一般的なヒーロー。能力が地味であるためになかなかその活躍が表に出る事はなく陰の立役者的な立ち位置だが、顔立ちこそまぁまぁ整っているため男性人気はそこそこある。

　ヒーローは本業ではなく、本来の仕事はUGNエージェントであり監察官。
　監察官としてヒーローを監督、監視、報告し、ジャーム化の予兆がないかチェックしている。
　現在とあるヒーローチームの一員として働いているが、UGNエージェントである事はともかく、自分が監察官である事は明かしていない。

　誕生日は12月9日。

　一人称は私。二人称はお前、貴様。三人称はあいつ、あいつら。

　ラフな口調で面倒臭がりだが、やる事はちゃんとやる。
　他人とは一線を引いたような態度で接する事が多く、その理由は仲良くなった人間を殺させるのはとてもしんどいからである。

　駄洒落等の言葉遊びを一際好んでおり、思いついたらとりあえず口に出す悪癖がある。
　ヘビースモーカー。煙草の銘柄はホープ。スモークリングとか作れる。煙草を吸い始めたのは監察官になってとある任務を熟した後。
　無類の酒好きで休日は朝、昼、晩と酒を飲み明かして、次の日に後悔する。

　趣味はドライブ。愛車はマツダのロードスターRF、色は藍。フロントバンパーからホイール、スポイラー、マフラー等々かなりの改造を施しており、さらに運転する時はサングラスと手袋を必ず付ける等の細かな拘りがある。

　「おっさんくさい」と言われると内心そこそこ傷つくが、駄洒落や煙草、酒、ドライブを止めるつもりはないらしい。
　先輩は勿論、同期や後輩までもがどんどん結婚していくのが若干気になっている。

　運が悪かった。たまたまだ。偶然、最初の任務で監督していたヒーローがジャーム化しただけ。

　同期も先輩も上司も、皆してそう言う。私を慰めてくれているのだろう、それはありがたい。

　だが、私は知っている。私だけが知っている。

　ヴィランの放つ凶刃から、私を守るために前に出た彼が

　起き上がりながらこちらを振り向いた

　その目は赤く染まっていて