ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

来路翅 夜露 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

血濡れの足跡ブラッドウォーカー来路翅 夜露クロバネ ヨツユ

プレイヤー:トコリウト

そこのお嬢さん。ね、何してるの?
ボク、今暇なんだよねぇ。キミはどう?




年齢
16
性別
星座
不明
身長
165
体重
平均より軽め
血液型
不明
ワークス
何でも屋
カヴァー
高校生
ブリード
クロスブリード
シンドローム
ブラム=ストーカー
キュマイラ
HP最大値
31
常備化ポイント
4
財産ポイント
0
行動値
5
戦闘移動
10
全力移動
20

経験点

消費
+0
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 父さんは、、、研究者。ボクは暗殺者。ねぇ、父さん見てない?
犯罪者の子
経験 ん、伝説?んー、マフィアグループ一つ壊滅させたとか?
伝説
邂逅
同行者
覚醒 侵蝕値 僕の手前に誰かがいて、僕がならなければ、僕の後に誰かが来る。そんなのは嫌だった。
素体 16
衝動 侵蝕値 元より誰からも必要とされてなかったんだ。だったら別に要らないよねこんなもの。
自傷 16
侵蝕率基本値32

能力値

肉体5 感覚2 精神1 社会1
シンドローム1+3 シンドローム2+0 シンドローム1+0 シンドローム0+1
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長0 成長0 成長 成長0
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正0
白兵3 射撃 RC 交渉1
回避1 知覚1 意志 調達1
情報:噂話1
情報:裏社会2

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
父親 執着 恐怖 父さんはいい人だよ。父さんは何も悪くないから。
同行者 玉野椿 尊敬 不安 先輩としては尊敬してる。
シナリオ 白銀 アスカ(しろがね あすか) 好奇心 不安 ねぇ、どうしてキミは帰ってこないのかな?帰えれる場所があるのに。
伝説の証人 “バニーホップ” 好奇心 嫌悪 愉快な子だよねぇ。こういう子は飽きないから嫌いじゃないよ。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
ターゲットロック 3 セットアッププロセス 自動成功 単体 視界 3
シーン中、対象一体に対し攻撃力+[Lv×3]。複数体攻撃には全て効果なし。
赫き剣 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3
使用時[Lv×2]以下の任意HPを消費。白兵武器、赫き剣を生成。
破壊の血 4 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 2
《赫き剣》効果アップ。武器の攻撃力+[Lv×2]。ガード値+3。-HP2。
ハンティングスタイル 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 1
戦闘移動。離脱可。接触しても移動可。封鎖影響なし。1シーンLv回。
コンセントレイト:ブラム=ストーカー 2 メジャーアクション シンドローム 2
C値-Lv。
鮮血の一撃 1 メジャーアクション 〈白兵〉 対決 武器 2
白兵攻撃。白兵判定D+[Lv+1]。メインプロセス終了時、HP-2。
ブラッドリーディング 1 メジャーアクション 自動成功 単体 至近
主の情報を読み取るエフェクト。性別、年齢、その時抱いていた感情などを看破するする事ができる。〈知覚〉判定を行わせてもよい。

コンボ

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
《赫き剣》 0 白兵 〈白兵〉 0 +[消費HP]+2 0 至近 刃渡り20㎝ほどのナイフ。
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
携帯電話 0 その他 何もついていないシンプルな携帯。
アクセサリー 0 その他 欠けた鉱石をペンダントにしたもの。
自身を傷つけ、血を武器とするため。
自動巡回ソフト 2 その他 〈情報:ウェブ.噂話〉 〈情報:ウェブ〉または〈情報:噂話〉の判定直前に使用。判定D+1
コネ:噂好きの友人 1 コネ 〈情報:噂話〉 〈情報:噂話〉の判定D+2
噂話を仕入れてくる友人。
コネ:情報屋 1 コネ 〈情報:裏社会〉 〈情報:裏社会〉の判定D+2

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 8 122 0 0 130 0/130
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

▼シナリオネタバレ有り▼

シナリオ【未定】

▶︎ハンドアウト

▶︎前半

▶︎中半

▶︎後半

▼シナリオネタバレ無し▼更新日(2025/7/22)

