容姿・経歴・その他メモ

ライフパス
　剣豪・信楽まほろは、N県の山奥に篭り剣術の修行に励んでいた。
　今からおよそ10年前のある朝、その日はよく晴れた日だった。彼がいつものように屋外で居合の特訓をしていると、突然雷鳴が響いた。何事か、と空を仰いでもただ青い空が広がるばかりだった。
　やれ気のせいかと修行に戻り、竹に捲くった藁人形へ日本刀を振り上げたその瞬間、雷が剣先に落ち感電した。幸い一命は取り留め記憶も損なわれなかったものの、右半身不随になり動かせなくなってしまった。
　しかし、それは同時にオーヴァードへの覚醒を表していた。コントロールを失った右半身は、あくまで人間の脳と神経細胞との連携が麻痺しただけだ。彼は、レネゲイドウイルスを活性化させたときだけ、神経細胞とレネゲイド細胞とを接続させ自在に操るようになるのだ。その可動域は人智を超越しているのだが。
　彼がチカラを行使するとき、彼は松葉杖に仕込んだ妖刀を、右腕に直接装備し神経細胞にアクセスする。いつかこの杖が不要になると信じて。

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