容姿・経歴・その他メモ

来歴

2年前，FHによる災害に巻き込まれ、家族全員が命を落とし、彼女自身も四肢といくつかの内臓を含む半身を失う。彼女を救うためにUGNが取った手段は、肉体の機械化だった。遺産『雷神の槌』が使用された、きわめて実験的な肉体は、オーヴァードとしての目覚めとともに奇跡的に彼女の体に適応した。機械の体に使用された技術の特異性から、彼女は霧谷雄吾直属のUGNチルドレンとして生活している。
周囲からの眼と任務、そして機械の体は、彼女から日常と精神を確実に奪っていく。このまま彼女から心が失われてしまうことを危惧した霧谷雄吾は、日常を取り戻させるため、彼女をアカデミアに送り込む。

肉体性能

中学2年生の段階で機械化が施され、成長の止まった肉体。首から下の8割は機械に置換され、残った肉体のいたるところに小柄な肉体で超高電圧を操る秘密は、心臓部のコアに埋め込まれた遺産『雷神の槌』にある。エネルギーを無限に生み続ける古代の遺物は、一般的なブラックドックを遥かにしのぐ攻撃性能を彼女に与えた。しかし、それ故に彼女の肉体は不安定であり、周囲の電子機器を破壊するほどの電気を四肢から放ち続けているため、常に絶縁性の手袋とタイツを身にまとっている。それでも彼女と握手でもしようものなら、電流の衝撃が相手を襲うだろう。
高い攻撃性能を持つが、最大出力を出せば肉体の機械部分は焼き切れて機能を失ってしまう。機能を失った部位は少女の体には重すぎるため、その場で放棄することも多い。
また、有り余るエネルギーは彼女から睡眠と食事の必要性を奪った。24時間365日活動可能なその肉体は、彼女の心を奪っていく。

人物像

非常に大人びた人格と、思春期特有の不安定さを併せ持つ少女。
大人びた人格は機械化後に形成されたものであり、無機質で感情を表に出すことはほとんどない。凄惨な任務と眠れない夜の孤独を耐えるには、感情は邪魔だった。
学園という舞台は否応なしに彼女が失った日常を思い起こさせ、表に出ることがほとんどなくなっていた思春期らしい姿を見せることが多くなる。特に昔の自分を思い起こさせる土浦菜南に対しては、激しい感情を露にすることもあるようだ。愛しい日常を感じさせる土浦菜南と一緒にいると、あの頃に戻れた気がする。しかし自身の肉体の真実を知られれば、きっとまた日常は失われてしまう。
〈作者からのコメント〉誰か彼女を抱きしめてあげてほしい。

能力

『機械仕掛けの神』

雷神の槌とレネゲイドウイルスによる激しいエネルギーを、肉体に搭載されたエネルギー兵器に送り込み、強力な一撃を放つ。使用する兵装に合わせて、戦い方を変化させる。兵装の起動に発生を要求するのは開発者の趣味らしい。

『起動：戦乙女（モード・ヴァルキリー）』

左手を起点に雷でできた身の丈ほどの大弓を生み出し、美しい所作で弓を撃ちだす。打ち出される弓は腕に仕込まれた試作レーザーランチャーから発射されているのだが、大抵のものはブラックドッグ特有の雷を使った〈RC〉攻撃だと思うだろう。勘の良いもの、ブラックドッグに精通したものは違和感を覚えるかもしれない。

『起動：狩猟神（モード・ウル）』

脚部に搭載された6つのレーザーファンネルを展開し、巧みに操りながら戦う。左手を起点とした弓は小型となり、敵の急所を貫く。

『起動：雷神（モード・トール）』

全身からほとばしる雷を右腕に集中させ、一気に放つ。ファンネルは姿勢の制御や敵の拘束などに用いられる。

『ロストコード』

雷神の槌を暴走させ、周囲を巻き込む大爆発を引き起こす。遠隔起動も可。

PC1用ハンドアウト

ワークス／カヴァー：UGNチルドレン／高校生
シナリオロイス：土浦菜南(つちうら・ななみ)：友情／隔意
UGNチルドレンであるキミはUGN日本支部長の霧谷雄吾から直々の命を受けて学園都市アカデミアへと向かっている。これから向かう先の学園で、キミは日常とはどういうものかについてを学ばなければならない。船で出会ったPC１や土浦菜南は、きっとキミに日常というものがどんなものか、教えてくれるだろう。

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