セリフ集

「ボクは、来路翅 夜露。コードネームは血濡れの足跡ブラッドウォーカーだよ。よろしくねぇ~」
「運び屋に、強盗。潜入に、暗殺。依頼であれば喜んで。ボクは何でもござれな何でも屋だよ。」
「お嬢さん、ご機嫌いかが?」
「○○君ね、よろしく。」
「なに言ってんの?バケモノの使い道なんてひとつだけでしょ?」
「ふーん、でキミはどうしたいの?」
「ま、何でもいいけどさ。」
「そこに恐怖心は無いのかって?あったらとっくに辞めてるでしょ。」
「ごめんね〜ボクそういうのいっちばん嫌いだからさぁ」

性格

社交的、嘘つき、気まぐれ、自由人。

説明

不登校気味で有名な少年。殺し屋。
なのだが、最近は人探し、猫探しと割となんでも引き受けていたりする。

愛想は良く明るいため、友人はそこそこいる。
大人数で遊ぶ事は少ない。

人の感情を読むのが得意で覚醒時に《ブラッドリーディング》を得た。
が、今度は読めすぎてしまい感情や思いに振り回されるようになっている。
ときおり酔って吐いてることも。

内容を聞き流してる事も多く、ぼーっとしている事がある。

自身が手にかけた者は一人一人覚えており、
失った者達のその後を気にかけている。

その為、自身の素性を隠した上で、遺言や残された想いなどを
何かしらの形で伝えるなどしていたりする。

ペンダントは拾われた時に貰ったもの。
自傷癖あり。

生きる気は無いし、自己犠牲も平気でするけど
他人が死んだり苦しんでいたりするのを見るのはとても嫌。
だから、何かとちょっかい出しがち。
「あのさ、別に君に対してどうこう言うわけじゃないし、関係ないからほっといてもいいんだけど」
「僕の前だけはやめてくんないかなぁ、そう言うのだるいしウザいんだよねー。」

夢のある話とか、考え無しの純粋な正義感を毛嫌いしている?
「そんな甘くて愉快な話なんて、物語でしか無いし、信じられるわけないよね。」
「実際それで解決するなら、みんな救われてる。」
「まぁ…別に、否定はしないけどさ」

気に入った人の物を貰うのが好き。
(アクセサリー、吸いかけのタバコ、飲みかけのジュース等)
「綺麗なの持ってるね。いいなぁ。」
「ね、一口だけ貰ってもいい?キミのなんだか美味しそうでさ」

▶好きなもの
サメのぬいぐるみ。チョコレート。タバコ。血。

▶嫌いなもの
人間。嘘つき。タバコ。血。

過去

貧乏だった両親はボクを捨て、ボクは知り合いの家を転々としていた。
だが、必要以上に相手を読めてしまうボクは気味が悪いと追い出されてしまう。
そんな日々を繰り返し内心諦めつつも愛想良く、いい子に。
そう過ごしていくうちに、現父の元へと拾われる事となった。

現父は闇市と繋がりがあり、子を実験ラットにしたり、闇市で売り捌いていたりした。
ここに来たからには最後、使い潰されるか売られるかの二択。
案の定、ボクも同様に扱われる事になった。
この頃には、もう全てがどうでも良かった。

そう、どうでも良かったのだが。ふと、何かが聞こえた。
最初こそ幻聴だと思ったものが、日に日にハッキリとしてくる。

それは死んだものの声だった。
おびただしい血の跡が残るこの部屋から声は聞こえてくる。
悲鳴や苦しみ、恐怖や悲しみ。その声はボクに逃げるよう伝えてくる。
うるさくてうるさくてしょうがなかった。

いくら声が聞こえたとて、ボクは逃げることなんて出来ない。
逃げた所で行先なんて何処にもない。
だから、ボクはここに残る事にした。

出来るだけここに残り続けて、後に続くであろう犠牲を先延ばしにする。
そうする事で、この声に答える事にした。それが何も無いボクに出来る唯一の事。
ーーーー
いつしかボクは父さんの命令で誰かを殺すようになっていた。
今では、父さんの声や想いが聞こえる。だから、それに応えようと必死になった。

