跳ね上げるという成果を引っ提げてUGN日本支部より下された命は、少数精鋭での潜入、破壊工作。それ自体は理に適っていますが、わたし達だけで行ってこい、囮はなしだとくればもう、"捨て駒"や"鉄砲玉"と呼称する方がらしいと言えるのではないでしょうか。そもそも“エンドホワイト”の件にしたって……いえ、ここでそれを蒸し返すのは大人げないですね。わたしとて赦すことはできます、大人なので。
ともあれ、泉 朱音護衛よりも優先せよとの御下命。彼女は“エンドホワイト”の後任としてやってきた八目 涼矢に任せ、不愉快な空の旅へと出たわけです。……えぇ、そのはずでした。
ハイパーワーディングシステムだかなんだかというステルス機能付きヘリは予定調和的に機能不全を起こし制御不能となり、当然ふらふらと煙を吹き出しながら単独で向かってくるヘリコプターなど恰好の的とばかりに狙撃され、わたし達は敵拠点にこれ以上ないほど大胆な潜入を果たしたわけです。はっきり言えば、UGNに対する信頼はガタガタですね。転職を考えるべきかもしれません。……と、こうして落ち着いて記録している今はもう大丈夫ですが、最大の誤算がひとつ。
泉 朱音が、ヘリコプターにこっそりと乗り込み、無理矢理同行してきていたのです。
……………………。
………………。
…………。
……うん。
やはり怒りが湧きませんね。
わたしは、たぶんあの時上手く怒っていたと思います。でも実際、内心では彼女の行動に納得してしまっていました。それは、わたしがお姉ちゃんにずっと付いて行こうとした時の想いそのままだったから。だから、その純粋な想いが、大切な人を傷付けてしまう結果を招かないように、必死に……必死に、なってしまっていました。冷静さなんかどこにもなかった、そう――今なら分かります。
結局わたしは皆さんに説得させるという無駄な時間を取らせてしまい、特段その調査に貢献することもありませんでした。分かりきっていたことではありますが、調査能力の欠如は由々しき問題ですね。何かそれらしい対策を考えなくてはいけません。
とにかく、調査は順調に進行し、その島が既に「死んでいる」ことを突き止め、引き払って脱出しようとしていた"奴"と、一人の狂った研究者――灰澤 利恭に鉄槌を下すことも出来た。成果だけ見れば上々と言えましょう。
しかし、泉 朱音が覚醒してしまい、明確に奴らの企みを挫いた確証はない。『完成品』と灰澤が呼んでいたCODE:EVOは、こう言ってはなんですが『試作品』と彼が吐き捨てたものと差異が感じられませんでした。もしも、『完成品』は彼が言うようなジャーム化を避けつつオーヴァードとして覚醒を導くようなもので、それが他の誰かの手に渡っているとしたら。いえ、きっとそうなのでしょう。確信のようなものがあります、まだあの"悪夢"は、終わっていないと。
2024.02.18 CODE:EVO 3話
トレーラーとハンドアウト
【トレーラー】
悪夢はそこに生まれていた。
それは積もり積もった悲しみの呪い。引きこまれたものは二度と常世へは戻れない。
同じ悲しみを永久に抱き続け、決して埋まることのない寂しさを埋めるため、彷徨うのだ。
終わりの鍵は“塔”にある。
全ての答えは“その家”にある。
vision of eyes~あなたの瞳に映るのは~
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉——
【ハンドアウト(PC4)】
この街に来て早一か月ほど、所属している支部の面上の仕事を手伝っていた
貴方は、客から妙な噂を耳にする。
町はずれの館の話。貴方はそれに不思議と興味がわいた。
とても長い旅を、していたと思う。あの日、お姉ちゃんを喪った日から、ずっと。……熱のない、凍えるような旅路を。
今は、違う。
この心に、躰に、温かな灯があって、凍り付いたわたしは、少しずつ熱を取り戻して。
ようやく思い出せた。わたしは、この灯を守るために戦うべきなんだ。
――いつもの記録を付けていきましょう。といっても、意識が飛んでいた時間もそこそこあるので不明瞭な記述になると思いますが……まあ、これまでの記録も主観だらけの日記のようなものですし、今更ですね。
“奴”の行方が知れなくなった後も、CODE:EVO――その祖製品によるジャーム発生は起こり続けました。わたしはそれらの処理を専ら行っていました。その任務の途中に、とあるFHエージェントと遭遇します。
“奴”と同じ組織で、同じような軽薄そうな態度で、同じような馴れ馴れしさで、同じように自身の本名を明かそうとしない、最悪に気に入らない男です。そいつは町はずれにある洋館付近で“奴”を目撃したという情報をこちらに渡し、体よく駒として使う気満々の様子。……今思い出しても腹立たしいですね。せめて態度と距離感と自分の名前を隠すところが直ってくれれば多少マシになるのですが。
