容姿・経歴・その他メモ

東京某所に居を構える探偵事務所、『La`cryma』の所長にして嘗ては神城グループの後ろ盾を得ながら活動していた元ヒーロー。
生まれつき虚弱体質とそれに伴う合併症を患っており、自宅と病床を行き来する生活を余儀なくされていた。

しかし6歳の時、遂に意識不明の状態に陥ったままの状態となってしまい、次に意識が戻ったのはそれから数年後の事だった。
そして目覚めてからの話で父が自分に最先端医療を受けさせる見返りに神代グループをスポンサーとし、ヒーローとなって活動を行っていた事。
治療の効果が見られなかった為に苦肉の策としてレネゲイドウイルスを利用した医療技術を施され、その影響でオーヴァードへと覚醒してしまった事を知る。

人ならざる者に変わってしまったことに多少の戸惑いこそあれど自分の命を繋ぎ、五体満足の身体を与えてくれた周囲の人々への感謝を胸に同じくヒーローになる事を決意。
リハビリを経てから夜来学園へ入学、認定テストを難無くクリアし、卒業後は中堅ヒーロー事務所に所属と順当に歩を進めていった。

治療の経過観察と銘打たれた神代グループの支援を受け、名門校を卒業した二世ヒーローとして将来を嘱望され、自らもヒーローとして大成する事を疑ってはなかった中で事件が起こる。
仕事自体は単なるヴィラン討伐だったのだが、二次被害で発生した多数の怪我人の救助で力を酷使し過ぎた同僚の一人が衝動に呑まれてジャーム化してしまったのだ。

自分を含めた現場のヒーローで無事に対象できたものの現場が現場だった為に目撃者が多数存在し、任務中の死亡や引退等の一般的な理由付けが不可能になった結果、同僚の件はヒーローの動向を内側から調査する為に潜んでいたヴィランだったというカバーストーリーで公に処理された。

内偵の存在に気付くことなく公の場に晒したとして事務所の評判はガタ落ち、同僚の名は裏切り者として不当に貶められる。
その惨状に失望し、正義の在処を見失った青年は無造作に投げ捨てられたヒーローズクロスと共に忽然と姿を消す。
そうして暫くの時を経て、閑静な路地の片隅に一つの事務所が建てられた。

人物

少々気分屋な部分もあるが、基本的にはお人好しで甘い性格。ヒーローの証を捨ててヴィジランテに落ちたものの、あくまでも現状の世界構造を許容できないからでヒーローとしての矜持と父への憧れは捨てておらず、そのせいか探偵でありながら報酬の話をする前に手を貸してしまう事が時々ある。
偏見や先入観を忌み嫌い、何よりも知って理解することをポリシーとしており、知る事より知らない事の方が恐ろしいというのが口癖。
その姿勢は敵にすら向けられるが、理解した上で相容れない相手と分かれば一切の容赦を無くして相対する割り切りの良さも兼ね備えている。戦闘では血の大剣を創造しながら間合いを高速で詰め、勢いのままに粉砕していくのが基本戦術な模様。

また、過去受けた治療による後遺症として慢性的な頭痛を患っている。戦闘などのレネゲイドがより喚起される環境下で更に酷くなる症状でヒーロー時代は神城グループからの支援で送られてきた薬剤を飲むことで緩和してきたが、繋がりが断たれた現在は気力で耐える他ない状況らしい。

セッション履歴