父さんは苦しんでいた。今までの事も含めて全て。
だから、ボクは助けたかった。こんな何も無いボクを拾ってくれた父さんに。
恩を返したかった。認めて欲しかった。
例えそれが本当の父でなかったとしても。
ーーーー
光が差さない密室の中で一人倒れていた所を拾われた。
外へ出るとそこに父さんの姿はなく、後に行方不明になったと知った。

交友関係

▶︎父
現在は行方不明の父。子を引き取り闇市に売るため人体実験を行っていた。
元から精神異常をきたしており、虐待などしていた。

▶︎情報屋

▶︎噂好きの友人
同じ学園の生徒。学園の七不思議から、UMA、人の色恋沙汰と、色々何かと知っている。
話したがりの自慢したがり。

コンボ名

穢れ刃ケガレバ

キーワード

嘘、偽り、血

通過シナリオ

2025/09/03
【ワールド・エンド・ジュヴナイル】GM:まっきぃさん

履歴

▼ネタバレ有り▼(時系列順)

【ワールド・エンド・ジュヴナイル】

GM:まっきぃ「白銀アスカ」「“バニーホップ”宇佐木マイカ」
PL:PC>芋食虫さん「“紅蓮の弓矢ルミナス・アロー”|煌上 焔」、PC3>23142さん「“店主てんしゅ”|上月 空」

ハンドアウト

UGN日本支部のイリーガルとして任務で送り込まれたのは、
オーヴァード能力を持つ少年少女たちの集団、"リベレーターズ"という組織だった。
自由を謳歌する彼らの中で、キミは潜入中に消息を絶ったという日本支部のUGNチルドレン、白銀アスカに出会った。

交友のあるNPC

▶︎情報屋兼伝説の証人

"バニーホップ"宇佐木うさぎ 舞華まいか

 本名を秘密にしている情報屋。その正体は不登校で引きこもりの学生。コードネームと同じ名前を持つドローンを愛用しており、情報や物資でのバックアップを完璧にこなす。口下手で皮肉屋で、正反対ともいえる少女ではあるものの、仲はそれなりに良好。
 夜露が殺した者の遺族について、聞かれずとも調べ、それとなく教えてくれる。そのことについて触れることはないが、たまに感謝の品を贈るのが約束となっている。

「愉快な子だよねぇ。こういう子は飽きないから嫌いじゃないよ。」

よそキャラ解釈

▶︎煌上 焔
仲間思いの素直で優しい子。大切な仲間や支部長が困っていたら手伝わずにはいられない。が、今回どちらの言い分もわかってしまい、コウヤを裏切る事が出来ず一度は、リベレイターズの仲間になった。が、その後、待てと言われ居てもいられず、誰にも頼れない中、後見人のチサトと会話を交わし、コウヤの計画を止めに戦う事を決める。

▶︎上月 空
何処か寂しそうな感じのする支部長。とても優しく、苦労人。部下の思いを一番に考えてはいるものの、支部長としての立場から多く悩んでいたりする。居場所とういう意味を持つカフェ「ロークス」を経営している。

本編(調整中)
プロローグ

ボクはUGN日本支部からの依頼を受け、"リベレーターズ"という組織へと潜入する事になった。

聞かされているのは、
オーヴァード能力を持つ少年少女たちの集団であること。
潜入した日本支部のUGNチルドレンが消息を絶っているということ。
そして、彼らは自由をかかげている組織だということ。

どうやら、聞く限りあまり情報は得られていないらしい。
まぁ、それもそうだろう。潜入したっきり彼らは帰ってこないのだ。
向こうのほうが居心地がよかったのか、それとも別の理由か、、、。

ま、そこまで考えなくても話して聞いてみればわかること。
実際に見てきたほうが早い。

ボクは彼らのもとへと向かった。

与えられた自由と白銀アスカ

ボクは仲間に案内され、無事リベレーターズへと潜入する。
そこで見たのはその名の通りただ自由に各々過ごしている彼らの姿だった。

前情報の通り、自由そのものを過ごしている彼らに現状不審な点は見当たらない。
ここへ案内してくれた彼も特に何かを言うでもなく、自由に過ごせといいその場を去ってしまった。

