“魂炎”蒼井 焔
プレイヤー:観測窓
「分からないことがあったら何でも聞きなさい」
- 年齢
- 17
- 性別
- 女
- 星座
- 獅子座
- 身長
- 143
- 体重
- 42
- 血液型
- B型
- ワークス
- 生徒会役員B
- カヴァー
- 生徒会会計
- ブリード
- ピュアブリード
- シンドローム
- サラマンダー
- HP最大値
- 30
- 常備化ポイント
- 16
- 財産ポイント
- 2
- 行動値
- 4
- 戦闘移動
- 9
- 全力移動
- 18
経験点
- 消費
- +92
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | 学園島に来るまでの友達、知り合い、日常…そういうものが尊いものだって、ようやく気が付いたんだ | |
---|---|---|
普通の家庭 | ||
経験 | 辺り一面に漂う死臭、肉片、その光景全てを、私は決して忘れない | |
失ったもの | ||
邂逅 | せめて、私の身近にいる人たちだけは……守りたいじゃない | |
守りたい者たち | ||
覚醒 | 侵蝕値 | 私の命は一度尽き果てている。なら、せめてこの命は守りたい者たちに… |
死 | 18 | |
衝動 | 侵蝕値 | 戦え!立ち上がれ!この命を、魂を、燃やすんだ! |
闘争 | 16 | |
侵蝕率基本値 | 34 |
能力値
肉体 | 4 | 感覚 | 1 | 精神 | 2 | 社会 | 2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 2×2 | シンドローム | 0×2 | シンドローム | 1×2 | シンドローム | 1×2 |
ワークス | ワークス | 1 | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 射撃 | 1 | RC | 交渉 | |||
回避 | 1 | 知覚 | 1 | 意志 | 5 | 調達 | 6 |
情報:UGN | 2 | ||||||
情報:アカデミア | 6 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 起源種 | ― | 起源種専用侵食率効果表を用いる | ||||
固定 | 学園島 | 傾倒 | / | 不快感 | 生徒をランク付けしているこのシステムは気に入らない | ||
固定 | 第三生徒会 | 尽力 | / | 食傷 | Cランクの自分を登用してくれた生徒会には感謝している | ||
シナリオ | 草野光希 | 好奇心 | / | 疎外感 | |||
― | |||||||
― | |||||||
― |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
氷盾 | 5 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
ガードを行う際に宣言。ガード値+[LV*5] | |||||||||
炎陣 | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
ダメージロールの直前に使用。カバーリングを行う。このカバーリングによって行動済みにはならない。1メインプロセスに1回まで | |||||||||
氷雪の守護 | 5 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
HPダメージが適用される直前に使用。ダメージ-(LV+1)D点する。1ラウンド1回まで | |||||||||
吹雪の守護 | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 範囲(選択) | 至近 | 2 | 80% | |
《氷雪の守護》と同時に使用。その対象を範囲(選択)に変更。 | |||||||||
ダイヤモンドダスト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | リミット | |
前提条件:《氷雪の守護》。《氷雪の守護》と同時に使用。ダメージをさらに-3Dする | |||||||||
氷熱の軍団 | 7 | イニシアチブ | ― | 自動成功 | シーン(選択) | 視界 | 10 | 120% | |
他のエフェクトと組み合わせ不可。そのラウンド間、対象が行う攻撃の攻撃力+[LV*4]する。1シナリオ1回まで | |||||||||
閃熱の防壁 | 4 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 4 | ピュア | |
対象にHPダメージが適用される直前に使用する。対象が受ける(予定の)ダメージを-[LV+2]D点する。このエフェクトはあなたを対象にできない。1ラウンド1回 | |||||||||
快適室温 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | |||||
一定の空間の温度を絶妙にコントロールすることで、そこで過ごす者にとって最も快適な温度をもたらすエフェクト。 | |||||||||
プラズマカッター | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
超高熱のプラズマを発生させて物質を切断するエフェクト。 |
コンボ
孤高の守護者
- 組み合わせ
