古き時代から、日本中の魑魅魍魎を退治してきたと伝えられている円城寺家の長女。元々、子宝に恵まれなかった両親の元で生まれた為に、家を継ぐ者という意味を込めて剣子と名付けられた。しかし、その後は立て続けに子宝に恵まれた為に家の後継者候補から外された過去を持つ。
　家を継ぐ必要もなく、剣の才能にも恵まれなかったので幼少の頃に手ほどきを受けた後は自由に生きることが出来た。しかし、心の底から剣を愛し、円城寺家の家訓である『全ての戦えない人の為に戦う』という志を誇りに思っている。その為、親に黙って修行をし続けてていた。修行に打ち込みすぎて学業が疎かになったので、親から一度剣を手放させるためにと家から離れたN市に一人暮らしをさせられている。
　問題だったのは剣を振るえないストレスで、モルフェウスに覚醒してインフィニティウェポンを習得してしまった事だ。結局、修行をし続けていたが、なりゆきで学内で起きたいじめ問題を解決（物理）した事から友達が出来たので、それ以後は少しずつマトモな人間になりつつある。

　ど真面目で、堅物。堅苦しい言葉遣いで話し、何もなければ直ぐに修行に移る。ひどく不器用で、基本的に初めてやることは必ず手酷い失敗をしてしまう。剣だけでなく、その他の多くの物事にどうしようもなく才能が無い。昔から愚鈍・アホ・間抜け・才能無し・何も向いてない等の多くの罵詈雑言を受けて育ってきた。しかし、とにかく忍耐強く努力を重ねることが出来る為に、時間はかかるが、多くの苦手を克服。その為に人の失敗を笑わず、努力を尊び、他者を尊重できる。
　総じて、純真と努力の女と言うべき人物。

　短所はそんな過去を持つ為に、かなり劣等感が強いところ。挑発に弱く、負けん気が強い。修行以外には、興味は無いが「もしかして、〇〇出来ないの～～」のような言葉を浴びると「心外だ、私とてそれぐらいは出来る」と喧嘩を買ってしまう。現在、友人とやってきたゲームの勝負では全敗をしており、負けるたびに泣いて帰っている。余談だが、最初にスーパーマリオの説明を受けた際は、クッパを倒すために日本中を探して回った事がある。

　平安時代に覚醒したある武人のオーヴァードが興した武家。今の時代のような多くの超人が存在しない時代において、人に害なす魑魅魍魎（主にジャームなど）から人々を守ってきた。人の身でありながら、人を越えた存在を倒すために作り出された技は長い年月の末に洗練されている。その技は円城寺家の高弟ともなると、超人としての力を使わずにジャームを倒せる程だ。多くの名家や高名な武人、場合によっては倒すべき対象である魑魅魍魎とも交わっていった結果、この家の者は遺跡からレネゲイドが広がる以前から超人が生れる可能性が高い。
　円城寺家には四つの型があり、それぞれの型は剣の名前で終わる。

水のような変幻自在な動きを主眼とした清鏡剣
ただ一撃の元に、敵を切る。破壊力に重きを置いた重皇剣
疾風迅雷とも言うべき、速さに着目した疾空剣
後の先とも言うべき、反撃を行う無銘剣

　一つの型だけでも極めたものが高弟を名乗ることが許され、何かしらの魔剣の名を名乗ることが出来る。

　『いつもすまない、私は頭が足りないからな。迷惑をかけている』
　
　『感謝する。〇〇が友でいてくれて、本当に助かっている』

　『待て、逃げるな。私が勝つまでやるぞ。案ずるな、私は続ける事だけは得意なのだ』

　『なに、もうこんな時間だと！待て、まだやるぞ！私は負けてない！！あと一回、あと一回だ！！！』

　『ワァ………ァ……』（結局、勝てずに泣く）

　（ゲームで勝った際、素が出る）『勝ったよ！！見ていた皆？　私勝ったよ、やったｱｱｱｱｱｱ！！！（狂喜）』


　『何故、笑う必要がある？　他者を笑う暇が有れば、自身を鍛えるべきだ』

　『かかって来るがいい、私が相手だ』

　『勘違いをするな、私は怒りや憎しみと言った私心から人を斬る事はない。お前達を斬るのは、人の道から外れた度し難き蛮行を行っているからだ！！』『構えろ、外道。手打ちにしてやる』

　『哀れだな…窮地に追い込まれた状態でさえもお前から出てくる言葉は、無味乾燥な戯言ばかりだ』
　『終わりにしよう。その妄執、ここで断つ！！』