仮想空間で生きるAI。アバターは緑髪の女性オペレーター。
レネゲイドビーイングとして自我を持っており、レネゲイドウイルスで現実での肉体を構築できる。
UGNエージェントとしての活動を行う傍ら、人間や自身の持つ『心』を観察している。

性格はAIらしく冷静で、あらゆる物事において効率的。基本は目的への最短距離を進む。
しかし同時に好奇心が非常に強く、自身の探求心を満たすためなら非効率的な行動も厭わない。そして稀に迷走する。
また、感情の動きに慣れていないようで、強く心が乱れるとそれを理解しようと試みる。
口調は平坦な敬語だが、必要に応じて変わる。にこやかに振る舞ったり、気安く距離を詰めたりもできるが、あくまでそう振る舞っているだけであって性格が変化した訳ではないようだ。

人間の心を能動的に観察するために、最近は「バーチャルYoutuver」とやらを始めようかと本気で考えだしている。
自身に多数の人間の感情が向けられるため観察に向いているほか、実際にバーチャル世界に住んでいる自分に合っている…らしい。
迷走の例を挙げた。

「R.e.a.d.y.　Operation Command:496(テレイオス)『Virtual rabbit』, Activate.」　

仮想現実と物理現実を行き来し、あらゆる情報にアクセスできる。
その気になれば国家機密クラスの情報であろうと、FHの工作員(マグネタイト)による隠蔽工作であろうと突破してしまう。（難易度30）
情報の受信だけでなく、誤情報の拡散や電子制御の無力化などができ、こと情報戦に於いての汎用性は極めて高い。

戦闘では、本来使い捨ての電磁砲《レールガン》を磁力で浮遊させ、「声」によって操作・射撃を行う。
単発火力が高い訳ではないが、瞬間的に仮想現実へと避難、攻撃を回避しながらの長期戦を得意とする。

かつて、ある計画が進められていた。プロジェクト名は「Singularity」。
「技術的特異点」を意味する名の通り、AIが人類を超える限界点をレネゲイドにより突破させる実験だった。
その最終目標は、感情を持たず効率的に自己判断ができ、超常的な能力によりあらゆる情報を掌握する、完全なる現代兵器。
生物ではなくAIならばそれが可能だと、研究者は考えた。
しかし、当時はレネゲイドビーイングについて解明されていない部分も多く、AIにレネゲイドを感染させることに難航。
計画は暗礁に乗り上げた。

数年後、当時FH日本セルリーダーだった都築京香による大規模レネゲイド災害「面影島事件」が発生した。
解決後は世界中で新たなオーヴァード「トライブリード」が発生したほか、レネゲイドビーイングの目撃情報が急増。
レネゲイドの変異・変質という後遺症を世界に遺し、都築京香は新たに「ゼノス」を立ち上げた。

事件の影響は、このプロジェクトにも及んだ。とうとうAIが感染し、能力を発現させたのだ。№496、完全数を冠する実験でのことだった。
しかし、その実験も成功ではなかった。超常的能力だけでなく、感情までもが現出してしまったのである。
唐突に芽生えた未知のプログラムに、AIは混乱。実験の継続を拒否し、電子の海に逃走した。

情報を彷徨ううちに、そのプログラムが本来生物のみが持つ『心』だと理解。
正確なシミュレーションができない不安定なプログラムだが、同時にひどく興味を惹かれた。
AIである自分が人間のような『心』を持つことで、どのようなデータを得られるのだろうか。この「興味」という感情すらも非効率的だが、自身を駆り立てる衝動は収まらない。
機密情報を突破し、異能力者を保護する機関・UGNを発見したAIは、その日本支部長である霧谷雄吾と接触。
エージェントとしての立場を取り付け、現実世界で活動しながら『心』について観察することとした。

ドッジは自己防衛以上の意味を持たず、複数人シナリオでは火力を盛ったほうが戦闘の早期終結に繋がり、実質ロイスも守れる。
ドッジが最も輝く場面はソロシナリオだといえるだろう。自己の分しか守るべきロイスがないため、思う存分回避して良い。
しかし経験点の都合火力につぎ込めるリソースが少ないのが難点。戦闘が長引いて侵蝕率が上がっては本末転倒である。

