物静かな少女。大きなぬいぐるみを常備し、犬型レネゲイドビーイングのポチを連れ歩く。
あまり語彙が豊富ではなく、口下手。感情表現も控えめで、自分の意思を表に出すことに怯えているきらいがある。
一方で心を開いた人間に対しては少しだけ感情豊かになり、笑顔も見せるようになる。

臆病故に普段は隠れているが、素の性格は年相応に幼く、わがまま。そして寂しがり。
大半の人間の前では押し殺すものの、本当は一人が怖いし、新しい物に触れるのも怖いし、日々に不安がいっぱい。
そのため、気を許したわずかな大人とはずっと一緒にいたがる。
しかしいつまでも迷惑をかけ続けることは本意ではないため、逆に自分が誰かを守れるようにこっそりRCの特訓をしている。

彼女の能力は「願い」にある。動物たちに強く願えば共に戦う仲間となってくれるし、心から信じられる人物には事態を打開する力を与える。
「一人になりたくない」「大切な人に傷ついてほしくない」そんな欲望がそのまま誰かの力となるのだ。
しかし自分自身や心を許していない人間には願いが通じず、またあまりに大きなことは叶わない。
力の源はオルクスの因子、そしてソラリスの薬剤。願いに呼応して無意識にそれらを作り出している。

情報収集は動物たちに手伝ってもらい、ポチを介して情報を得る。戦闘ではポチに攻撃を任せ、自身はポチや仲間を支援する。
ポチと彼女はレネゲイドを介した一心同体であり、一方の死やジャーム化はもう一方にも影響を及ぼす。

彼女には頼れる大人がいなかった。
あったのは大きな屋敷と食料、それから金銭。一人で暮らすだけなら不便はしなかったが、それだけだ。
一人になる以前の記憶はなく、両親のことも知らない。まともに教育も受けていない。
一般常識も頼りもない彼女にとって、外の世界は未知の塊であり恐怖の対象でしかなく。ずっと屋敷に籠る生活を続けていた。

唯一家族と呼べる存在が、何故かずっと一緒にいた犬のポチだ。
心の支えを持たない彼女にとって、ポチだけが唯一の味方であり、救いだった。
彼女にはポチの考えていることがなんとなくわかり、ポチにも自分の意思が伝わっているように見えた。
それが普通のことだと思っていたのだ。


しかしある時、家からポチがいなくなってしまう。
ポチを失えば、自分は本当に一人きり。怖くなった彼女は、ポチを探しに初めて屋敷の外に出た。
生まれて初めて見る自分とポチ以外の存在。体の大きな、自分と似た形の生物。
しかしポチと違って考えていることがわからず、怯えた彼女は廃墟に身を隠した。

そこに現れた別の大人。そして、怪物に変わり果てたポチ。連れて行かれた先にいた、UGNと名乗る集団。
彼らに助けられ、ポチも救われ。彼女は、ようやく自分の殻を破り、そして優しい大人と出会えたのだ。


UGNで教育を受け、知識を身に着けた今、浮かび上がるのは2つの疑問。
1つは、なぜポチが暴走したのか。
ポチは「レネゲイドビーイング」という存在で、共生関係にあるという。ポチの命と彼女の命は繋がっているため、お互いの考えていることがわかるというのだ。
しかし、理由もなく暴走する筈がない。兆候も見えなかった。何者かに人為的な手を加えられた可能性がある。

加えてもう一つの疑問が、自分自身について。
UGNの研究者曰く、既に彼女はヒトとしての生命活動をしておらず、ポチと繋がることでレネゲイドを介して延命しているレネゲイドビーイングだという。
自分は何者なのか。その問いの答えが、失われた過去の記憶にあるとしたら。
いずれそれを知った時、彼女はどうなってしまうのか。

控えめな火力で殴りながらオートアクションで味方を支援するサブアタッカー兼サポーター。
ミドルの調達やクライマックスでの味方の回避や攻撃など、万能に扱える《妖精の手》を振り回す。
オートアクションを連打していると侵食率が馬鹿にならないので慎重に扱う。またシナリオ3回しか攻撃できないのも注意。

シナリオクラフトでNPCとして初登場した際は《狂戦士》などを使った純支援役だったが、新緑の使徒と被るので大幅変更。
強力なオート支援は据え置きで、メジャーではポチと共に戦えるようになった。

正直《ヒューマンズネイバー》が邪魔なのでレネゲイドビーイングにしたくなかった。
でもシナリオクラフト内でそれっぽい設定を生やしちゃったので渋々取得。
性能的にはオリジンはサイバー一択だが、そんな訳ないのでこれまた渋々ヒューマンを取得。多分使わない。

自前の火力はほぼ据え置き。EAを導入すれば話が変わるが、基本環境で考える。
・《力の霊水》…《力の法則》と合わせて最大9Dの他者火力
・《束縛の領域》…〈交渉〉Lvを上げてから。《妖精の手》も噛ませて攻撃を打ち消す。《時の棺》でよくね？
・《領域の盾》…ロイス管理。見た目より強い。
・《要の陣形》…攻撃対象を3体に。【行動値】が低いのがネックか。
・《絶対の恐怖》…装甲無視。だからどうした感が強い。

参加PC:“｜血喰らい《Bloodeater》”清水 ゼラ“｜御祖神《みおやかみ》”アマテラス“｜戦術支援型自律人形《ヘルパードール》”テディ・ブラウン
ポチが謎の暴走をし、屋敷から脱走。慌てて追いかけるも、怪物と化したポチと遭遇し、彼女自身はUGNにより保護される。
UGNによりポチが元通りになった後はN市支部に保護され、一般教育を受けることに。
彼女の停滞していた時間が動き始める。