古堂家は保有している賢者の石の適合者を一族から生み出そうとしていた。
まず最初にその実験体に選ばれたのが、一族で最も不要であった蛍音であった。
実験は失敗、賢者の石の力により能力に変質が起きたものの、適合者にはなれず、その時の衝撃で記憶も失ってしまった。
古堂家として不要になった蛍音は家から遠ざけられ、一兵卒として適当な支部へと配属させられた。
本家から届く物資は最低限、最低品質のものであり、住まいも衣服も食事も全てが安物である。
それでも本人がその質の悪さに気づいていないがために裕福だと思い込んでいる。

中立・善
ノブレス・オブリージュの意識を持っており、恵まれない者、愚かな思想に染まった者に救いの手を差し伸べようとする。
実際には何も与えられないどころか、ぬか喜びさせ、より絶望に落とすだけではあるのだが。
自ら進んでいけそうな者には、手助けはしつつもそれを見守る方針のため、むやみに不幸をばらまくことはない。

無価値に願いを叶える能力
口にした願いを叶えることができる。
…が、その結末は本物に似た偽物であり、全く価値のないものである。
例としては、金を望めば偽札が手に入る等。
実現が物理的に不可能なことであれば、それが叶った妄想に浸ることになることが多い。
この力の真骨頂は偽物であっても願いを叶えてしまうために、その願いがもう実現することが無くなってしまうという状態に陥ること。
その無価値さに気づくと、自動的にもうその願いが叶わなくなることを自覚してしまうため、大きな精神ダメージを受けることとなる。
口にしたことが勝手に作用するわけではないため意図せず能力が発動するわけではないが、結果をコントロールできないため使い勝手は悪い。
なお、本人は交渉事がうまくいく能力だと思っている。

戦闘力はほとんどないが、能力を使うことで相手の戦意を喪失することは可能。

衝動は飢餓、何でも与えられた(と思い込んでいる)ため我慢力はない方。

黄金色のレネゲイド結晶を身体に宿していることから。