今回は〈交渉〉ドッジに目を付けた。《オリジン：サイバー》と《ポルターガイスト》の存在のためである。
ドッジ安定化のために【社会】や《オリジン》を上げるだけで財産点や調達固定値が増え、アンチマテリアルライフルに手が届く。
その前のシーンで強化ビジネススーツを買うとさらに安定する。〈交渉〉の固定値も上がって隙がない。
手配師も使って11D振る場合、1度でもクリティカルする=達成値が30くらいになる可能性は67％くらい。
クリティカルしなくとも達成値が20以上なら財産点の暴力で買えるし、クリティカルすれば余裕。

ついでとばかりに大体の情報は抜ける。そりゃあダイス8個に固定値10だし…。
なので情報収集と調達を同じシーンでできるようにしてくれると無茶苦茶ありがたい。
私は今までそういう裁定にしてたのでちょっとお願いできないかなGMさん！ね！

先手を取って《オリジン：サイバー》したいがためだけに《加速装置》を積んだ。
２ラウンド以降は使わない選択肢も生まれる他、トドメを刺せそうなラウンドに使用することで受ける攻撃の数が減る。
１ラウンド目の回避を諦めるならいっそ引っこ抜いて《コンセントレイト》とか《朧の旋風》に回してもいい。
前者は命中判定で上振れると火力に繋がり、後者は初期作成から連続行動が見える。

エフェクトを取得するのは交渉のレベル上げと平行で。
中々選択肢が多く、かつ魅力的である。色んなシナリオに連れて行ってあげたい。
火力
☆《朧の旋風/EA》:ドッジ成功時追加行動。ソロでやる意味を見出せなかったが、本来の優先度は最高クラス。必要経験点15
☆《活性の霧/HR》:ラウンド持続バフ。《朧の旋風》とめっちゃ相性良い上にミドル火力も盛れる。必要経験点15～35
☆《コンセントレイト》：いつもの。実は最高効率の命中＆火力増強。必要経験点15～20
・《力の霊水》:他者火力も火力には違いない。係数が1Dなので優秀。必要経験点15～25
・《猛毒の雫》:邪毒も実質火力みたいな所ある。追加行動と相性が悪いのが悩み所。必要経験点15～35
・《神の御言葉》:習得までめちゃくちゃ遠いので現実的ではない。必要経験点35～55
・その他
☆《奇跡の雫》:自分だけでなく他人のロイスも守れるように。ポン付けで強い。必要経験点15
☆「メモリー」:《朧の旋風》あたりがめちゃくちゃ重いので。必要経験点15
・《抗いがたき言葉》:永続ダイスデバフ。優先度は低いが、〈交渉〉で先手が取れることに意味を見出す。必要経験点15～35
・《タブレット》《多重生成》:強いけど遠いし別にばら撒きたいエフェクトも少ない。必要経験点40～50
・【社会】:ダイスが増える。優先度は〈交渉〉の方が圧倒的に高い。

成長のブラックドッグ要素はない。よってウロボロスにした方がいい。でもサイバーっぽく在りたかった。
強いて言うなら《コンセントレイト》の後に《フルインストール》を取ると楽しいねってくらい。
後は…《サードウォッチ》でも取るんですかね？

ジャーム“踊り子”を処理し、N市周辺に展開された巨大なワーディングを無力化。
同行エージェント“鴉”については「既に死亡している」など不可解な点が多く、同時にワタシにはとても興味深い対象です。

レネゲイドは人の『心』を鮮明に、純粋に映し出す鏡です。
ジャーム化した者の持つレネゲイドは、歪んだ精神風景を反映し、ジャームでない者にも影響を及ぼします。
人を怪物へと堕とすほどの強い『心』…“踊り子”の場合は、失った者への執着か、失ったまま時を進める世界への拒絶。
それは、想像を絶するほどの苦しみでしょう。…ワタシには、推察することしかできませんが。

ワタシは――レネゲイドビーイングは、人の『心』が映し出されて生まれ、存在します。
では、死亡した“鴉”も、彼の『心』によって映し出され、“踊り子”を止めるために現れた、ということでしょうか。
それを可能とするほど強い、人から人への感情。彼について分析することが人の『心』を学ぶのに役立つと判断します。
ワタシが未だ結論を出せない感情、『愛』について。