- 《炎陣》
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
カバーリングを行う。このカバーリングでは行動済みにならない
氷の救援投手
- 組み合わせ
- 《氷盾》
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
80%未満…ガード値:31
80%以上…ガード値:36
100%以上…ガード値:41
打ち切り
- 組み合わせ
- 《氷雪の守護》+《ダイヤモンドダスト》
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
80%未満…ダメージ-9D
80%以上…ダメージ-10D
100%以上…ダメージ-11D
150%以上…ダメージ-12D
完封
- 組み合わせ
- 《氷雪の守護》+《吹雪の守護》+《ダイヤモンドダスト》
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 7
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
打ち切りの対象を範囲(選択)に変更
炎の一球
- 組み合わせ
- 《閃熱の防壁》
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
80%未満…ダメージ-6D
80%以上…ダメージ-7D
100%以上…ダメージ-8D
150%以上…ダメージ-9D
魂炎
- 組み合わせ
- 《氷熱の軍団》
- タイミング
- イニシアチブ
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- シーン(選択)
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 10
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
100%以上…ダメージ+36
150%以上…ダメージ+40
武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジェラルミンシールド | 8 | 白兵 | 〈白兵〉 | -3 | 2 | 6 | 至近 | 機動隊が使用していたジェラルミン製の巨大な盾。意外にも軽い。 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
CランクⅠ | 0 | ランク | ― | 取得時、取得している、[最大レベル:1]以外のエフェクトから一つを選択する。選択したエフェクトの侵食値を-1(最低0)し、最大LVを-1する。ただし、最大LVが現在のLV未満になるようなエフェクトは選択できない。 選択エフェクト:《氷雪の守護》 | |
学園通の友人 | 1 | コネ | 〈情報:アカデミア〉 | 〈情報:アカデミア〉の判定のダイスに+2個する。 | |
思い出の一品(腕章) | 2 | 一般 | ― | 〈意志〉判定の達成値+1。 | |
ブランケット | 1 | 一般 | ― | 〈意志〉判定の達成値+1。ただし、改造元アイテムを所持していない場合、〈意志〉判定の達成値-1。 | |
学園の腕章 | 3 | その他 | ― | 〈情報:〉の判定を行った直後に使用。その達成値+1する。このアイテムを所持している間、隠密状態になれない。1シナリオ3回まで。 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | 27 | 194 | 1 | 0 | 222 | 0/222 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿
桃色の髪にちんちくりんな背格好が特徴の少女。絶えず装着している生徒会の腕章がチャームポイント。よく中等部の生徒だと間違えられる。本人はそのような扱いに対して気にも留めていないような素振りを見せるが、実はメチャクチャ気にしている。
カラー:#FF8D8D
パーソナリティー
[プロフィール]
名前 | 蒼井焔 | 二つ名 | 魂炎 |
---|---|---|---|
愛称 | ほーむらん | ランク | Cランク |
好きなもの | 野球 | 苦手なもの | 高身長 |
Cランク
彼女が学園から与えられたランクはCランク。一時的には爆発的な力を発揮するが、通常発現するエフェクトは室内の温度を調整する程度のモノだと判断されたからだ。
Cランクであること、ちんちくりんな体型であることから同級生から心ない扱いをされることもあるが、持前のメンタリティで全てを撃退している。
経歴
幼少期
日本のごく普通の家庭で生まれ育った少女。スポーツが好きで、小学校の頃はよくいじめっ子の男子とケンカをしていた。特に野球が好きで、バットを持って近所を駆けまわっていた。
そのまますくすくと育っていった彼女だが、転機が訪れたのは中学生二年生の夏。京都へのごく普通の修学旅行中に、事件は起きた。FHの陰謀に巻き込まれ、周りのクラスメイトと共に死んでしまったのである。しかし、彼女だけはオーヴァードとして覚醒。記憶処理を拒否した彼女は学園島に送られたのだった。
学園島
学園島に入った直後の彼女は周囲からの壁を作り、心を開くこともなかった。しかし、クラスメイトの明るい女の子から女子野球部に勧誘され、入部してからは徐々に心を開いていくようになった。
