容姿・経歴・その他メモ

☆来歴

目が覚めた時、彼女は小さな町の路地裏に座っていた。覚えていたのはメアリーという名前と同じ名前を持つ少女の都市伝説。帰る場所も行くあてもなく彷徨うメアリーに声をかけたのは、フラット・ホールデンこの町に住む資産家の男だった。彼は優しく声をかけてくれて、居場所のないメアリーに彼の家の使用人という形で、居場所を与えてくれた。

彼含め彼の家族は使用人として知識や技術のないメアリーに家族のように暖かく接し、ゆっくり学ぶ環境を与えてくれた。中でもフラットは娘が出来たかのように毎晩寝る前に、一般常識から雑学、昔話や家族の話、日本という国に行ってみたいという思い、自分の持病や家族に内緒にしている呪いの指輪のお話など様々なお話を聞かせることが習慣になっていた。

そんな中メアリーは自分の本当な家族や生まれた場所など記憶にない過去について調べていく中、フラットに拾われて使用人として、人として覚えることが多く忙しかったため忘れていた名前と別に覚えていた都市伝説のことを思い出す。「あれは過去の私に繋がる鍵なのかもしれない…」そう考えたメアリーはいろいろ調べ、ある晩自分で試してみることにした。

人々が寝静まった音も光も無い深夜の真っ暗な部屋の中、身長を超える大きな姿見の鏡の前に立ち、ローソクへ火をつけた。心臓の鼓動の音がいつもより大きく聞こえる。大きく深呼吸をして覚悟を決めた。

「ブラッディーメアリー、ブラッディーメアリー……
ブラッディー　メアリー」

沈黙が続いた。彼女が何も起こらないことに安堵しようと思った瞬間、後ろから扉を開ける音が響いた。

「まだ起きていたのかい？早く寝ないとまたメイド長に注意されるよ」
優しいフラットの声に緊張が解けたメアリーは彼に返事を返し寝室へ戻ろうとした一瞬、視界の端に見えた鏡に不気味に笑顔の自分が見えた気がした。

優しいく笑うフラットを見たのはその時が最後だった。翌朝彼はベッドで死んでおり、医者は持病が急変したのだと答えた。メアリーはあの夜一瞬だけ見た。あの不気味に笑う自分のことが忘れることが出来ず、私に優しくしてくれた家族にこれ以上迷惑をかけたく無い思いから、フラットの持つ呪いの指輪を持ってその家から姿を消した。


☆情報、能力

○名前:メアリー・ホールデン
コードネーム:純白の少女<バージン・メアリー>
由来はカクテルのブラッディーメアリーのノンアル版バージンメアリーと、海外で有名な幽霊のイメージ像白いドレスの女から取られていて、どちらもブラッディーメアリー(都市伝説)に近くも別物ものいう意味でつけられている。また純白=無垢、無知という意味も含むが本人は認知していない。名付けは友人の出雲(ロイス)

○彼女は都市伝説:ブラッディーメアリー(ブラッディーマリー)が元になったレネゲイドビーイング。過去に使用人として働いていたことがあり、手先の器用さから料理、洗濯、掃除など完璧にこなすが、元々の運動神経の悪さに、呪いの指輪による不運が重なり何もない場所でこけたり、荷物運びをすれば無事に荷物が届くことの方が珍しいくらい運動系は壊滅している。また、社会に不慣れで金銭感覚もおかしいため、客人の応対や、買い物などの仕事もお勧めしない。

○危険な遊び<ブラッディーメアリー>
メアリーは都市伝説が元になったRBで、その力は都市伝説に依存している。彼女は都市伝説通り誰かを呪うことが可能で、強力な金縛りまたは対象を死に近づけることができるが、対象は彼女の瞳に写る1人のみに制限されている。彼女は都市伝説の通りメアリーを呼ぶことができ、こちらはより都市伝説に忠実なため強力で、周りにある鏡面(ここでは鏡、ガラス、水面など一定以上の反射率を持つものを指す)全てを自らの瞳として扱い、一瞬で大勢の人間を呪いにかけることができる。

彼女は鏡面に自由に出入りすることができ、一時的に滞在又は別の鏡面へ一瞬で移動することもできる。また何も無い場所でも大きな姿見の鏡を出すことも出来、一定以上のスペースがあればそれを使い鏡面への移動もできる。
(ポケットディメンション、ディメンションゲート)


☆アイテム
フラットの呪いの指輪
フラットの祖父が十字路の悪魔に富を求めた結果手に入れそのまま受け継がれてきたとフラットから聞かされている。フラットはこの指輪を息子に継がせたくなくずっと家族に内緒にしていた。この指輪を持つものにはお金に困らないが、それ以外で不運に見舞われるとされていて、小さな不幸から悲惨な死まで効果は様々。
(ニーベルングの指輪)

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