“機械仕掛けの歌姫”ユーズィ005
プレイヤー:暖ゴロ
「こんな僕なんかの歌で、救えるモノがあるのなら…!」
- 年齢
- 製造後14年、覚醒後3年
- 性別
- 女性型
- 星座
- 不明
- 身長
- 170㎝
- 体重
- 108㎏
- 血液型
- 不明
- ワークス
- レネゲイドビーイングB(UGN支部長)
- カヴァー
- ネットシンガー
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ハヌマーン
- エンジェルハィロゥ
- HP最大値
- 24
- 常備化ポイント
- 8
- 財産ポイント
- 7
- 行動値
- 12
- 戦闘移動
- 17
- 全力移動
- 34
経験点
- 消費
- +28
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | 廃棄場から蘇った彼女にとって同胞とは皆既に屍であった。 | |
---|---|---|
孤独な魂 | ||
経験 | 内戦の最中だった祖国にとって、歌えるだけの機械人形はガラクタ同然だった。 | |
過酷な環境 | ||
邂逅 | なぜあの人は私たちを造ったのだろうか。おぼろげながら、答えを見出しつつあるのかもしれない。 | |
創造主 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | 廃棄場で目覚めたときから力はそこにあった。とはいっても、歌にちょっと不思議な力をつける程度だが。 |
忘却 | 17 | |
衝動 | 侵蝕値 | かつて不要と棄てられたからなのか、どうしようもない飢えに苛まれる。必要とされたい、不要と言われたくない。 |
飢餓 | 14 | |
その他の修正 | 5 | ヒューマンズネイバー分。 |
侵蝕率基本値 | 36 |
能力値
肉体 | 1 | 感覚 | 5 | 精神 | 2 | 社会 | 4 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 1+0 | シンドローム | 1+3 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 1+0 |
ワークス | ワークス | 1 | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | 3 | |||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 1 | 射撃 | 1 | RC | 交渉 | ||
回避 | 2 | 知覚 | 3 | 意志 | 1 | 調達 | |
情報:UGN | 1 | ||||||
情報:ウェブ | 2 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 起源種 | ― | 浸食率効果のダイス修正がなく、代わりにエフェクトレベルが80~99で+1、100~149で+2、150~で+3される。 | ||||
同族 | 歌姫[ディーヴァ]シリーズ | 好意 | / | 無関心 | 正直なところ、廃棄されていた時一緒に眠っていた以上の面識はない。 | ||
創造主 | 景雅・N・ミューゼオール | 遺志 | / | 不信感 | 彼はなぜ歌唱用人造人間など作ったのか、知るために日本までやって来た。 | ||
― | |||||||
― | |||||||
― | |||||||
― |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇。致命的破壊から再構築し再起動するが、かつて廃棄時についた顔のひびだけが直らない。 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化。無意識に人が避けていく特殊な音波を放出する。 | |||||||||
ヒューマンズネイバー | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | RB | |
衝動判定のダイスを+Lv個する。人間化というより関節や損傷を隠すためのもの。 | |||||||||
オリジン:サイバー | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | RB | |
