代々広大な土地を受け継いできた大地主の家系・小鳥谷家の長男。
最悪将来仕事に困っても土地代でなんとか暮らしてはいけるので、かなり甘やかされて自由に育てられた。
とはいえ、学歴と学力を重視する家庭の方針もあり、中学・高校ともに偏差値の高い有名な学校へと進学している。
伊織自身もそこそこの学力の持ち主。
逆に勉強さえできるならほかは好きにしていいと言われているので、勉強以外の時間はゲームに明け暮れている。
ちなみに配信とかSNSとかはやらない。だって怖いし。ゲームだけやってたい。

とはいえ、母親の伊毬はそうして伊織を甘やかすことを良しとはしておらず、伊織が小鳥谷家の当主にふさわしい人間となるように厳しく接した。結果、伊織が人の顔色を常に伺うような臆病な性格に育ったのは皮肉とも言える。
小学生の頃に一度だけテストでひどい点数を取ったことがあり、その時の叱責が今でもトラウマ。何度も頭を叩かれ、背中を叩かれ、怒鳴られ、泣けばまた泣いたことに対して怒られ……最早なにを怒られていたのかも覚えていない。ただ怖かったことだけは覚えている。

ちなみに、典型的なおじいちゃんっ子。
祖父を尊敬しており、同時に懐いている。

オーヴァードへと覚醒後、UGNには手を貸しつつもエージェントにはならずにイリーガルとして活動を続けている。
UGNの正義が自分自身の正義と必ずしも同じとは限らない。
いつか、組織の命令で自分の正義とは反する行いをすることになるかもしれない。
それを拒絶することを、すべてのUGNエージェント、支部長が許してくれるとも限らない。
それならば、組織には所属せず、自身の正義で動くべきだと考えたからだ。

現在は普段通り高校に通ったり時折ゲームの大会に出たりなどの日常を謳歌しながら、裏では依頼を引き受ける生活を送っている。