さて、どうするかと次の行動を決めあぐねていると、ふと一人の少女が声をかけてくる。
失踪したチルドレンの一人であろう「白銀アスカ」だった。

彼女は案内をされていたのを見ていたようで、「新入り?」と尋ねてくる。
他に資料に記載されていたチルドレンの姿を横目に数人確認しつつ、
自己紹介してくれた彼女にボクは返すとそのまま彼女に案内してもらう事に。

が、案内を始めた彼女は何処か淡々としており、案内にならない案内をする。
蛇口からジュースが出るやら、そこは遊んでるやら、ここで本読んでるやら…。
内容は全て見たものそのままを口にしたようなものばかりで。

本当は怪しい隠し部屋や侵入禁止のエリアが知れたら良かったのだが。
疑われて隠してる…の割には探られるような質問をする訳でも無い。

…聞く相手を間違えてしまったかもしれない。

まぁ、最初から手掛かりが得られるなんて思ってもないから良いけども。
どうしたものかと考えつつ、周囲の様子を眺める。

一通り案内を終えた彼女は、蛇口から出たコーラを注ぎ、
苦手そうに飲みながらボクに自由について問いかけてきた。
聞けばコウヤという人物が与えてくれたものらしい。

そしてそのまま彼女は言葉を続ける。
自由が何なのか分からないと。自由時間で何をすれば良いのか分からないと。
その問いに何かしらの意図がない事は、彼女の行動からして十分に察せることは出来た。

「…自由。自由ね。自由って何だろうね。ボクにもよくわからないや。」

ボクは彼女の問いにそう返す。自由が何なのかそれはボクも聞きたい。
過去に父親に縛られていたボクは、唐突に与えられた自由に対してどうする事も出来なかった。
今も何が正解で何が不正解なのか、どうすればいいのかボクにはわからない。
その答えは出ていないまま、こうしてここまで生きている。

…そろそろ一度連絡をしよう。
そう思い案内してくれた事に礼を言って、他にも回ってくると彼女に別れをつげた。

疑い

支部長と連絡を取り合う。
コウヤと接触。疑われるも、どっちつかずな返答をしあしらう。
支部長連絡を取り合う。
バニホと連絡。

自由とは

ふと通りがかった公園で彼女を見かけた。
どうやらまた自由時間を持て余しているようで。何すれば良いかわからない。
そう言う彼女に折角だからと公園の遊具で遊ぶ事にした。

二人だけの物静かな公園で、彼女が座ったブランコは揺れる。
ほんの少しだけ彼女の表情が緩んだ気がした。

その様子に少しホッとしたような、そんな気分になる。
まぁとは言え、まだまだ人のそれとは程遠い。どうやら、彼女は感情が欠落してしまっているようだった。
今までの行動も全てそれで納得がいく。だから、もう少し他の場所にも。
そう思ったのも束の間、どうやら彼に呼ばれてしまったらしい。
少し残念と思いつつも、そこで別れる事になった。

その後、支部長と連絡を取り合う。支部長にはどうしたいと聞かれた。
ボクは彼女を助けたい。そう口にした。

自分を重ねたのか、それとも彼女の表情の変化に惹かれたのか。
理由はわからない。
けど、見捨てるなんて出来なかった。
彼女がまた笑えるような。そんな風な未来に。

自由の形

与えられた自由。それは、自由とは言えない。
与えるということは、誰かにそうするように仕向けているのと変わらない。
自由も与えられてしまえば、自由ではなくなるのだ。

少し前のボクがそうであったように。

コウヤは自由のためにと自分をついやし誰かのために行動していた。
ボクにはできないことだし、その自由が実現出来るというのならそれは理想郷なのだろう。
でも、ボクの目には勝手に他者の自由を奪って全ての願いだと掲げて、行動するためにこじつけているようで。
捻くれていると言われればそうなのかもしれない。
でも、ボクには行き過ぎた偽善者にしかみえなかった。

万人を助けるために一人の犠牲。そんな話はとうに聞き飽きた。
それで救われるのなら、とっくに全て救われているだろう。

持ちきれない思いは身を滅ぼすなんてよくある話。人一人持てる願いには限界がある訳で。

だから、ボクは、ボクの自由の選択を他者に委ねる事はしない。
君達の為にも、ボクの為にも。ボクはボクの自由を押し通す。
たとえ、それがリベレーターズとその仲間に望まれた願いだとしても。