シーン中、社会の判定値を+Lv×2。演算システムをフル稼働する。 | |||||||||
風の渡し手 | 2 | メジャーアクション | 〈交渉〉 | ― | [LV+1]体 | ― | 3 | ― | |
組み合わせた行動の対象をLv+1体に変更。1シーンに1回まで使用可能。より大人数に歌声を届けるため、人工声帯をチューニングする。 | |||||||||
エンジェルヴォイス | 3 | メジャーアクション | 〈交渉〉 | 自動成功 | 単体 | 視界 | 4 | ― | |
対象が次に行うメジャーアクションのC値を-1、ダイスを+Lv個する。聴いた者の潜在能力を引き出す神秘の歌声。 | |||||||||
ミスディレクション | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 5 | ― | |
対象が行う範囲攻撃の対象を単体に変更させる。攻撃対象は改めて選択。1シナリオにLv回使用可能。光学迷彩で相手を攪乱する。 | |||||||||
ハードビート | 3 | メジャーアクション | 〈交渉〉 | 自動成功 | ― | 視界 | 2 | ― | |
対象が次に行う攻撃の攻撃力を+Lv×2。心に響き鼓舞する歌声。 | |||||||||
波紋の方陣 | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 3 | 80% | |
対象にHPダメージが適用される寸前、受ける予定のダメージを-[Lv+1]d点軽減。自己対象不可。1ラウンド1回使用可能。特殊な声を放ち、音の防壁を一瞬だけ展開する。 | |||||||||
空の楽器 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 視界 | ― | ― | |
たとえ楽器もマイクもなくとも、彼女はどこでも伴奏つきで唄うことができる。 | |||||||||
蝙蝠の耳 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
歌唱用人造人間としてのスペックにレネゲイドの力が合わさり、遠くの音も特定の音も特殊音波も自在に聞き取れる。 | |||||||||
天使の絵の具 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | シーン(選択) | 視界 | ― | ― | |
目から大気中に映像を投影する。空の楽器と組み合わせてひとり映画館も可能。 | |||||||||
無音の空間 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | ― | ― | |
陰キャ御用達スキル。光学迷彩を使用し気配を消す。範囲は狭いが、自分以外を隠すこともできる。 |
コンボ
友に捧ぐ夜明けの歌
- 組み合わせ
- 風の渡し手+エンジェルヴォイス+ハードビート
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 交渉
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 効果参照
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 9
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4
- 100%以上
- 4
- 4
風の渡し手のLv+1人を対象とし、対象の次に行うメジャーアクションのC値を-1し、ダイスをエンジェルヴォイスのLv個増やす。また。対象が次に行う攻撃の攻撃力を+ハードビートのLv×2する。
「オーバード」とは、正しくは夜明けの恋人たちを歌った歌であり詩。
ユーズィはそれを友のためにと歌い上げる。
一緒に夜明けを迎えたいのは、恋人であれ友であれ同じだと信じるから。
暖かく、優しく、されど力強く響くそれは心を震わせ、確かな力を与える。
だが、これはユーズィの歌唱機関およびオーケストラ機関に大きな負担をかけるため、一度歌ったらしばらくは歌えない。
…無論、オーヴァードとオーバードを掛けた言葉遊びという面もある。
だがいつの世も歌の歌詞というやつには、言葉遊びが付き物だろう?──と、ある博士は語る。
貴方への唄
- 組み合わせ
- エンジェルヴォイス+ハードビート
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 交渉
