容姿・経歴・その他メモ

癖毛の髪を無造作にまとめている、物腰柔らかな男性。
R担の鑑識。UGNエージェントである「あやめ」という女性と恋仲だった。
ある日、ジャームの起こした事件関連の死体が運び込まれる。彼女だった。
遺留品の愛刀に触れたのと同時、オーヴァードとして覚醒する。何もかも遅いというのに。
妖刀に息づくレネゲイドビーイングが見染めたのだ。
持ち主だった「あやめ」の姿を取って現れた“それ”に、彼は縋った。
彼女の遺志を継ごうとした。
はじめのうちは“彼女”の声が聞こえていた。“彼女”を見て、口づけを交わすことが出来た。
時が経つにつれて、少しずつ彼女の顔がぼやけていく。声が雑音に混じり合っていく。
狂いそうになりながらも、それでも彼女の残滓を手放せないでいる。

妖刀「無銘」
使用者の思念を取り込んでいく集合意識体。それがこの刀に棲みついたレネゲイドビーイングである。
使う度に持ち主の精神を少しずつ擦り減らしていくが、すぐに廃人になるという訳ではない。
普段は《ポケットディメンジョン》で格納しており、戦闘時に体内から取り出す。
“彼女”の力を借りる時は一度キスをするのが彼なりのルール。

一人称：僕（素は俺）
兄と妹がいる。３人兄弟の次男。
妹は刑事をやっているがかなり優秀らしい。若い頃は比べられることもあったが年も取った今はいちいち言われることもない。
お酒は飲める方だが、世話に回ることが多いため積極的には飲まない。
一時期都内の大学に進学した甥っ子の面倒を見ていたことがある。彼が地元に帰ってからも時々連絡を取り合っている。
カラーコード：#B168A8

履歴

オーヴァードとして覚醒後にR担に所属。
それまでは鑑識として業務をこなしており、恋人であるあやめにも真実を告げられることはなかった。
デートのすっぽかしを度々したり、突然家に来て寝こける彼女のことを自由人と思っていたが、のちにこれまでの事件記録から陰で戦ってきたことを知る。
無銘“ジェーン・ドゥ”のコードネームは彼女のものを受け継いだもの。彼女の名を残したかった、という想いと、彼女を屠った相手が再度この名前を聞いて姿を現してくれないか、という望みがある。

ジャームとなることなく、死体に成り果てたあやめ。
幾度となく蘇ることが出来る存在であるにも関わらず、どうしても断ち切れなかった絆があった。
その執着こそが、掬星を“こちら側”の世界に引きずり込んだものだったのかもしれない。
―――死者の想いを知ることは叶わないが。

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