FHで人工的に作られたため、遺伝子提供という意味での親はいるが生みの親というものは存在しない。しかしそれをとくに伝えられてもいないので自分にも当然周りの人間のように親がいると思い込んでおり、自分を捨ててこんな怖いところへ置いていった空想の親に強い執着と憎悪を抱いている。
物心ついた頃から人格が二つあり、怖がりなレンに変わり職員への対応はアキという人格が行なっていた。今となってはどちらが主人格なのかわからないが、本人達にとっては些細な問題なのでとくに気にしていない。(設定的にはレンが主人格で、アキが戦闘用人格によって現れた裏人格となる。)

代わり映えのない日々をぼんやりと過ごしていたある日、自分と歳の変わらないように見える少女に腕を引かれ、わけもわからないまま暗い夜の中を走り施設を抜け出したことを覚えている。
その先で浴びた温かな朝日と、初めて食べた小さなアップルパイの味はきっとずっと忘れない。あの時やっと自分たちの人生は始まったのだと思っている。

それからは基本的に支部長にべったりで、それは大人になった今でも変わらない。たまにどっちが支部長の車椅子を押すかで喧嘩することもある。
支部長との任務で前線に出る際は必ず「いってきます」と言い、戦闘終了後には「ただいま」と言うことを欠かさない。絶対に無事帰ってくるという約束であり、おまじないでもある。

あなたはふたつ目の、別人格を持っている。
あなたの侵蝕率が99%を超えた際(100%以上になった際)、あなたが行なうあらゆる判定のダイスを+5個、攻撃の攻撃力を+5する。
ただし、あなたが行なうバックトラックのダイス数を-1個する。「バックトラックのダイスを増加させる」を行なった場合、ダイスの数を計算した後にこの修正を適用すること。つまり、タイタスになっていないロイスの数が5つだった場合、「バックトラックのダイスを増加させる」場合は「5×2-1」で9個のダイスを振ることができる。なお、「バックトラックを追加で振る」場合には戦闘用人格による修正は適用されない。
なお、人格の切り替わりとこの効果は、関係があってもよいし、なくてもよい。つまり、侵蝕率が100%を超えなくても、ふたつ目の人格を現出させて構わないのである。