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 6
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4
- 100%以上
- 4
- 4
対象の次に行うメジャーアクションのC値を-1し、ダイスをエンジェルヴォイスのLv個増やす。また。対象が次に行う攻撃の攻撃力を+ハードビートのLv×2する。
聴いたものの心を震わせ、体から力の湧いてくる歌を歌う。友に捧ぐ夜明けの歌と効果は同じだが、1人にしか効果を発揮しない。だが、たとえエフェクトの効果がそうであってもその曲には誰もが聞き惚れるだろう。
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
コネ:ハッカー | 1 | コネ | 〈情報:ウェブ〉 | 〈情報:ウェブ〉の判定ダイス+2 ネット上での付き合いしかないがまあまあ仲はいい。 | |
携帯電話 | 0 | その他 | ― | スマホ。唄うしかできない機械の自分と違って色々できてすごいなあと思っている。毎晩一緒に充電されている。 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
30 | 10 | 118 | 0 | 0 | 158 | 0/158 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿
ルックス
腰ほどある黒髪で、前髪で破損の酷い右目を隠している。しかし顔全体にひびが入っているため、ヒューマンズネイバーでひびのない同じ顔に変身している。ヒューマンズネイバー使用時は右目も普通の見た目になっているが、右カメラが修復不能なほど損傷しているためどのみち視力はない。
このひびはUGNの技術ならば直せるのかもしれないが、無力な自分への戒めとして残したままにしている。
顔自体は整った顔立ちで、浅緑色の垂れ目気味な目をしている。眉もハの字であることが多く、困り顔がデフォルト。
しかし元が人間型のロボットであるため、UGN支部長として活動している時はヒューマンズネイバーを解除した姿でいることが多い。
170㎝の長身に加えスタイルもなかなかいいが、着やせするタイプであるのと本人が大抵おどおどとした猫背であるため実際より低く見られがち。
また、身体には金色の球体関節が露出している。本来は上に人工皮膚を被せる予定だったとミューゼオール博士の記録にはある。その前に廃棄されてしまったあるいは剥がして廃棄されたためだとユーズィは推測しているが真偽は不明。なお、人工皮膚が被さっていない現在の状態でもやわらかさは割と素肌に近い。
これも外ではヒューマンズネイバーで隠している。
服装
パーカーやスニーカーといったラフなファッションを好む。また、関節に巻き込んでしまうと大変なので肌に密着しない、ゆったりした服や布面積が少ないものを好む。
結果としてちょっと大きいサイズのパーカーの下に露出度の高いインナーというドスケベファッションになっているが自覚はない。
同上の理由で下半身はスカートやガウチョパンツが多い。
性格
僕っ娘歌唱用人造人間レネゲイドビーイング。
おどおどしていて、卑屈で、いつも自信が無い。
製造目的である歌唱に関してだけ非常に自信を持っているが、その一方で自分を「歌えるだけの役立たず」とも思っている。
パニックに陥ると意味の無い言葉が口から漏れてくるし、人造人間である以上演算能力は高くそうそうパニックにはならないはずなのだが、彼女はレネゲイドビーイングとして命を得た代償か祖国での辛い経験ゆえか時折そうなる。
基本的には善人であり、レネゲイドビーイングであるとは言われなければわからないほど人情味のある性格。
困っている人を見捨てられず、自分なんかにできることならと手を尽くそうとする。
それは自分のような役立たずはそうやって人に尽くさなければ不要とされてしまうという思い込みゆえでもあるのだが。
総じて自己評価が低すぎて他者からの評価と大きくズレのある人物。実際には、歌手としても人間としても、UGN支部長としても周囲からの評価は高い。
特に、光り輝き歌い舞うその姿はまさしく歌姫のようだとされる。コードネームもそんな姿を指している。
時折自分をぼっちだと称するが、それは無意識に彼女の方から壁を作ってしまっているから。
お人好しだが自己嫌悪が祟って他者の好意を信じられず、無意識に踏みにじってしまうことがあるタイプ。