エンディング

アスカとホムラの協力もあり、ボロボロになりながらも戦い、コウヤも流石に降参の手を上げ
無事リベレイターズを止める事が出来た。

主張するようになったアスカに、人として帰ってきたコウヤ。
みんなのやりとりに茶々入れつつ、そんな様子を少し微笑ましく思った。

その後、心配性な支部長に言われるがまま治療を受け、彼らの処遇はお咎めなしとなった。
支部長や霧谷さんがうまく収めてくれたらしい。
どうやら、ここはお節介焼きが多いみたいだ。

二人はロークスに預かられる事に。そこでバイトをするらしい。
事の顛末を話すついでにお礼も兼ねて、ついでにアスカの様子も見に。
ボクはバニーホップとロークスへと訪れる。

事の顛末を話していると、アスカが店員として声をかけてきた。
多少ぎこちなさは残るものの、様子からしてだいぶ慣れてきてはいるようだ。

そんなこんなしていると何やらバニーホップが不服そうな様子を見せる。
アスカと話すボクの様子に嫉妬でもしたのかも知れない。
ボクは彼女との関係を否定しつつ、捻くれている彼女に仕返しにと手の甲にキスを落とす。
案の定、彼女は激しく動揺し逃げるように出ていってしまった。

アスカの声かけと、支部長の様子から多少何かありつつもはっきりと残って欲しいとは明言する事はなかった。
ボクが自由を好んでいるのを察しての事だろう。
だからせめて、暇だからを理由にアスカに誘われるがままアルバイトする事に。
これで多少気掛かりな事も減るだろうし。
もちろん、そんなのは一時的で、いずれはとボクはこの場を去るつもりだった。のだが……。

ここはカフェ「ロークス」誰かの居場所になるように。

そう願われた場所で、バイトをする彼らの様子を眺めていると。
不思議と自分が場違いな程、居心地が良くて…。

ふと、休憩中に報酬の話をされた。そう言えばすっかり忘れていた。
受け取っていないといえば受け取ってくれと言われる。

最初こそ依頼で引き受けたとはいえ、最後はボクがそうしたいからそうしたいからであって。
本来の依頼内容とは既にずれている。だから、ボクにとってすでに依頼ではない。
むしろ失敗しているかもしれない。

から、受け取るのは断った。

支部長は苦笑いを浮かべながらいつでも言ってくれとは言ってはくれた。
「君もお人好しだよね」とも。確かにそうなのかもしれない。
ボクが報酬を断ったからなのか、彼は何かまだ言いたげで、
ふと気づいたら、ボクは口にしていた。

「じゃあさ、部下にしてくれる?」

ボクの予想外の返答にどうやら驚いたようだ。それもそうだ、ボク自身も少し驚いているぐらいだし。
自由人であった自分が、自らこの場に留まろうと縛られようと言うのだから。

自由。確かに何も縛れないのは一つの自由の形なのかもしれない。

でも、どちらも知っているボクは。

自らの手で選択出来ることが本当の自由だと。今はそう思う。

だから僕はここに残りたい。縛られにいくのではなくそう選択したい。
もう少しだけみんなと居たい。
そう思ったボクの意思だから。

後日談

父と再会した。それは唐突だった。
父はボクに手を差し伸べる。その手を受け取った。

ロークスのメンバーにお別れを言いに来たが。
面と向かって話す勇気は無かった。だから、メッセージを隠し残す事にした。

去り際アスカに見つかってしまい声をかけられる。
ボクは適当にあしらおうとするも、アスカはしつこくて…。
だから、メッセージの隠し場所へのメモを渡すよう言った。

少しの間彼女は悩んでいた様子だったが、メモを受け取ると渡しにその場を離れてくれた。
モノから記憶を読める能力を持つ彼女に真意を知られる危険性もあったが、
まぁそれはそれでボクのクソみたいな未練が綴られているだけ。
何かが得られるわけでもない。それに、きっとあの場にボクは居なくても何も変わらない。
心の中でボクは謝りながら、逃げるようにその場を後にする。

