容姿・経歴・その他メモ

世界の外側でオーヴァードの"世界"と"世界"を繋ぐ鉄道。CRC、RW、BC、EL……etc.
オーヴァードの無数の可能性に繋がってる世界を行き来するための鉄道が存在している、そんな世界の秘密にたどり着いた者の大半は彼女に会ったことがあるだろう。

"オーヴァード・トレイン"の運用全権保持者。それが"車掌さん"である。

車両の整備。駅の利用者の対応。駅弁の作成などその全てを担っており世界の外側の真実を知ったオーヴァード達のサポートを担う看板的存在である。
元は一般世界の出で、最初に世界の外側に迷い込んだ一行の一員に過ぎなかったが多くの世界を観測し別の世界から別の世界を攻撃する意思を持つ者達の存在から各世界を護る必要があるという事で有志を集め、世界移動の健全な運用を行うべく"オーヴァード・トレイン"は結成。彼女はそこの管理者になり、以前の名から"車掌さん1号"と名を改めた。
1号なのは彼女が一人目の車掌であると同時に2号以降のRBが彼女の姿を模倣したため、彼女達の姿のオリジナルである事を示している。

履歴

運行を始めて以降、一つ一つの世界から出て来る人は少ないもののいろんな人々が"オーヴァード・トレイン"に乗る所を見て来たが、彼女が一番顔を合わせる機会があったのはオーヴァードがヒーローを務める世界。"レネゲイド・ウォー"時空からの出身である一人の若者だった。

世界の外側に降り立った彼は多世界規模の進行を行う悪の意志に立ち向かい、"オーヴァード・トレイン"を使って各地へと降り立ち戦う事を決めた。
以降、世界がピンチになるたびに彼は列車に乗って出撃するのが当たり前になった。
5年が経ち、10年が経ち、20年を過ぎたあたりでようやく自分が世界の理から外れて、肉体の時間がほぼ進まない不老の存在になっている事に気付いてもなお、彼はさらに何十年も戦い続けた。その都度彼を送り出していたのは車掌さん1号だった。

何十年に渡り、彼女の拠点でもある駅で彼と顔を合わせ発車時刻まで談笑する日々を過ごした。
何十年に渡り、出発前に彼女の作った駅弁を受け取って元気いっぱいで飛び出していく背中を見送った。
何十年に渡り、傷を負って戻ってくる彼の身を案じ、その都度問題はないよと笑いかけて来る彼を迎えた。

彼女は気付いていない。いつしか乗客の中で彼を優先して対応してしまうほどに惹かれてしまってる事に。
彼女は気付いていない。車掌さんはみんな自分と同じ姿をしているのに彼はいつもオリジナルである自分だけは見分けて会いに来てくれるほどに惹かれている彼の想いに。

誰かに恋する事が誰より下手なせいで、ずーっと恋が進展しない二人の日々は何十年に渡り今も続いている。
そんな永遠の恋する少年少女を続けている二人の姿に"一体いつになったら進展するんだ"とヤキモキしているのはむしろ外野の連中の方だという事にも気づいていない。

「もう付き合っちゃえよ！！！」

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