城北大学生化学研究所に籍を置く秀才にして、数々の大会を制した一流のオートバイレーサーでもあり、時間があればトレーナーである立花昭二のもとで訓練をしていた。

FHが人材として欲する「知能指数600、スポーツ万能」という条件に合致し、また本郷より先にFHに拉致されていた恩師、緑川潔によってFH幹部に推薦されたことから、FHに拉致されて改造人間にされてしまった。

しかし、脳改造を受ける直前に、組織を裏切った緑川の手引きで脱出。人としての良心を保持したままオーヴァードとなった本郷は、この時点でFHに対抗できる存在となり、のちに「これ以上、自分と同じような目に合う者を増やしたくない」という思いを胸に、仮面ライダーと名乗ってFHとの戦いを決意した。

FHに拉致された本郷猛が、科学グループの手術によってバッタの能力を備えるオーヴァードにされた姿。

常人を大きく超えた身体能力と、鋭敏な感覚を備えている。

本来であれば、忠実な幹部としてFHの活動に従事するはずだったが、脅迫されてFHに協力させられていた本郷の恩師、緑川弘の手引きによって脳改造手術を受ける直前に脱出。人々を守るため、仮面ライダーとしてFHとの戦いを開始した。

本郷の腰部にはベルト状の装具、アーマメントベルトが埋め込まれている。風圧を受けると出現し、中央の風車ダイナモが高速で回転。風力を胸部のコンバーターラングで変換したエネルギーがベルト側部のエナージ・コンバーターに蓄積され、同時に起動した体内の超小型原子炉から供給されるエネルギーが、全身の改造人工筋肉に行き渡ると変身が完了する。

自らの意志で変身する場合、ストライクモービルを高速走行させて受ける風圧を利用し、風車ダイナモを高速回転させる。

爆弾の爆発で生じる爆風や高所からの落下による風圧も利用できるため、変身によってたびたび危機を脱することもあった。

専用の武器は存在せず、基本的にはパンチやキック、投げ技などを駆使して戦うが、FH戦闘員が所持する武器を奪って使用することも多い。

もっとも多用した必殺技は、空中へ大きくジャンプしたのちキックを繰り出す「ライダーキック」。このほかにも、相手を抱えてジャンプしたのち、空中で体を捻って背負い投げのように投げ落とす「ライダー返し」、ジャンプしたのち両足で空中の敵を挟み込み、1回転させてから地上へ叩きつける「ライダーシザース」、搭乗したサイクロン号をジャンプさせ、空中で体当たりを仕掛ける「サイクロンクラッシャー」など、さまざまな必殺技を使用する。