追ってくる気配を感じつつ、父の言った通りの道へと向かう。距離はある。道に入ってしまえばこっちのもの。追うことは出来なくなるだろう。

もう一人。気になる人物がいる。バニーホップだ。
生粋の情報屋。俺の事も直ぐに調べられるだろう。
まぁとは言え、彼女については僕の方が知っている事も多い。手の打ちようはいくらでもある。
ーーーーーーーー
あれからというもの、ボクは父の言う通りジャームから多くの者を助け続けた。
UGNという縛りが無い今、時間をかけずとも駆けつけることが出来る。
日に日に信用してくれる仲間も増えている。ジャームも人。オーヴァートも人。

ジャームは殺すことで救済し
オーヴァートは居場所と使命を与える事で救済し
人はオーヴァートに居場所を与え、護られる事で救済する。

ボクはそれを与え、助言し、救済する。
やがて、それは仲間の手によって噂として広がっていった。
ーーーーーー
彼等は今どうしているだろうか。
遺したものは見ただろうか。
お人好しの彼等は居なくなったボクの事を…。

ここがバレるという事は現状無いとしても、父の手と仲間手でも限界はある。

時間が惜しい。

何れにせよ、ボク自身でも彼等の動向は
伺っておいた方が良いのかもしれない。

ボクは休む事なく仲間を増やしながら、
彼等を探した。

彼等の姿を見つけた。彼等は各々過ごし元気そうだった。
ーーーーーー
彼等と再会してしまった。
ボクが現場に到着するのが遅れたせいか、長居しすぎたせいか。
いずれにせよ手は打った後だったのが幸いだったろうか。

彼等はボクを見て目を丸くする。当然の反応だろう。
以前のボクの姿と今のボクの姿は違うのだから。

今のボクは弱者の神となりえる存在であり、
みんなの救世主としているのだから。
ーーーーーー
近々ついに始めるらしい。
神となったボクとその多くの信者達。
これだけいれば。これだけいれば、彼等は…。
ーーーーーー
彼等がボクの事を探しているというのは、
何度か耳にしていた。

彼等とはぶつかりたくなんか無かった。
関わる事自体が間違いだったのかもしれない。
少しでも彼等と過ごしたいと思ったのが間違いだった。

だからせめて、どうせぶつかるのならせめて…。
殺されないでいて欲しかった。
ーーーーーー
ボクはボクの選んだ選択を。
もう止められない。止まらない。
ボクはずっとずっと父さんの味方だから。
たとえ、みなが敵にしようとも。
ボクだけは、ボクだけは…。
ーーーーーー
父はボクを庇った。
死にはせずとも動けはしないだろう。
父の能力は余りにも戦場では不向きだ。

世界は存在の薄い弱者やジャーム、オーヴァートの存在を否定する。
いくら悲鳴や嘆きをあげたって助けられるのはごく一部だ。

世界が混乱しない為に隠す…?
そんなの、そんなものいつかは崩壊する。
こんなモノ誰だって手の打ちようが無いのは明白じゃ無いか。
いつになったら終わる?それまで彼らのような父のような状況が続くのか?
そんなのはあんまりだ。
世界への決めつけが過ぎる。

「ボクは見て見ぬふりをするこの世界が嫌いだ。」
「ボクらを存在弱者とし、それを否定され排他されるそんな世界が嫌いだ。」
「父さんはそんな世界の被害者なんだ。みんなもボク自身も。」
「だから…だからっ…!」
「ボクが存在弱者なんて存在しない世界を作る」
ーーーーーー
「…わかってる。現実的じゃないって事ぐらい。難しいって事ぐらい。」
「…十分知ってるんだ。この手で何度溢してきたか…」
「どうしようもなかった…諦めてた…」
「これしか無いって…そう思って…」
「ボクの言う助けたいなんてどうせ紛い物なんだ。」
「ボクはただ存在意義が欲しかっただけなんだ。」
「…君らには勝てないってわかったから。いや、わかりきってたんだけどね。」
「それにこんなんじゃ、ついてきてくれたみんなに顔向けなんて出来ないしね。」
「せめて、みんなを罪に問はないでほしい。この件はボクが背負うから。」
「父さんは…。ジャーム化してるし凍結…だよね。」
「父さんもみんなも普通に生きたかっただけなんだ。だから、殺さないであげて。」
ーーーーーー


セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 0
1 2025/09/03 【ワールド・エンド・ジュヴナイル】 17 まっきぃさん 芋食虫さん23142さん

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