野球部として精力的に活動していた折、彼女は生徒会に呼び出された。曰く、生徒会の役員になって欲しいとのこと。初めは混乱したが、生徒会長による説得により、加入を決意した。
戦法
彼女の行動方針はただひたすらに守ること。その際、己がどれほど傷ついたとしてもそれは彼女にとって重要なことではない。生き残ったことに対する彼女の負い目がその自己犠牲的な戦法を生んでいる。
装備
彼女の装備は巨大なジェラルミン製の盾。学園島生徒会執行部が所持している盾と何ら変わらない。中央に大きく『第三生徒会』と書かれてある。何かとトラブルの多い生徒会において、最低限の秩序を守る装備がこの盾である。彼女はそれなりにこの相棒を気に入っている。
第三生徒会会計の回想
幼少期
土の匂い、川のせせらぎ、心地よい風。故郷と幼いころを思い出すたび、私の脳裏によぎるモノ。
でも、そんなに美しいものばかりだったかなぁ…それなりに嫌なこともあった気がするし、でもそれ以上にやっぱり楽しかったのかも…って、やっぱりそう言うところが普通だったのかな。
校庭のグラウンド。バットを持っていじめっ子を追いかけまわしていたあの頃。はたから見たら私がいじめっ子か。でもさ、泣いている子を指さしてずっと笑っている連中を放っておけるほど、私は大人じゃなかったってこと。
ああ、言い訳だなぁ…もっと上手くやれたと今は思う。
覚醒―1
京都と言ったら、大仏に仏閣、歴史の街!…それ以上に、私にとってはあの―――修学旅行の街。
中学二年生のころ、待ちに待った修学旅行。みんなワクワクしていたし、私も例にもれず前日は眠れなかった。お母さんが早く寝なさいって、三回言っていたのを覚えてる。
カバンにトランプ、お小遣い、お気に入りの文房具、それからしおり…それらを一杯に詰めて、みんなと一緒に学校を出発したっけ。バスの中でちょっとしたレクリエーションなんかをやってさ。私はあんまりこういう時あからさまにはしゃがないタイプだったから、いつもの仏頂面で揺られていたけど、内心、すっごく楽しかった。
ああ、楽しみだ。自由行動でどこに行こうか。神社なんてつまらない所じゃなくて、もっとワクワクするところ―――せっかくなら、京都を飛び出して大阪まで行ってしまおうか。行動範囲は特に規制されている訳じゃない…。電車に乗れば、どこにでも生けるよね―――なんて、考えながら、ふと、窓の外を見やった。
―――あれ、何だろう。
窓の外には大きな黒い球体。両手を掲げて不敵な笑みを浮かべてこちらを見ている。一瞬、目が合った。
――直後。私の視界は180度回転した。
覚醒―2
目が覚めたのは、地獄と化した長距離バスの車内。至る所でくぐもった悲鳴が上がり、視界の中にはところどころ赤黒い靄がモザイクのように広がっている。
―――どうして
私は朦朧とする意識の中、ただそう思った。
ふと、生暖かい感触が手から伝わってくる。
そうだ―――隣の■■■さんの手を、最後に握った気がする。
私は少し安心した。人肌だ。そうだ。みんな生きている。呼吸をしている。早く、ここからでなければ。
私は微かに希望と勇気を持って、握った手の方を向いた。
そこには、肩までしかないヒトの腕があった。丸太のようにただ重く、ぬめりとした嫌な感触が伝わってくる。
―――あ、あぁ……
声にならない声が口から吐き出される。口内に酸っぱい感じが広がるのを感じた。
私は手を離すこともできず。数分―――いや、実際には数秒だったのかもしれない―――逡巡し、動けずにいた。
その時に初めて、私はこのバスが横転していることに気が付いた。
早く、早く、夢なら覚めて欲しい。どうして、こんなことに……
そうして、また目が覚めた時の思考に戻る。疑問、疑問、疑問…。
その疑問を解決する答えが現れた。
「いやはや……これはちょっと、予想外というか、僥倖というか…」
さっき目が合った、不敵な笑みを浮かべた人物が、スッカリその機能を失ってしまった窓から私をのぞいていた。
―――あなたが、これを?
ぼんやりとした思考の中で、私はとにかく疑問を解消したかった。
「ええ、そうですよ。『選別』にあなたはどうやら耐えることができたようだ」
―――せんべつ?
ああ、思考がまとまらない。どうして、こんなに、あたまが、いたいの―――?
私はまた気を失った。
覚醒―3
また目が覚めた時、今度はまた違った地獄が待っていた。
しかし、さっきと違うのは、悲鳴も、赤黒いモザイクもなかったことだ。その代わりに、ひたすらに焼け焦げた嫌な臭いが立ち込めている。
歴史の授業で見たことがある、ベトナム戦争でアメリカ軍が使用したナパーム弾の記録映像のような―――。
少しずつ冴えていく頭で周りを見渡す。
そして、私は気づいてしまう。この惨状の中心にいる人物は私で、私以外の人間が焼け焦げていることに。
―――どうして、どうして、どうして??????
私はボロボロと泣きながら立ち上がり、一歩一歩地面を踏みしめ歩き始めた。
―――あついよ、こわいよ、だれかいないの??
灰がちになった地面の中に、ところどころザクザクとした感触に気が付く。視線を落とすと、そこには焼けただれたクラスメイトのボストンバック。その中に入っていたイラスト付きの修学旅行のしおりを発見する。
―――あ
私はたちまちその場で吐いてしまった。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
―――たすけてよ
「―――想像以上です。まさかこれほどまでとは…」
すぐそこから聞こえる、不愉快な声。
―――黙ってよ
「見誤りました……藪をつついて、蛇が―――――――」
―――黙れ!
戦え…!立ち上がれ……!この命を、魂を、燃やすんだ!
