容姿・経歴・その他メモ

誕生日は09/21。

「ごきげんよう、レディ。ごきげんよう、ムシュー。」
「悲しい顔をしないで？君の顔を彩るのは冷たい雨じゃなくて美しい笑顔だよ？」
「……。……気持ちが悪い。」
「誰も好きにはならないよ。誰も好きになってもらわなくても構わない。放っておいて」
「…。君も欲しいの？あげようか？…。…ﾊﾊ、……ばっかじゃない？」


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それはそれはかわいらしい少女が生まれました。
満月の夜空のように。冬の澄んだ空のように美しい青がかった髪の毛と陶器のような白い肌
リンゴのような頬にぷくりとした唇。
何よりその少女からは不思議な、人を魅了する香りがしておりました。

それは彼女のいくつかの誕生日。
ふと目が覚めてみると空にはぽっかり、と大きな大きな月が昇っておりました。
幼い少女はそれをみては夢中になり両親に内緒でじぃっと月を眺めては人知れず笑顔になりました。

少女は願いました
「わたしもいつか、この大きなお月様みたいになりたいな」


―――ギシリ、と床がきしむ音がしました。
少女はきっと両親にバレてしまったのだと思いびっくりして布団に潜り込みます。
ーーーギィ、っと扉があきました。
―――トントン、と静かにこちらに歩いてきます。



――――――そして







そして月日が流れました。
あの日の事は思い出したくもありません。
あの日からあんなに大好きだった月が嫌いになりました。
あの日からあんなに大好きだった人が大嫌いになりました。
全部、全部自分のせいだと知っていながら。
全部、全部この力のせいだと知りながら。

この裏側の世界を知りそうで知らない無知な少女はこの気持ち悪い力を胸に今日も転々としている。


この新しい土地で、新しい出会いと人生を変えてしまうかもしれない出来事があるなんて知りもしないまま。




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名前の意味

アルテミス
　∟ギリシャ神話の神様、処女神。

晦日【つごもり/かいじつ等】
　∟意味：新月の前の段階、月が隠れてしまうこと見えないこと。→月隠れが由来。
　　　　　大晦日などを表す。

皓月【こうげつ】
　∟意味：明るく照り輝く月。明月。

月縋【造語/つきすが】
　∟空にあるべき月は人の手によって落とされた

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※過去ネタバレ※

ソラリスの力が幼いころに開花してしまいその余波を浴びた両親が水蛍にくるってしまう。
その際に両親に××【ここから先は読めない】ことをされ監禁されて数か月たったところを不審に思った児童保護施設の職員が発見。
様々な偶然が重なり彼女がオーヴァードということがばれずに現在まで奇跡的に生きてきた

その後もなんとなく自分に人と違う力があるなぁ、と知りつつも情報が隠されているため知ることもできず
その力で他者を大なり小なり狂わせてしまっているため土地に長居できず転々としている。

女であるが故に、その力でよってくる大半が肉体目的であり“自分”がそこに含まれていないことに嫌悪
そして少し能力を使えばそんな本性をむき出しにしてくる“他者”に不信感を抱いている。


だからこそ、自分の中にある女を嫌い男装をしてふるまいも男性的にしているが
年々体も心も女らしさを持ってしまう自分を嫌って、恐怖している。


幼いころに置き去りにした心は愛されたい、愛したい、赦されたいと思っているのに
擦れて壊れかけている心は一人になりたい、楽になりたい、もう愛したくないと矛盾している。

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