シューターズジャケット：目標値13、ドッジ-1、行動値-2、装甲3、〈射撃〉ダイス+1（基本2：p189）
スタングレネード：目標値5、対象：範囲（選択）、命中した対象に「硬直」「放心」付与。Sr1回（基本2：p186）
ベノムグレネード：目標値5、対象：範囲（選択）、命中した対象に「邪毒（ランク3）」付与。Sr1回基本2：p186）

Dロイス《戦闘用人格》or《奇妙な隣人：プラント》
成長候補
・新規
《魔王の腕》硬直付与。
《斥力の槌》強制移動。離脱可能。
・レベルアップ（余りは〈射撃〉へ）
《フラッシュゲイズ》

　1人の女がいた。

　哺乳類というものは、周囲の成体の庇護欲を喚起するために「可愛らしく生まれてくる」ように出来ているらしく、その女が産んだ赤子もまたそうだったらしい。
　成長するにつれて火種となった男に似ていく子を女は受け止め切れず、最終的に包丁を手に取ったのだった。

　――生きていたければ捻り潰せ。
　その時、誰かがそう言った気がした。
　それが15歳の頃のことだ。

　その後家を飛び出したところをUGNに拾われたが、当初はその育ち故に女性に近寄れず、自身の衝動がコントロールし切れず男性にも近寄れなかった。
　7年間のエージェントとしての訓練や実務の中であれこれ経験していく内、他人の事情でいちいち気を揉むことに疲弊して、対人関係に関しては良くも悪くも浅く小ざっぱりした付き合いで済ませるようになる。
　レネゲイドウイルスにより「常識」が破壊された現代、あらゆる物事に感情を動かしていては身が保たない、と思っている。思考放棄、或いは自棄、或いは母親の顔色を伺い続けた少年時代の反動による自己防衛。事柄から要素を抽出して並べて、それぞれの要素（或いは要素の組み合わせから生じる新たな要素）に対応する判断を下す。情動に任せたアレコレは周りのヤツがやってくれる。適材適所だ。
　この思考に至ったのは、エンジェルハィロゥシンドロームに因って他者の感情に極端に敏感になり、それらを受け取り続けることで神経を擦り減らして失調した経験も要因のひとつである。
　訓練などによって意図的に感受性を閉じていた時期もあったが、現在は感情との付き合い方を覚えてなんとかやっている。

「『愛』も『情』も、美化されただけの低次欲求に過ぎないんですよ」
「血のつながりなんて免罪符にはなりません」

拾い主
https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/dx3rd/?id=2oZbZI