こんなでもレネゲイドビーイングなので「人間を知りたい」という根源欲求はあるはずなのだが、あまり上手くいってはいない。
一応、製造者であるミューゼオール博士が「歌唱用人造人間」などという存在を生み出した理由を知りたがっていることがその欲求に繋がっているのだと思われる。
経歴
元UGNで日系人の天才科学者、景雅・N・ミューゼオール博士によって某国で製造された歌唱用人造人間「歌姫[ディーヴァ]シリーズ」の一体。
005の名が示すように5体目だが、シリーズが彼女のあと何体まで作られたのかユーズィは知らない。彼女が知っているのは、歌姫[ディーヴァ]シリーズは最終的にすべて起動前に廃棄処分となったことだけだ。
スクラップとして廃棄された歌姫[ディーヴァ]005にレネゲイドウイルスが宿り、命を得たのがユーズィである。
その後廃棄場から抜け出し、ミューゼオール博士の研究所にたどり着いた彼女はそこでいくつか情報を得た。
ミューゼオール博士は音楽を愛する人であり、研究職の傍ら作詞作曲なども嗜む人物であったこと。
そんな彼がUGNを抜けたのは歌姫[ディーヴァ]シリーズ製造のためであったこと。
しかし国が内戦状態になってしまい、軍によって兵器製造のため連れていかれてしまったこと。
その時に軍によって歌姫[ディーヴァ]シリーズは総廃棄となったこと。
その時、彼女は悟ったのだ。この国では、戦争では、力だけが支配していて歌えるだけの機械人形はガラクタなんだと。
その後、しばらくは母国にいた。廃棄されてから10年近く経っていたというのに、内戦は続いていた。
博士を探すために旅をしていたが、いればいるほど傷付く人々とそれを救えない自分の弱さばかりが目についた。
ただ歌えるだけ。人造人間なのに、レネゲイドビーイングなのに、無力。
そんな経験が彼女を卑屈にした。そして、旅の果てに彼女は博士がすでに死んでいたことを知った。兵器開発に関わることを拒み続け、最期には自殺を選んだという。
さらに、廃棄したはずの歌姫[ディーヴァ]シリーズが動き出したと知った軍から狙われるようにもなってしまったため、彼女は日本に逃げてきた。
ミューゼオール博士のルーツでもあり、大っぴらな戦争状態になく、サブカルチャーが栄える国である日本には博士が自分みたいな、歌えるだけの役立たずをわざわざ作った理由を知ることができるんじゃないだろうかと思ったからだ。
日本に来たばかりの頃は日本語も覚束なかったが、日本で出会ったレネゲイドビーイングである渡来進(鯉城さんのPC)から教わって習得した。そのため彼のことを「先生」と呼んでいる。
日本に来た彼女はインターネット上で「五番街ユズイ」名義で音楽活動を始めた。カヴァーもオリジナル曲も歌うが、オリジナル曲は自作も多少あるものの大半は博士の遺した曲だ。
ネット上ではかなりの人気を誇っている。唄うことを主目的として製造されたのだから当然ではある。
そこでお互いに素性を知らないまま、赫羽鳥祈ことサントリイ(朱鳥さん宅のPC)と配信者としてコラボしたりオフでも交流がある。
なぜルーツを求めてやってきた日本でそんなことをしていたかと言えば、祖国では不要とされた歌が、博士の愛した音楽がこの国では認めてもらえるのか知りたかったから。現代日本では路上で歌うよりネットにアップする方が効率的だ。
そうしているうちに、彼女の存在はUGN日本支部にも捕捉された。彼女は収録時に空の楽器を用いていたため、音を通してレネゲイド反応が感知されたのだ。
そして、彼女がミューゼオールの遺産であることを知ったUGNは彼女を勧誘した。はじめは自分なんかがと断っていたが、何度か接触を受けるうちに自分を必要としてくれていることが嬉しくなり、受けることにした。
卑屈だがゆえに謙虚で、他人に気を配り、そしてレネゲイドビーイングでありながらお人好しである彼女は非情な面を持つUGNと時にそりが合わないこともあったが、エフェクトを内包した歌による後方支援やミューゼオール製人造人間であるがゆえの演算能力の高さで出世していった。また、その人徳も冷徹であっても人(オーヴァード)の運営する組織であるUGNではただ邪険にされるだけではなかった。彼女は今も自分が慕われるのはネットだけだと思っている節があるが、実際には組織内でも人望はある。
そうして、彼女は支部長となった。
しかし、責任が増え時に非情な判断を下さねばならない立場となったことで生来の無力感、自罰心は強くなっていった。
もっと上手くやれたのではないかと、毎晩思ってしまう。
