あけほしいちもん。日本の中部、佐渡と呼ばれる島に位置する小さな集落で暮らしていたオーヴァードの一族。
明星一門がオーヴァードとして覚醒したならば、『金を生み出し操る』能力に目覚めるという。記録上は室町時代から存在しており、一族の保護と引き換えに当時領地を治めていた大名に巨大な富を齎していた……が。

5年前、一門が持つ能力に目をつけた複数のFHセルの襲撃を受け、明星一門の隠れ里は壊滅した。
抵抗した者はほとんどが殺されたが、連れ去られたごく僅かな生き残りは稀にFHセルやギルドの間で高額で取引されているという。

明星一門が住んでいた佐渡の集落はUGNによって魔街指定を受け、現在は禁足地として封印されている。

コガネ・アケホシは”ペトルーシュカ”が最近外部セルから購入したオーヴァードである。
FHに捕らえられた時点では『黄金を生成する』という能力をうまく発現できておらず、複数回にわたる薬物投与等の改造を施されたあとだったため、多少値段が落ちている個体ではあったのだが。

それでも『明星一門』のオーヴァードは通常のFHチルドレンと比べて桁違いに高額であり、”ペトルーシュカ”がわざわざ購入した理由については不明。気まぐれかな…
コガネ本人は「『明星一門』の血を絶やさないように保護する目的で自分を買い取った」と思っている（”ペトルーシュカ”がそう言ったわけではなく、多分クォータリングに来たときにランカーの誰かが吹き込んだ）。そのことに少なからず感謝しており、恐らく『ギア・ストレイジ』の中では”ペトルーシュカ”に対する印象はかなりいい部類の構成員。

自身を中心として広がる『領域』内部に純金を生成し自在に操る＿＿＿『黄金領域』というものに分類されるオルクス由来の能力を発現したオーヴァード。本来は戦闘向きの能力ではないものの、他者の知識やレネゲイドコントロール技術を直接脳に焼き付ける改造を受けており、比較的高い出力を持つオーヴァード兵士として運用が可能となっている。

その影響によって精神に少なからず異常をきたしており、やや幼児退行気味。能力の行使と同時にテンションも輪をかけて高くなる。言葉は通じるがあんまり話は通じない部分がある……かも。

戦闘スタイルは基本的に巨大な金塊を生成して、射出するだけ。本人の性格のせいか非常に大雑把。

『明星一門』の血を絶やさぬこと、それが暫定最後の生き残りである自分の使命であると考えている。”ペトルーシュカ”の元で仕事をしつつ、素敵な結婚相手を探し出す＿＿＿それが自身の欲望であり、生きる意味である。