容姿・経歴・その他メモ

「悲しいことも嬉しいことも、あまねく全ては贈り物だよ」
「レネゲイドだもの、よくわかんないし、良いことも悪いこともあるよね」
「私達はね『ゆーじーえぬ』から派遣されたんじゃなくてね『ゆーじーえぬ』に合流したんだよ」

動くぬいぐるみに囲まれて、動くぬいぐるみを引き連れた女の子。

横浜近郊MM地区の支部長。
言動は幼く舌足らずで年齢より幼く見られることもあるが、育ての親が殉職した後に支部長職を継いで以降、6年この座に座る歴戦のオーヴァード。
UGN発足初期の『発電施設籠城事件』にて保護され、後の検査によりオーヴァードであることが判明。
両親は事件により死亡していた為、暫定でUGNにより保護される。
里親として名乗りを上げた夫婦は共に護人会からの古株で、オーヴァードに覚醒した己達が子を成すことに強い迷いと忌避感があった。そういう意味において、既にオーヴァードとして覚醒してしまっている彼女はそういった懸念の一切を払拭する『天からの贈り物』だったのだろう。


贈り物はもう一つ有った。
激化するFH日本支部との戦いの最中、両親の奮闘虚しくFHの魔の手が彼女に届こうとした刹那。

「あまねく全ては贈り物、貴方の箱の中身はなあに？」

遅れてたどり着いたUGNエージェント達は、地面に転がる「FHエージェントだったであろう物」を発見する。
内側より、多種多様のシンドロームの能力が暴走したように荒れ狂った残骸。
”内側より燃え尽きた者”
”膨れ上がった己の骨で蛮族のトーテムと化した者”
”化学薬品で溶けた者”
”出鱈目な獣のパーツの塊と化した者”
本人のシンドロームすら関係なくレネゲイドそのものが無秩序に暴れまわったとしか思えない有様。
特異な、そしてオーヴァード特攻とも言える強力な能力。
戦力不足のUGNにとってはまさしく突然に振って湧いた『天からの贈り物』だった。
当時、横浜一帯を任せられていた夫婦は何色を示したが……
「大丈夫よパパ、ママ。あまねく全ては贈り物だもの」

誰にも師事などせぬままに、勝手に能力は成長し、何時しか動くぬいぐるみの群れを引き連れるようになった。
その言動は幼いままに、レネゲイドの知覚で本質をえぐり、無邪気に笑う姿を振りまく。
そして、夫婦がFHとの戦闘で殉職した後、支部の面々は迷わず彼女を後任に押した。

「理解できないものに命令をするよりも、理解できないものから命令をされる方がよほど良い」

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