瞬間。私の手は蒼い炎を纏い、暴れ狂う猛牛のように目の前の『敵』に襲い掛かった。
『敵』はたちまち大きく―――まるで玩具のように吹っ飛び、そしてピクリとも動かなくなってしまった。
おかしな角度で曲がってしまった『敵』の人体をまざまざと見ながら、私は驚くほど冷静に、状況を把握することができた。
―――ああ、私はもう死んでしまったんだ
―――でも、どうしてか生きているんだ
その後、UGNと名乗る組織が救出にやってくるまで、私はただただ先ほど一人の人間を死に至らしめた己の手のひらを見つめていた。
学園島
新たな日常
今日もまた、視線を感じる。視線と学校のチャイムを背に、私は授業で使った教科書を片づける。
ここ―――学園島に来てからもう一か月。ここの校舎では「妙なCランクの生徒が来た」ともっぱらの噂だ。
本当は力を隠しているんだろう。とっととRファイトをしてみろよ。受けて立つぜ。
そんなことばっかり言われる。もううんざりだ。
私はため息をつきながら振り返る。またですか、何の用ですかと聞いた。
「焔ちゃんって言うんだね!野球部に見学に来てた…だったら君は、ほーむらんだ!!」
私は面食らってしまった。振り返った先にいたのは、クラスメイトの少女。ほんわかとした雰囲気で、クラスのムードメーカーといった感じの少女だ。
「私、女子野球部に入ることにしたの!ほーむらん!一緒にどう?かっ飛ばそうよ!」
―――私は…別に…
翌日、私はユニフォームを着てグランドを走っていた。
生徒会
学園島は巨大だ。生徒会にはかなりの権限が与えられていると聞く。生徒総会で壇上に立つ生徒会長はどうもぼんやりとした人だなぁという印象を持っていたのは覚えている。うん、それくらい。まあ、私には縁遠い話かな。
いつものようにグラブの手入れをしていた私はぼうっとしながら、今日の練習メニューを考えていた。
そんな時に、友人の呼ぶ声が聞こえた。
「おーい!ほーむらん!生徒会の人が呼んでるよー!」
おや、と顔をあげる。…Cランクの私に何の用なんだろう。最近はトラブルも起こしていないハズだし、心当たりがない。いや、あれかな、喧嘩の仲裁をして…ちょっと取っ組み合いになっちゃったことかな。でも、あの時には私たち以外人はいなかったけどなぁ。
あんまり動かない頭でそんなことを考えながら、私は生徒会室に向かった。
生徒会室は広く、ちょっとしたオフィスのようになっていた。なるほど、自治組織の首班ともなれば、事務作業も膨大な量だろう。生徒会の腕章を身に着けた生徒が忙しそうに動いている。
そんな喧噪やまぬ生徒会の奥。生徒会長の椅子に座っている男と目が合った。
「ようこそ、学園島生徒会へ。キミが高等部2年の蒼井焔くんだね?」
へらへらと笑っているメガネの男は私の記憶にあるぼんやりとした生徒会長だった。
「はい、高等部2年、蒼井焔です。」
うん、と頷く生徒会長は、手元にある資料を見ながら話を進める。
「Cランクのサラマンダー…と、成績は中の下、素行は良く、部活動の後輩からの慕われている」
調べていたのか。何のために?ここで裁判まがいのことでもするのだろうか。
「うん。それに、正義感もある…っと。ピッタリの人材だね」
生徒会長は再び私の目を見て言った。
「生徒会長。お言葉ですが、私は何故ここに呼ばれたのか分かりません。問題を起こした記憶もないのですが…」
たまらず、私は生徒会長に問いかけた。
「いやいや、うん、そうだよね、警戒もするか。いや、私は君をスカウトしたいと思ってね。」
「スカウト?」
「うん、我が学園島生徒会。その会計としてね」
「え、えぇ…?」
どうも、よく分からない。何故?どうして?
「まぁ、急に言われても混乱するだろう。ちゃんと説明はするよ」
そこから10分程、学園島生徒会の目的と私が何故必要なのかを目の前の昼行燈はひょうひょうと語った。
「―――という訳で我々はキミに力を貸して欲しいんだ。返事を、聞かせてもらえないだろうか」
―――私は……
翌日、私は腕章を受け取るため、生徒会室の扉を叩いた。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 30 | ||||
イージーエフェクト | 4 | ||||
1 | 2024-05-22 | 「結成!第三生徒会」 | 30 | 落葉 | 観測窓メタリカねこすろり岸田文雄 |
2 | 2024-07-19 | 「第三生徒会 The Movie」 | 28 | 落葉 | 観測窓メタリカねこすろり岸田文雄 |