ともあれ、件の洋館はFHの実験施設として接収されていたらしく、既に調査へと赴いた別支部の実働部隊との通信が途絶して久しいそうです。ええそうです、わたし達に救援して来いとのお達しです。ミイラ取りがミイラです。もう半ばお約束のような気分ですね、早死にしてしまいそうな勢いで危険地帯に投げ込まれ続けるのは生きた心地がしないのですが。
事前情報がほとんどないまま吶喊したわたし達は、案の定罠に引っかかり、あっさり全滅。そのまま命を失う――ところを、すんでのところで救われました。最悪です、死んだ方がマシとはまさにこのことでしょう。なんといっても、わたし達の窮地を救った命の恩人は、“奴”だったのですから。“奴”も進退窮まっていたようで、命を救った借りを戦うことで返せと言ってきました。無性に断りたい提案ではありましたが、結局は受け入れることになりました。わたし達は情報を、“奴”は戦力を求めていた。……利害は、一致していたのです。
そうして、実験施設と化した洋館内を探索し、ついにこの地の主とも呼べる敵との戦いをして。死力を尽くして打ち破って、協力関係は終わりを告げました。
円満な別れなんて、あるはずがないと分かっていたのですけれどね。
“奴”は目的を果たしました。己を閉じ込めた檻からの脱出と、“賢者の石”の回収という、目標を。わたし達は体よく利用され、何も得ずに終わりました、また。
2024.03.31 CODE:EVO 4話
トレーラーとハンドアウト
【トレーラー】
それは突然のできごとだった。
物語の終わりとは、始まりと同様唐突なものである。
狂っていた逆さの塔は世界を揺るがし己の未来へと世界を導く、君たちに選ぶ術など、時間など、とうに残されてはいない。
進め、足掻け、”君たちの未来”を取り戻すために。
破滅の塔に星の光を当てるために、
Her last Emotion~彼女が最期に想うのは~
会いの物語が、今終わりを向かえる――
【ハンドアウト(PC4)】
貴方には腐れ縁のFHエージェントがいた。そいつとは時に敵として戦い、時に共通の敵を倒すために仕方なく共闘を強いられた。
敵、という認識こそ変わっていないものの、彼と貴方との関係はいつしか"腐れ縁"と呼べるものになり、ある意味信用のおける人物となった。そんな彼とキミは、今再び相まみえる。
はー……なんだか、気が抜けちゃいました。なんだかずっと先の見えないトンネルを歩いていたようで、光の見えない闇に囚われていたようで、不安と恐怖ばかりがあって。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 4 | ||||
1 | 2024/1/16 | CODE : EVO 1話 | 45 | リューイ | 檪 七海(PL:ユキんこ)藍沢 風香(PL:にょん)五割 真(PL:夕凪) |
《原初の白:オーバーロード》《先陣の火》2を新規に取得。《炎神の怒り》のLvを1→2に、《地獄の氷炎》のLvを4→5に上昇。[携帯電話][コネ:要人への貸し]を常備化 | |||||
2 | 2024/2/12 | CODE : EVO 2話 | 48 | リューイ | 檪 七海(PL:ユキんこ)藍沢 風香(PL:にょん)五割 真(PL:夕凪) |
《リフレックス:サラマンダー》2《原初の黒:ライトスピード》《熱感知知覚》を新規に取得。《炎神の怒り》のLvを2→3に。〈白兵〉3→4、〈回避〉1→2、〈調達〉2→3に。[思い出の一品]を常備化 | |||||
3 | 2024/2/18 | CODE : EVO 3話 | 48 | リューイ | 檪 七海(PL:ユキんこ)藍沢 風香(PL:にょん)五割 真(PL:夕凪) |
〈白兵〉4→6、〈回避〉2→3、〈情報:UGN〉2→3、〈情報:FH〉0→1、[リーサルシャイン][マクスウェルプログラム]を常備化、メモリー『名も知らぬ少女』を取得 ※リビルドにより[インクリボン]を払い戻し | |||||
4 | 2024/3/31 | CODE : EVO 4話 | 4 | リューイ | 檪 七海(PL:ユキんこ)藍沢 風香(PL:にょん)五割 真(PL:夕凪) |
《快適室温》《不燃体》を新規に取得。次話に至るまでに時間が経過(2年)。身長アップ:155cm→157cm、体重アップ:46.2kg→48.3kg、ワークスリビルド:UGNエージェントA→放浪者(名称変更のみ) コードネーム変更:零度の焔→零度の灯 |