容姿・経歴・その他メモ

「また覚醒者か……。ようこそ、このくそったれた裏側の世界へ。一応このUGN・N市支部長の神城希更祇だ。」

UGN・N市支部長を務めるオーヴァード。世界的コングロマリットの創始者一族の傍系出身だが、過去に様々な時流に巻き込まれた結果、今の地位にいる。
支部のカヴァーである「希城リクルート」も一応神城グループ傘下だが、目立たないように末端に位置する人材派遣会社である。
（そのため、建物自体は小さめの普通のオフィスビル）

いつもけだるげで、ゲーム好き。隙あらばカードゲームやボードゲームに興じている。
ただ、やることはやっているため文句が言いづらいという厄介な奴。


自身の傘下のUGNエージェントやイリーガル達を「駒」と堂々と呼ぶ。
「俺の戦力ってのに間違いないだろ？」と。

ただし、捨て駒戦術を嫌う。
「現実にゃあゲームみたいにリセットなんてないし、オーヴァードは替えが早々きかないからな。大切にして損ないだろ？」
とは彼の言。
だからこそ、厄介事が起こると心底めんどくさそうな顔をしながら必ず全然に出てくる変わり者の支部長である。



――いいか新人。一つだけ覚えとけ。危なくなったら逃げろ。命がありゃあ大体何とかなる。それにな、それでもミッション達成できるようにしとくのが、俺の役目ってもんだ。


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・読まなくてもいい過去設定

25年前に、男児に恵まれなかった直系一族に半ば強引に引き取られ、後継者として育てられた。
義妹が生まれても最初はその立場は変わらなかったが、レネゲイドウイルスの発生とともに早月に才覚が認められたため、周囲が希更祇派と早月派に分かれ始めた。

彼自身、早月の才能に気づいたことと、身内での争いを嫌ったこと。

この二つの理由から、廃嫡を望んだ。だが、その時にどうせ消すのだからと実験台になることを強いられた。オーヴァード覚醒への実験。当時まだ確立されておらず、死刑に近いものだったが、彼はそれを引き受け、表舞台から消えた。


オーヴァード覚醒の実験は成功した。”してしまった”。

実験施設は彼の覚醒時に発生した高圧電流により全滅。当時は彼自身も死亡したと扱われたが、彼は生き延びていた。

そこで、彼は見てしまった。自らが目覚めた力で死にゆく人々を。
彼がそこで感じたのは、「こんな犠牲が、世界中で起こってるのは間違ってる」だった。

彼が今、UGNに身を置いているのはその時感じた衝動が故。

レネゲイドウイルスの引き起こす事件での被害者を、手の届く範囲で出さないためだった。

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・高貴な生まれで、「ノブレス・オブリージュ」の精神を叩きこまれているため、力を得た時、守る義務があると無意識に思った。

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