容姿・経歴・その他メモ

〇過去

母子家庭に生まれるが生活は苦しく、彼女が3歳のころから母親は彼女に虐待を繰り返すようになった
しかし、生まれながらにオーヴァードだった彼女は5歳のころについに母親を殺害してしまう
その後、事件に駆け付けたUGNに保護されるが、彼女はただ母親の死体と血の海を呆然と眺めるだけであり、精神的にはとても落ち着いていた
後の検査でも「レネゲイドは非常に安定している」とされ、虐待の痕跡と彼女の供述から自衛のために母親を手にかけたと断定される

その後、UGNチルドレンとして教育を受け、優秀な成績と安定したレネゲイドの反応からUGN本部直属のジャーム処理班に所属する
当時、あまり主張をしない性格だったが、そこで自分を1人の仲間として見てくれる人々に出会う
班長のディーン・アシュリーをはじめ、班では家族ともいえるほどの付き合いを過ごし、彼女の世界に色が付き始める
だが、FHの罠にはまり、部隊員は彼女を除く全員がジャームとなってしまう

襲い来る家族たちに、彼女は処理班最後の仕事として全員の抹消処理を行い、ただ一人でUGN本部へと帰還する
彼女は、人生で二度、自らの手で家族を殺害したのだ
この事件の成果と、彼女の負担を考慮したUGNは、彼女に後方支援や教官への道を示唆しつつ、自由な現場に行ってよいと打診する
そんな彼女が選んだのは、戦闘が激化する日本への出向だった
彼女は戦いの中で死にたいのではない
彼女は自らが悲しみを背負うことで、誰かの悲しみを拭えると信じて戦うことを選んだのだ

〇現在

性格は大人しく真面目で、いつも穏やかな表情と言い方をしていることもあり、とてもジャーム処理を専門に行う戦闘班に居たとは思わせない
だが、自他ともに業務内容は厳しく、言い方が優しいだけで出来ることは全部行わせてくる裏スパルタ支部長と職員に恐れられる
ジャーム相手を含め、非情な判断を素早く下すことが多く、そういう場面では自らの手で行うことにこだわる姿もある
「泣くことはいつでもできる」が口癖で、誰かの前で悲しくて泣くことはほとんどない
しかし、不意に支部長室に職員が入った際に、写真立てを手に涙ぐんでいた姿の目撃情報があり、人前以外では年相応な部分も多いと察せられている

高校生をしながら、UGN支部長を務めている
日々のUGN業務を行いながら、支部の表向き姿であるカフェ「コットンキャンディ」のアルバイトということにして人々と触れ合っている
学生業では友人も少しはでき、その中でも浅野 響とは仲がとても良い
なお、書類仕事は苦手で、普段笑顔を崩さない彼女が唯一無心で取り組んでいる姿を他人に隠していない

〇戦闘スタイル

UGN特注の槍を主体にした白兵戦を好む
安定した戦い方をしているが、極限状態では背中から10本の羽のような触手を生やし、それと槍で苛烈に攻める
極限状態では普段の穏やかな表情は消え、淡々とした発言になる
これは暴走状態になっている影響で、ターゲットの破壊だけを目指す戦闘マシーンとなっていることを意味している
しかし、彼女の特異なシンドローム故に、暴走状態にあってもかなり安定した精神性をもち、コミュニケーション等がきちんと行える

彼女のレネゲイドは覚醒当初から変異しており、本来なら暴走状態になっているほどの状態でも落ち着きを失わない特性を持つ
ハヌマーンの変異種と思われ、高ぶり暴走する血流等を風の枷で無理やり押さえつけてコントロールしていると思われる
暴走のコントロールと言う意味では安定性に秀でており、また、一気に押さえつけを開放しての爆発力もあるが、これはあくまで理論上の話である
実際は解放しての爆発力は心身への強い負担になり、安定させていれば火力不足な面が目立つときもある
この能力を見出されてジャーム処理班に所属していた過去を持つ

チラシ裏

ジャーム処理班「コットンキャンディ」

1年半前に壊滅したジャーム処理班で、楽はここに5年所属している
彼女を含めた6人チームで、楽はここでは班長のディーンにつけられた愛称の「ラック」で呼ばれていた
全員がレネゲイドの影響で帰る場所を失っていたことから、プライベートでも一緒に過ごすことが多く、家族同然の関係だった
班長は常に「俺たちの戦いは、俺たちが死んでも終わらない」と語り、生還して戦い続けることを部隊員に説いていた
楽が部隊員全員を処理してでも生き残り、戦い続けることを選んだのはこの言葉に従ったためである
楽は当時の写真と全員のドックタグを支部長室の引き出しにしまっており、悩んだ時はこれを見つめていることがある
部隊名は班長が勝手に名乗っていたもので、彼の娘が好きだった綿菓子が由来
・部隊員内訳（名前の前の文章はディーンが勝手につけていたもの）
“班長”ディーン、“鉄仮面”ミロン、“お節介焼き”マリーア
“お調子者”ファーディナンド、“発明王”メインデルト、“ラッキーガール”ラック（楽）

浅野 響

16歳のクラスメイトで、スクールカーストを気にするタイプの女子
楽に近づいたのも転校して来たばかりの大人しそうな彼女を助けて、自己評価を上げるためだった
しかし、楽は響を1人の人間としてしっかりと受け止めてくれたことから信頼を寄せ、純粋な利害関係のない友人として接するようになる
なお、二人してテスト前に支部として使っているカフェで追い込み勉強をするのがおなじみとなっている

彼女の趣味

コットンキャンディのメンバーの趣味に大きく影響を受けており、非情に多趣味
ディーンのアクション映画鑑賞、ファーディナンドのバイクでツーリングは特に楽が好んでいるもの
また、ミロンのクラシック鑑賞、マリーアの裁縫も細々と続けている
ただし、メインデルトの発明ばかりは真似られなかったのか、彼に影響されたような趣味は見当たらない
これは、彼らのことを忘れない様にしたいという願いと同時に、彼らは楽の中で生きているという証拠でもある

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