メモ
五番街ユズイはハンドルネームであるため、戸籍上の本名は「恵拓沙 景歌」ということにしている。無論本当の本名はユーズィ005であるためこれも偽名なのだが。
動画サイトでの登録者はサブチャンネル合わせて180万人。メインチャンネルは歌専門で登録者100万人越え。動画を上げ始めたころは逃げてきたばかりで日本語が怪しかったこともあり歌を無言で上げ続けていたため自作ボカロのPだと思われていた(曲自体はミューゼオール博士の遺したもので、初めから日本語歌詞があった)。のちに日本に慣れてきたころ視聴者からの要望で配信をしたときに生声だったことが明らかになり話題になった。
「リアルボカロ」と言われることもあるが、当たらずとも遠からずなので苦笑いしている。
サブチャンネルは50万人越え、ゲーム実況など色々とやっている。こちらでは(無論ヒューマンズネイバー状態で)顔出ししている。
ミューゼオール博士について
元UGNの天才だったが、長年の夢であった歌唱用人造人間・歌姫[ディーヴァ]を開発するために惜しまれながらもUGNを抜けて母国に帰った科学者。だが結局歌姫[ディーヴァ]シリーズの開発途中で内戦が始まり、軍によって兵器開発のため連れていかれてしまった。
その際に歌姫[ディーヴァ]を廃棄した軍に対して激昂し、散々に音楽のすばらしさを語ったがまるで理解されなかった。
そして、最後には軍歌しか音楽のない国に絶望して自害した。
こう言うと真剣なように見えなくもないが、実際には一に音楽二に音楽、三四も音楽五に音楽といった音楽バカ。
「NO MUSIC NO LIFE」を地でいき、「ミュージック・イズ・ビューーーティフルッッ!!!」が口癖の奇人。
本人も歌がうまかったし、他人の歌を聴くのも好きだった。唯一軍歌は好きではなかったが、「歌に罪はない。軍歌には勇壮なる名曲が沢山あるとも。だァがしかしッ!それは戦争のために使われてしまうッ!人殺しの気持ちを高めるために使われるッ!それが許せぬのだよ私は!!だから軍歌を聞くと悲しくなるのだ。戦争の道具にされる歌が哀れでならないと…」とのこと。
余談。彼は音楽を愛する男だが、それと同時に日本のサブカルチャーに傾倒するオタクである。ユーズィが発見した彼の研究室には「日常」やら「アイドルマスター」やらが大量にあったという。
彼が生前歌姫[ディーヴァ]シリーズのために作っていた曲も大半が日本語で、ボーカロイドやアニソンの影響を大きく受けた作風のものだった。
なお、元々日本語話者ではないはずのユーズィが僕っ娘なのはミューゼオールの趣味。いずれは日本語を教えるつもりだったらしく、その時のために先んじて僕っ娘化プログラムだけ仕込まれていた。高身長でスタイルがいいのも彼の趣味である。
しかしただのヤバいオタクのおっさんではない。歌唱用人造人間としての性能は折り紙付き、そして(ユーズィ自身は無自覚だが)UGN支部長が務まる程度には歌唱以外のスペックも高く、おまけに本質的に非人間のレネゲイドビーイングである彼女がこれほどのはっきりした人格を得ているのはミューゼオール博士の作った高度な人工知能とレネゲイドウイルスが結びついた結果でもある。
……ところで、博士は歌姫[ディーヴァ]シリーズのために日本語の歌を作り、日本語を習得した際に一人称に干渉するプログラムを仕込んでいたりとまるで日本に連れてくることを前提としたシステムが組まれていた。
果たして、ユーズィが起源種のレネゲイドビーイングに覚醒し日本に来たことは偶然だったのだろうか?
ミューゼオール博士が(多分)死んだ今、それは誰も知らないことである。あるいはユーズィの中に何かデータが眠っているのかもしれないが──彼女がそれに気づくことは、おそらくないだろう。
Dロイス「起源種」について
レネゲイド始まりの地。ライアン・フィランダー博士ら発掘隊が発見し、内乱の激化に伴い脱出、そして撃墜…レネゲイドウイルスが世界に拡散したきっかけとなった、あの遺跡。
かつてそこで発掘されたなにかが、歌姫[ディーヴァ]シリーズの棄てられた廃棄場に棄てられた。それが何か、なぜ棄てられたかはユーズィも知らない。
しかし確かなことは、その遺物に宿る起源種のレネゲイドウイルスがユーズィに宿ったということ。
それゆえにユーズィは通常のオーヴァード、レネゲイドビーイングとは違う力を持った。
しかし、本人はそれについていまいち気づいていないらしい。
セッション履歴
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